富裕層が知っておきたい!海外のプライベートバンク5つのデメリット

はじめに

海外のプライベートバンクは資産の管理・運用だけでなく、後継者の教育やプライベートの充実のサポートなど富裕層にとって魅力的なサービスを提供しています。その一方で、その裏にはデメリットも存在することは理解しておく必要があります。デメリットを理解しないままに利用を始めれば、「こんなはずではなかった」と後悔することになりかねないからです。

本記事では、富裕層が知っておくべき海外のプライベートバンクのデメリットについて詳細に解説します。プライベートバンクの活用を検討する富裕層の方は、実際にサービスを利用する前にぜひご覧ください。

海外のプライベートバンクの5つのデメリット

海外のプライベートバンクの利用には、プライベートバンクそのものの制度に関わるデメリットだけでなく、国をまたいだ取引になることによる制度上の問題からくるデメリットが存在します。特に押さえておきたいのは、以下の5つです。

〈海外のプライベートバンクの5つのデメリット〉
・最低預入金額が高額で利用のハードルが高い
・不正アクセスなどに対するセキュリティに不安要素がある
・報酬形態が不透明なケースがある
・海外に資産を移すことで相続手続きなどの法的手続きが行いにくくなる
・国家破綻や預金封鎖などの政治リスクがある

それぞれ詳細に解説していきましょう。

最低預入金額が高額で利用へのハードルが高い

日本のプライベートバンクの最低預入金額の基準が5,000万円〜1億円とされているのに対し、海外のプライベートバンクでは5億円程度が基準となります。
しかも資産の基準さえ満たせば良いというものでもなく、日本と同様に口座開設には審査を通過する必要があります。

最低預入金額と審査通過の両方の条件をクリアする富裕層はごく一部という印象を与えるため、多くの方が利用へのハードルが高いと感じてしまうでしょう。

不正アクセスなどに対するセキュリティに不安要素がある

海外のプライベートバンクを利用する際に最も注意すべきデメリットと言えるのは、個人情報の漏洩などをはじめとしたセキュリティリスクです。プライベートバンクを利用する際には、家族や友人にもすべてを話すことはなく、自分の金融資産や健康状態に関する情報まで共有する可能性もあります。

〈プライベートバンクと共有すると考えられる情報の例〉
・職業や年収
・保有資産額やその内訳
・家族関係
・思想や信条

このようなデリケートな情報が第三者に知られるようなことがあれば、影響は計り知れないでしょう。

もちろんプライベートバンクと「どのような情報を」「その程度まで」共有するかは各自で判断できることですが、より多くの情報を共有したほうが最適なサポートが受けられる可能性が高まるのも事実です。

このような情報共有についての判断が重要とされることも、プライベートバンク利用のハードルが上がる1つの要因と言えるでしょう。

報酬形態が不透明なケースがある

海外のプライベートバンクでは、費用の不透明性や追加コストに注意が必要です。一般的な日本の金融機関と比較して、プライベートバンクはサービス料や手数料が高額であることがあります。

また、契約内容や取引の詳細が明確でないことがあるため、取引時には資産の管理や運用に関わる費用やリスクを事前に把握しておきましょう。

報酬形態については、顧客から問い合わせれば明確な回答が得られるケースがほとんどです。反対に、満足な回答が得られない場合は大切な資産を預ける金融機関として適切ではないと判断する検討材料にもなるでしょう。

海外に資産を移すことで相続手続きなどの法的手続きが行いにくくなる

海外プライベートバンクを利用する場合、法的規制や相続手続きの複雑性がデメリットとなることがあります。海外取引には様々な法的制約が存在し、その中でも相続時の手続きは煩雑であることがあります。また、異なる国や地域での資産管理や相続プランニングにおいては、専門家の助言や法的アドバイスが欠かせません。プライベートバンクを利用する際には、これらの要素を踏まえて計画を立てることが不可欠です。

国家破綻や預金封鎖などの政治的リスクがある

目まぐるしく変化する世界情勢の中では、資産の預け先のプライベートバンクが属する国家が危機的状況に陥る可能性も捨てきれません。日本国外から資産を移動させることで分散投資になる一方、移動させた資産はその国の政治リスクを負うことになります。

海外のプライベートバンクはデメリットを理解したうえで利用する

今回は、富裕層が海外のプライベートバンクを利用する際に知っておくべき海外のプライベートバンクのデメリットについて解説してきました。海外のプライベートバンクは、高度な資産管理やプライバシー保護を提供する一方で、その利用にはいくつかデメリットも存在します。

実際に運用し始めてから後悔することのないよう、事前にデメリットへの対処法について検討しておきましょう。自身でリスクに対応するのが不安な場合は、まずは国内の専門家の助言を受けるのもおすすめです。富裕層が海外のプライベートバンクを活用する際のリスクを評価し、適切な選択ができるようにサポートしてくれるはずです。

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