債券とは?長期金利とは?意外と知らない債券と金利の関係性を紹介

債券とは

債券とは、国や企業などが投資家から借り入れを行う目的で発行される有価証券です。投資家は債券を購入し、債券発行者にお金を貸し付けることになります。債券は一般的に株式や投資信託などに比べて安全性が高い投資商品です。満期まで待てばお金が戻ってくるほか、利子も得られるからです。


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ただ、債券はいつでも売買できますが、時価が変動し、額面より高くなることも低くなることもあります。つまり、債券は償還期限まで保有していれば安全ですが、償還期限前に売却すると元本割れのリスクがあります。また、発行体の経営悪化や倒産により、利払いが滞ったり、投資元本が償還日を下回ることもありますので、信用格付などで発行体の安全性を確認することが大切です。

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債券とは

長期金利とは

長期金利とは、1年以上の期間に適用される金利のことです。金利とは、貸し借りするお金の価格、またはその利率のことです。長期金利は、景気や物価の変動、短期金利の推移、金融政策などの長期的な予測によって決まります。

長期金利は、長期資金の需給関係によって決まるものであるため、長期金利の上昇は景気が良く物価が上昇することを示し、長期金利の低下は景気が悪く物価が下落することを示します。

新聞やテレビで報道される長期金利は、10年物国債の利回りを指します。これは、10年物国債の利回りが長期金利の代表的な指標であるためです。長期金利の動向は、住宅ローンの固定金利に大きな影響を与え、ローンの返済額にも大きな差が生じます。住宅などの購入を検討されている方は、今後の景気の方向性や長期金利の動きを見ながら、住宅ローンを検討するようにしましょう。

【参考記事】
長期金利について

米国の10年債利回りに注目

米10年債利回りとは、米国政府が発行する10年債券の年利率のことです。米10年債利回りは、米国経済の景気を反映した重要な指標の1つであり、市場の動向を分析する際に重視されます。

米10年債利回りは債券市場だけでなく、株式や為替の動向にも大きな影響を与えます。また、米国の政策金利を決めるFOMCにも注目です。FOMCとは、連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)の略です。

これは、米国の金融政策を決定する会合のことです。FRB(連邦準備制度理事会)の理事7人と、12地区の連邦準備銀行の総裁のうち5人が投票権を持つFOMCは、FRBの金融政策を決定するための重要な会議です。FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と将来の景況予測を行い、金融政策を決定します。FOMCが決定した金融政策の決定事項によって、株式市場や為替が大きく動くことがあるので注意が必要です。

【参考記事】
FRBについて

3.債券と長期金利の関係性

債券と長期金利の関係は、長期金利が上昇すると、債券価格は下がります。これは、長期金利の上昇により、債券の利回りが低下し、債券への投資需要が減少するためです。一方で、長期金利が下落すると、債券価格は上昇します。長期金利が下落すると、債券の利回りが上昇し、債券への投資需要が増加するためです。これにより、債券と長期金利は、逆相関する関係にあります。

4.長期金利を考慮して債券を行うメリット

債券を行う際に長期金利を考慮することで、以下のようなメリットがあります。

1.長期金利が下降している場合、すでに発行されている債券を購入することで高い利回りを得ることができます。長期金利が下降すると、新規に発行される債券の利回りも低くなるため、既に発行されている債券の価格が上昇し、利回りが高くなるからです。

2.長期金利が上昇する場合、債券の投資リスクが低くなります。長期金利が上昇すると、新規に発行される債券の利回りが高くなるため、すでに発行されている債券の価格が下降し、価格下落リスクが低くなります。

5.債券価格が金利と連動する仕組み

固定利付債と変動利付債

固定利付債と変動利付債は、債券の金利の変化によって異なる種類になります。固定利付債は、発行時点で決められた利率が償還期日まで変わらない債券です。一方、変動利付債では、一定期間ごとに利率が市場実勢金利に応じて見直されます。つまり、固定利付債は利率が確定したまま、変動利付債は利率が変動する債券です。

債券の価格は市場金利と反対方向に動く

債券価格と金利の関係は、逆の動きをするシーソーの関係になっています。つまり、金利が上昇すると債券価格は下降し、金利が下降すると債券価格は上昇します。金利が上昇することで、債券の投資家はより高い利回りを得ることができるため、債券を購入する需要が減少し、債券価格が下降することになります。逆に、金利が下降することで、債券の投資家は現在発行されている債券を購入する需要が増加し、債券価格が上昇することになります。

債券価格が金利と連動する事例


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債券の発行時に債券価格100円、利率2%とします。そして、市場金利も2%と仮定します。

市場金利が3%に上昇すると利率2%の債券の魅力が低下するため、債券価格は下落します。一方、市場金利が1%に低下すると利率2%の債券の魅力が増すため、債券価格は上昇します。

市場金利上昇→債券価格下落

市場金利下落→債券価格上昇

6.まとめ

債券と金利の関係は、金利が上がると債券価格が下がり、反対に金利が下がると債券価格が上がる関係にあります。金利とは、お金を借りた相手に支払う見返りのことです。市場金利が下がると債券価格は上がります。金利動向は為替や景気、株価にも影響するので、債券投資しない投資家も、金利動向は必ずチェックするようにしてください。