現在の仕事をリタイアした後はゆとりのある老後生活を送りたい方が大半だと思います。そこで必要になってくるのは老後に向けた資産形成です。
人生100年時代と呼ばれるこの時代に備えて早くから自分のお金を運用、保全していくことで、理想的な老後が迎えられるのではないでしょうか。
その資産運用の相談先としてIFAが最近では注目されています。一体、老後のために具体的に何をすれば良いのか、IFAにどういったことが相談できるのかを解説していきます。
目次
IFA(資産運用アドバイザー)とは
IFAとはIndependent Financial Adviser(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の略称で、資産運用のアドバイス、金融商品の仲介などを行う専門家のことを指します。
名前の通り、金融機関とは独立した立場でアドバイスを行うことから提案に中立性が保たれることが一つの特徴です。
また、その独立性からIFAの提案は金融商品だけではなく不動産、税務など多岐にわたるケースも多いです。
そのため従来の金融機関よりも提案の幅が広くかつお客様目線でのアドバイスができることが一番のメリットになっています。
まだある!老後の貯金を増やす方法
老後のお金を不安に感じる方、より豊かな生活を送りたい方、当然誰もが老後の資産を少しでも今より増やしていきたいと考えていると思います。そこで老後のお金問題に触れていき、さらに対策手段の説明をしていきます。
老後の生活費はいくら必要か
老後の資産を増やしたいといえど、将来自分がいくらお金が必要になるのかを理解している人は少ないかもしれません。
個々のライフスタイルにより老後の生活費はそれぞれではありますが、医療の発達によりますます寿命が長くなり生活費は予想以上にかかることを想定する必要があります。
最近では「老後2000万円問題」が話題となり、老後には年金収入だけでは支出を賄いきれないという意見が議論を生みました。
金融審議会によると、高齢夫婦の実収入は平均月額21万円ほどで、実支出は平均月額約26万円なので毎月の平均赤字額は5万円ほどになる計算になります。毎年60万円が赤字になるとすると、30年の老後生活では2000万円ほどの資産が最低でも必要になると考えられます。
老後年金はいくらもらえるのか
厚生労働省が発表する「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によりますと、年金の平均受給額は、国民年金が約5.6万円、厚生年金が約14.4万円です。両方受け取れる人は合計すると20万円ほどもらえることになります。
前述の老後2000万年問題はこの20万円が前提になっていましたが、厚生年金が受給されない方は更に多くのお金を貯めておく必要があることが言えます。
また今後も現在と同じだけの年金が受給できる保証はなく、まだ若い人は年金にあまり期待しすぎることは禁物です。
年金以外にもある?老後の貯金を増やす方法
多くの方が老後年金のみで生活していくことに不安があることは間違いありません。
突発的な支出や病気などでかかる費用もしっかりと貯めておく必要があります。年金以外の手段で老後資産を増やす方法は自分自身で資産形成を行うことです。
金融資産であれば、株、債券、投資信託、実物資産であれば国内不動産、金などを活用することによって資産を成長させることが期待できます。リスクをコントロールしながら自分の目標に合った投資ができれば、老後の生活を豊かにしてくれる可能性を秘めています。
早め行動で必要資金の確保を
老後になってある程度まとまったお金ができてから運用を開始しようとお考えの方もいるかもしれません。それ自体も素晴らしいことではありますが、老後を迎える前にある程度資産を大きくしておくことも重要です。
資産形成は一朝一夕でできるものではなく、ある程度時間をかけて行うものです。また、金融資産の中でも投資信託と呼ばれる商品は月々少額からでも投資が可能です。
収入の中から余ったお金を投資信託で積立運用をすることによって、若いうちから資産形成をすることもできます。
IFA(資産運用アドバイザー)にどんな相談ができるの?
IFAは資産形成のアドバイザーであり、金融のみならず不動産、税務に関する知識も兼ね備えている方も多くいます。
そこでIFAに具体的にどんなことを相談できるのかを説明します。
理想の老後資金計画をプロが徹底サポート
資産運用を行う上で投資対象を決める前に重要なことが資金計画、それに伴う運用目標の設定です。
IFAは老後生活にいくら必要でそのためにどれくらいの運用リターンが必要になるかを提案してくれます。またご自身のリスク許容度、お子様にどれくらいお金を残したいか、その時の経済状況によって投資プランを柔軟にアドバイスします。
既存の金融機関に属していないIFAだからこそ提案できる範囲が幅広く、その人の目標、考えに最適な計画を作成することができます。またIFAは大手金融機関と異なり転勤がないため、一度担当になると基本的に生涯のアドバイザーになります。
このことが長期的な立場で責任感を持ってその人の資産形成に携わることができる根拠になっています。
無料で安心!いろいろなIFA(資産運用アドバイザー)と話してみましょう
IFAにも株式の提案を得意にしているアドバイザー、金融資産実物資産を含めたポートフォリオ提案を専門にするアドバイザーなど多種多様です。
IFAにとって老後の資産形成は特に相談される内容としても多く、細かい運用計画を練ってもらうことができるでしょう。
また、生涯のお付き合いをしていく可能性があるIFAは自分との相性も非常に重要だと言えます。基本的に相談であれば無料でできるため、まずは自分に最適なIFAを見つけましょう。
まとめ
老後資産の形成は早くから計画を練り、少しずつ投資を実行していくことが重要です。また資産運用は自分に合ったアドバイザーを見つけて、専門家の正しい知識を助けにしながら行うことが重要です。IFAは顧客に寄り添った提案をしてくれるため、あなたにとって満足感の高い資産運用を実現してくれるでしょう。
株式会社ウェルス・パートナー
ポートフォリオマネージャー
早稲田大学国際教養学部卒業後、大和証券株式会社へ入社。富裕層と会社経営者を中心とした資産運用のコンサルティング業務に従事。顧客の資産全体の最適化や会社経営者への相続対策まで支援をしたいという思いがあり、株式会社ウェルスパートナーに入社。