経済制裁のロシアがデフォルトの危機!日本にはどのような影響があるのか

はじめに

経済制裁により打撃を受け、ロシアがデフォルトの危機に陥っていると報じられています。
ロシアがデフォルトに陥ると日本にはどのような影響があるのでしょうか。
そもそも「デフォルト」とはどのような意味なのでしょう。

ロシアのデフォルト危機の意味や日本への影響について説明します。

デフォルトとは「債務不履行」のこと

デフォルトは分野によって使われ方の違う言葉です。

たとえばコンピューターの分野では「初期設定」という意味に使われ、一般的には「怠ける」などの意味でも使われる言葉になります。

ロシアのデフォルト危機におけるデフォルトは「債務不履行」という意味で、金融や投資の分野で使われている意味です。

ロシアのデフォルト危機とは借金返済できないこと

ロシアのデフォルト危機とは「ロシアが投資家や各国から借りたお金を返せない可能性が高い問題」のことです。

各国や企業などは投資家から債券というかたちでお金をかりて国や事業を運営しています。

債券で資金調達するときは投資家や他の国などと「〇月〇日にお金を返します」「利息は〇%です」と契約して借りているわけです。
契約した日付に利息や元金を約束通り払えないのであれば、借金返済できない、つまり債務不履行ですから、デフォルトになります。

過去にアルゼンチンやブラジル、ベネズエラなどがデフォルトになっています。
今回はロシア・ウクライナ問題による制裁でロシアが資金調達できず、デフォルトになるのではと指摘されたわけです。

ロシアが抱える借金はひとつだけではありません。
利息や元金の支払いが順次やってきます。

今後、すぐにロシア経済への締め付けが緩和される可能性があまり考えられず、依然としてロシア・ウクライナ問題は混迷を極めています。
そのため、ロシアの返済が近くなると「ロシアは返済できないだろう」と騒がれる可能性があるのです。

ロシアのデフォルトは日本や世界にどのような影響を与えるのか

ロシアのデフォルトで注目されるのは日本や世界への影響です。

日本の場合、投資家や投資信託などにロシアのデフォルト問題の影響が出ると言われています。

日本の投資家の中にもロシアに投資している人がいます。
ロシアのデフォルトによりお金を返してもらえない場合は投資家の財産は損失を受けてしまうのです。
日本以外にもロシアに投資している投資家は多数いますので、世界の国々にも同じような影響が出ると考えていいでしょう。

もうひとつの影響は投資信託です。投資信託にはいろいろな金融資産が組み入れられています。
中にはロシアの債券などを組み入れている投資信託もあるのです。
ロシアの債券や株式などが組み入れられている投資信託の場合は、解約や換金、運用などに影響が出る可能性は十分考えられます。

ロシアのデフォルトが取り上げられているということは、それだけロシアの経済が不安定な状態だから、ともいえるでしょう。
将来的にまたロシアへ気軽に投資できるようになっても、デフォルトで注目されたことや、ウクライナ問題での印象は残ると考えられます。

ロシアのデフォルトの影響は限定的という見方もある

ロシアのデフォルトは大きく取り上げられていますが、その影響は限定的であるという見方もあります。
なぜなら、ロシア債券などロシアへの投資の比率はアメリカへの投資や中国への投資の比率と比較すると、かなり小さなものだからです。
投資の比率が小さいことから、日本経済や世界経済にロシアのデフォルトが与える影響はかなり限定的ではないかという見方もあるわけです。

ただ、ロシアの経済が不安定なことは変わりません。
経済制裁が解除される見通しも立っていないことから、しばらくはデフォルトをはじめとしていろいろな金融問題が取り上げられる可能性があります。

まとめ

デフォルトとは「借金を返済できないこと」です。
ロシア・ウクライナ問題でロシアに対して厳しい経済制裁が相次いだことから、ロシアが債券の元金や利息を払えないだろうと問題になりました。

ロシアのデフォルトによる日本への影響は限定的だという見方もありますが、投資している人がいる以上、決してゼロというわけにはいきません。

今後の動きに注視したいものです。

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