はじめに
2020年世界中で蔓延している新型コロナ。
無症状者から重傷者まで、発症後の程度が人によって違うなど、まったく未知のウイルス。
現在は新型コロナに対するワクチンも治療薬も存在せず、唯一できることは徹底した感染対策のみです。
今後、新型コロナのワクチンが開発されれば、世界はもとに戻るのでしょうか。
今回は、新型コロナのワクチン開発状況や、ワクチン開発後の世界についてお話をしていこうと思います。
新型コロナのワクチン開発状況
新型コロナのワクチンおよび治療薬の開発は、現在、アメリカや中国、日本を中心に多くの国や地域で行っています。
しかし、2020年8月末現在、新型コロナに有効なワクチンや治療薬は開発されていません。
国内の製薬会社では、大阪大学とアンジェスが共同で開発を行っているDNAワクチンが6月30日より治験が開始されています。
また、塩野義製薬では新型コロナワクチンの開発を進めており、年内の臨床試験を視野に入れています。
海外の製薬会社でもワクチンや治療薬が開発されていますが、年内の供給開始は難しいとの見方が強いです。
しかし政府は、新型コロナワクチンが開発され、使用した結果に副作用が出た場合の損害賠償を負担することを検討。今後、関連法令の改正を行っていくことになりますが、成立すれば素早いワクチン供給が可能となる見込みです。
見出し2 ワクチン開発で世の中はもとに戻るのか
ワクチンが開発されれば、マスク生活やソーシャルディスタンスなどの生活スタイルはなくなるのでしょうか。
2020年8月は日本全域で“危険な暑さ”が続き、熱中症に対する懸念がされています。
その一方で、新生活スタイルのひとつでもある“マスク”は、熱中症を引き起こしやすくとても危険です。
気温が35度を超える猛暑日になれば本来、外を歩くにも危険な気温です。
ただでさえ危険であるにも関わらず、マスクを着用しなければいけないのは本当に辛いです。
とくに屋外で作業をされている方は、いつも以上の熱中症対策を求められていることでしょう。
2020年8月現在、新型コロナの影響から“マスク着用”という暗黙のルールが存在しています。
では、ワクチンが開発されればマスクの着用などの基本的な感染対策は必要ないのか?
結論から言えば、マスクは必要ないでしょう。そもそも、マスクがあれば感染を防げる保障はまったくありません。
本当に必要である人は、新型コロナに感染した人と濃厚接触をする人だけです。
例えば、季節性のインフルエンザが流行しているからと言って、マスクを常に着用していた方は少なかったはずです。
一方で、同居家族がインフルエンザに掛かってしまえば、室内隔離の上、接触時はマスク着用を徹底していたはずです。
ワクチンさえ開発されてしまえば、状況に応じたマスク着用、ソーシャルディスタンスで問題ないと考えます。
もとの生活に戻るにはワクチン完成から数年掛かる
ワクチンも治療薬もない現在は、未知のウイルスに恐怖を感じてしまうのは当然です。
感染防止対策があるのであれば、ひとつでも良いから行っておきたい。そう考えるのは当然です。
そして、一度でも根強く残ってしまった生活スタイルは、そう簡単には戻せません。
行為がまったく無意味であったとしても、一度本気で信じてしまったものを払拭するには相当な時間が必要です。
今後、新型コロナのワクチンが開発されても、感染が怖くて旅行に行けない方もいるでしょう。感染防止対策として、テレワークを続ける会社もあるでしょう。
新型コロナ発生前と同じ日本に戻る可能性はほぼありえません。数年掛けてやっと、もとの日本に近づく程度となるでしょう。
まとめ
今回は、新型コロナのワクチン開発についてお伝えしました。
現在、新型コロナのワクチンおよび治療薬は開発されていません。
近い将来に開発される見込みですが、開発されたあとも新型コロナと共存していくしかありません。ワクチン開発がされ、インフルエンザなどと同じ扱いになったとしても、もとの生活とまったく同じには戻らないでしょう。