2023
06/08
ヘッジファンド

ヘッジファンドとは?

ヘッジファンドは一般的な投資信託とは異なり、少数かつ限られた投資家から多額の資金を集め、高い運用成果を目指すファンドのことです。ヘッジファンドは、金融派生商品であるデリバティブ取引を駆使して、外国為替市場、株式市場、商品市場などに積極的に投資しています。ヘッジファンドによる巨額の資金の運用動向は、国際的な資金循環や金融商品の価格に大きな影響を与えるようになっているのです。

ヘッジファンドの特徴は、以下の通りです。

1.少数の限られた投資家から多額の資金を集める。
2.金融派生商品などの複雑な金融商品を利用する
3.高い運用成績を目指す
4.一般的な投資信託よりも高い手数料

ヘッジファンドは、高い運用成果が期待できる反面、リスクの高い投資先でもあります。ヘッジファンドに投資する際には、そのリスクを十分に理解する必要があります。

ヘッジファンドの市場とトレンド

日興リサーチセンターの調べによると、2023年4月時点におけるヘッジファンドの運用残高は1兆3,137億ドルで、戦略別構成比は、以下の通りです。

出典:日興リサーチセンター

戦略別構成比でもっとも大きいのが「エクイティヘッジ」です。エクイティヘッジは割安な銘柄をロングし、同時に株価指数先物や株価指数オプションを通じて株式市場全体をショートする、あるいは逆に、個別銘柄をショートし、株式市場全体をロングする投資戦略です。個別株式でヘッジする「ロング&ショート戦略」も、エクイティヘッジ戦略に含まれます。

そして、2番目に大きい戦略が「マクロ」です。マクロ(グローバル・マクロ)戦略とは、世界各国・地域の経済、金融市場、政治状況などをマクロな視点で分析し、世界の株式、債券、商品、通貨、先物市場など幅広い金融市場で取引する投資戦略です。

【富裕層が行なう】資産運用先としてご紹介する投資商品例

ヘッジファンド

リーマンショック(2008年)のような世界的な金融危機が発生すると、世界中の株式、不動産、商品などのあらゆる資産(アセットクラス)が急落しました。あらゆる資産が暴落した金融危機において、国際分散投資は無力だったのです。

一方、世界の機関投資家や富裕層が投資する「ヘッジファンド」は、リスクをコントロールしながら運用し、相場に左右されない「絶対収益」を得ることで、金融危機の際にも高いパフォーマンスを発揮したファンドもあります。

この教訓から、世界の富裕層や成功者は、次の金融危機でも自分の財産を守るために、ヘッジファンドへの投資を増やしているのだと考えられます。

債券

ここで紹介する債券は「外国債券」です。外国債券の特徴について解説します。

外国債券

外国債券とは、日本以外の国が発行する債券のことです。外国債券に投資するメリットは、以下の通りです。
外貨ベースの安定した利息収入を得られる
株式よりも値動きが安定している
為替変動による利益を狙える

外国債券に投資するデメリットは、以下の通りです。
為替変動による損失を被る可能性がある
元本が保証されていない

外国債券に投資する際には、これら以外にもさまざまなリスクがありますので、メリットとデメリットを十分に理解した上で投資を行う必要があります。

株式

国内株式

富裕層が国内株に投資するメリットは、以下の通りです。

高いリターンを狙える
株式市場の成長に応じて資産を増やせる
配当金を得られる

富裕層は、国内株に投資することで、高いリターンを狙います。国内株は、株式市場が成長すれば、それに応じて資産を増やすことができるからです。また、国内株は、配当金を得ることができるため、毎年一定の収入を得られます。

外国株式

富裕層が外国株式に投資するメリットは、次の通りです。

高いリターンが期待できる
リスク分散ができる
為替差益を得られる
世界経済の成長に投資できる
世界的な優良企業の株主になれる

外国株は、日本株に比べて高いリターンが期待できる場合もあります。これは、日本よりも経済成長率が高い国が多いためです。また、日本株に投資するよりも、より多くの国や企業に投資できるので、リスク分散ができます。さらに、外国株は、為替差益も狙えるというメリットがあるのです。

不動産

国内不動産

安定した家賃収入を得る方法として注目されているのが不動産投資です。不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンといわれ、地域や物件の種類によって異なりますが、一般的に3~6%の利回りが期待できます。

10億円の元手があれば、マンション1棟を丸ごと経営することも、複数戸を所有してリスク分散を図ることも可能です。

ただし、不動産投資は立地と物件選びが重要です。信頼できる仲介業者を探し、プロのアドバイスを受けながら投資することが大切です。

外国不動産

海外の不動産投資も魅力があり、近年、米国不動産への投資が盛んになってきています。その理由は、米国不動産市場の成長と、安定的な家賃収入を得られることです。

米国の不動産市場は、人口増加や経済成長などの要因により、今後も高い成長が見込まれていますので、米国不動産への投資は、安定的な賃料収入を得られるなど有効な投資先の一つとして捉えることも考えるもできるでしょう。

富裕層がヘッジファンドを購入する方法

ヘッジファンドを購入する方法は、主に以下の3つがあります。

証券会社で国内投資信託として組成されたヘッジファンドを購入する
プライベートバンクを通じて海外のヘッジファンドを購入する
中立的な立場の専門家(IFAなど)を通じてヘッジファンドを購入する

ヘッジファンドの購入を検討するときは、投資の専門家であるIFA(Independent Financial Advisor)に相談することをおすすめします。IFAとは独立系ファイナンシャル・アドバイザーのことで、証券会社や銀行などの金融機関に属さず、独立した立場で顧客の資産運用や保険などの金融商品についてアドバイスを行う専門家のことです。

IFAは、顧客の資産状況やリスク許容度を考慮し、最適な金融商品を提案します。また、顧客の資産運用状況を定期的に確認し、必要に応じてアドバイスを行います。

IFAは金融機関に所属しておらず、特定の金融商品を販売する義務もありません。そのため、お客様の利益を第一に考えたアドバイスを提供できます。

まとめ

ヘッジファンドは、富裕層向けの投資商品です。ヘッジファンドは、投資家から集めた資金を運用し、利益を出すことを目的としています。ヘッジファンドは自由に運用方法を決めることができるので、通常の投資信託よりも高いリターンを狙うことができます。しかし、ヘッジファンドは、投資信託よりもリスクが高いため、慎重にファンドを選ぶ必要があります。

本記事の著者

山下耕太郎
山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。

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