オプション取引って何?魅力と投資初心者が知っておくべき基礎知識について詳しく解説します!

はじめに

オプション取引と聞いても、投資初心者の方は、イメージすら湧かないのではないでしょうか。しかし、株式の現物価格の変動リスクをオプション取引でヘッジすることや、オプション取引を組み合わせて、相場が大きく上昇しても下落しても利益を出す可能性のある魅力のある取引です。

投資を始めたばかりの方は、オプション取引を実際に行うことは少ないと思いますが、これから資産運用を考えている方が知っておくべきオプション取引の概要とその活用方法を分かり易く解説します。

オプション取引とは

「オプション」というのは、もともと英語で、「選択とか権利」という意味で、「オプション取引」とは、「権利を取引する」すなわち「権利を売ったり、買ったりする」ということです。すなわち、予め約束された数量のある特定の商品を、予め決められた価格で、予め約束された日までに買ったりする権利(コール・オプション)、売ったりする権利(プット・オプション)を売買することです。

しかし、日常の生活では、このような取引はあまりないので、一度聞いても直ぐには理解が難しいかも知れません。

(1)オプション取引のイメージ

例えば、有名スマートフォン会社が半年後に価格未定の新モデルを発売することになりました。その際、今の時点では価格は分かりませんが新モデルのスマートフォンを「3万円で買うことができるチケット」を千円で購入したと仮定しましょう。

ア 新モデルが3万円より高い場合
半年後、新モデルが4万円で発売されました。しかし、もうすでに「3万円で買うことができるチケット」を持っているので、新モデルのスマートフォンを3万円で手に入れることができます。

イ 新モデルが3万円より安い場合
一方、新モデルの価格が2万円で売り出された場合、「3万円で買うことができるチケット」を放棄して、2万円で新モデルを買うことができます。ただし、「3万円で買うことができるチケット」代の千円はムダになりますが、放棄した方がお得です。

このように、将来、商品をある価格で手に入れる権利を買うことで、そのまま権利を行使することも出来ますし、放棄することも出来るのです。

(2)コールオプションとプットオプション

オプションには商品などを買う権利のコールオプションと、商品などを売る権利のプットオプションの2つがあり、オプション取引の対象商品を原資産といい、前もって決まっている売買価格を行使価格といい、先の例のチケット代にあたるのをプレミアムと言います。

ア コールオプション
前もって決めた価格(行使価格)で「商品を買う権利」のことをコールオプションと呼びます。将来、ある商品を買う際に価格が上昇してしまう可能性がある場合にコールオプションを買っておきます。

売買時の市場価格が行使価格より高くなった際には、権利を行使して、商品を市場価格より安い価格で買うことが可能です。一方、売買時の市場価格が行使価格より低くなった際には、一般的には権利を放棄します。市場で買えば行使価格より安く買うことが可能だからです。

イ プットオプション
コールオプションとは逆に、前もって決めた価格(行使価格)で「商品を売る権利」のことをプットオプションと呼びます。将来、ある商品を売る予定があり、その価格が値下がりする可能性がある場合にプットオプションを買っておきます。

売買時の市場価格が行使価格より下がった際には、権利を行使することで市場価格より高く売ることが可能です。一方、売買時の市場価格が行使価格よりも高くなった際には、一般に権利を放棄します。市場で売る方が行使価格で売るよりも高く売ることが可能だからです。

3.コールオプションの「買い」と「売り」

商品の価格が将来、上昇すると予測する時には「コールの買い」を行い、一方、商品が一定の価格以上には上昇しないと予測する時は「コールの売り」を行います。

コールオプションの「買い」と「売り」は以下の図のような形になりますが、重要なことは「買い」では、損失は限定的で、利益は無限大ですが、「売り」では、逆に利益は限定的で、損失は無限大でるということです。

そのようなことから、投資初心者がコールオプション取引を行う場合は、まずは「買い」から入るようにしましょう。

4.プットオプションの「買い」と「売り」

商品の価格が将来、下落すると予測する時は「プットの買い」を行い、一方、商品の価格が一定価格以下には下落しないと予測する時には「プットの売り」を行います。

プットオプションの「買い」と「売り」は以下の図のような形になりますが、重要なことは、コールオプションと同様に、「買い」では、損失は限定的で、利益は無限大ですが、「売り」では、逆に利益は限定的ですが、損失は無限大であることです。

そのようなことから、投資初心者がプットオプション取引を行う場合は、コールオプション同様、まずは「買い」から入るようにしましょう。

5.オプション取引による現物取引のヘッジ

オプション取引を色々と組み合わせて、相場の状況に適した取引の形を作ることが出来ます。ここでは、その一例として、現物のETF(日経225連動型)の値下がりリスクをヘッジする手法を解説します。

まず、現物のETF(日経225連動型)を買ったとしましょう。この現物のヘッジとして、プットの買いを加えると、理論上では、値下がりのリスクを一定の範囲に抑えることが可能となります。

下の図を見て下さい。①(赤線)が日経225のプットの買いの利益と価格の関係で、②(青線)が現物のETF(日経225連動型)の利益と価格の関係となります。そして、①と②を合体した利益と価格の関係が③(緑色)となります。

緑色の線を見ると、ETFの価格が上昇すれば利益が無限大となりますが、ETFの価格が下がっても、損失はオプション料だけとなり、ETFの値下がりをヘッジできる訳です。

6.まとめ

オプション取引は、色々と組み合わせて、相場の状況に適した取引の形を作ることが出来る魅力のある取引です。ここでは、その一例として、現物のETF(日経225連動型)の値下がりリスクをヘッジする手法を解説しましたが、取引の組み合わせを間違えると、大きな損失を出す可能性があります。

オプション取引を駆使して利益を上げるためには、このような取引を含んだポートフォリオを組むことができる投資のプロにご相談ください。きっと効率的な資産運用が可能となると思います。

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