目次
はじめに
相続税をはじめとした税金は現金納付という印象があるかもしれません。
実は相続税をはじめとした税金はクレジットカード決済が可能です。
相続税のクレジットカード決済には、クレジットカードの特性を利用したメリットがあります。
この記事では相続税のクレジットカードの方法やメリット、クレジットカード決済の条件について解説します。
相続税をクレジットカード決済する方法
相続税や贈与税、法人税など、多くの税目はクレジットカード決済が可能です。
相続税などの税金をクレジットカード決済するときは「国税クレジットカードお支払いサイト」を利用します。
国税クレジットカードお支払いサイトとは、国税庁長官が指定している納付受託者であるトヨタファイナンスが運営している税金支払いサイトです。
国税のクレジットカード決済専用のサイトを介してクレジットカード決済するという流れになります。
クレジットカード決済の手順はシンプルです。
1.注意事項を確認して納付情報を入力する
2.相続税などの支払いに使うクレジットカード情報を入力する
3.手続き内容を確認する
4.納付手続きを完了する
以上の流れでクレジットカード決済が可能です。
クレジットカードでインターネットショップの買い物をした経験のある人にとっては、わかりやすい手順になっています。
使えるクレジットカードはVISA、JCB、マスターカード、アメリカンエキスプレス、ダイナースクラブなどです。
相続税をクレジットカード決済するメリット
相続税などをクレジットカード決済できるといわれても「税金の支払いにあえてクレジットカードを使うメリットはあるのか」と疑問に思うかもしれません。
相続税などの税金をクレジットカード決済することには3つのメリットがあります。
税金の支払いでポイント還元を受けられる
クレジットカード決済をすると、ポイント還元が受けられます。
ポイントの種類や還元率はクレジットカードによりますが、ポイント還元を受けられる分、現金払いよりお得になる可能性があるのです。
クレジットカードのポイントを使ってよく買い物をする人やマイルを貯めている人などは、相続税などのまとまった額をクレジットカードで決済するメリットが大きいのではないでしょうか。
相続税の支払い期日を伸ばせる
クレジットカードは決済日と口座からの引き落とし日がずれます。
よって、引き落とし日までに口座にお金を用意すればいいので、決済日の段階でお金を用意しておく必要はありません。
相続税などを支払う段階で現金が準備できていない場合は、クレジットカードを使うことで現金の引き落とし(現金払いの日付)を遅らせることが可能です。
相続税を分割払いできる
クレジットカードには分割払いやリボ払いがあります。
相続税などの税金の支払いもクレジットカード決済である以上、分割払いやリボ払いが使えるのです。
相続税などの税金を自分が払える範囲で分割払いしたい場合にクレジットカード決済はメリットがあります。
ただし、分割払いやリボ払いには手数料が発生するため注意が必要です。
相続税をクレジットカード決済する条件
相続税をクレジットカード決済するときは条件があります。
・クレジットカード決済手数料を納税者が負担しなければいけない
・相続税額が1,000万円未満でなくてはならない
・利用するクレジットカードの決済可能額以下でなければいけない
・クレジットカード決済では領収書が発行されない(証明が必要な場合は納税証明書を利用する)
以上のような条件があります。
なお、クレジットカード決済は国税クレジットカードお支払いサイトを使えば可能ですが、コンビニや金融機関、税務署などの窓口では利用できません。
あわせて注意してください。
まとめ
相続税などの税金はクレジットカード決済できないと思いがちですが、国税クレジットカードお支払いサイトを使えばクレジットカード決済が可能です。
相続税などをクレジットカード決済すれば、クレジットカードのポイント還元や分割払いできるなどのメリットがあります。
ただしクレジットカード決済には条件があるのです。
条件やメリットを確認して、そのうえで納税方法を使いこなしましょう。