2020
03/30

配当株とは

株の利益には、おもに「値上がり益」と「配当」の二つがあります。値上がり益とは、買値よりも株を高く売ったら受け取れる利益のことです。一方、配当とは会社の利益を株主に配分するもので、金額は「一株当たりいくら」というふうに、株主総会で決まります。

株式投資といえば「値上がり益狙い」と思い込んでいる人が多いですが、今の日本株には安定的に高い配当利回りが期待できる銘柄が増えています。配当利回りとは、投資金額と配当額を比べてどのぐらい利回りがあるかを計算したもので、計算式は以下の通りです。

配当利回り(%)=年間配当金÷株価

配当利回りは時期によっても変わりますが、2020年2月時点の東証一部全銘柄の予想配当利回りは1.9%。配当利回りが3%以上あれば高利回り銘柄と考えていいでしょう。

ヤフーファイナンスなどで配当利回りランキングを見ると、配当利回りが5%以上の銘柄もありますが、配当利回りがあまりにも高い銘柄はおすすめできません。業績悪化が予想されて株価が急落したために、配当利回りが高くなっている場合があるからです。

株の配当利回りは確定されているわけではありません。業績が悪化すれば利回りが低下したり、株価が下がったりする可能性もあります。銘柄選定にあたっては、単に予想配当利回りが高い銘柄を選ぶのではなく、業績を確認し、長期で保有して減配になりにくい銘柄を選ぶことが大切なのです。

配当銘柄の選び方

それでは、実際にどのような銘柄を選べばいいのかについてポイントを解説します。

ディフェンシブ銘柄を選ぶ

配当は会社の業績によって毎年見直されるので、業績が伸びれば配当も増えますが、業績が悪化すれば配当が減る恐れがあります。ですから、配当金狙いの投資を行う場合は、業績が安定している企業を選ぶべきです。

株価は1日で10%変動する銘柄も少なくないですが、配当は業績が堅調であれば減少するリスクは小さくなります。日々の株価変動で一喜一憂したくない人にとっても配当の安定度は魅力です。業績の悪化に注意しなければいけませんが、基本的に四半期ごとの決算をチェックするだけでいいので、あまり手間がかからないというメリットもあります。

また不況の時でも、企業はなるべく配当を維持しようとします。配当を減らしたり、配当をなくしたり(無配)すると、経営の失格という烙印を押されかねないからです。そのため、一時的な業績悪化の場合は、配当を維持することが多いのです。

ですから高配当株を保有しておけば、不況時でもそれなりの現金収入を得られます。さらに、株価が下がっても配当利回りは上昇するので、株価が大きく下がりにくいという効果もあるのです。

業績が安定しているのは、景気動向に業績が左右されない「ディフェンシブ銘柄」。たとえば、生活必需品である食料品や医薬品、社会インフラである電力やガス・鉄道・通信などの企業です。代表的なディフェンシブ銘柄の配当利回りは、以下の通りです(2020年2月時点)。

2914 JT      6.69%
4502 武田薬品   4.00%
9437 NTTドコモ  3.83%
8411 みずほFG  4.56%
9433 KDDI     3.08%

分散投資をする

配当利回りが高いからといって一銘柄に集中投資するのは避けるようにしましょう。どんな銘柄でも、業績悪化による減配リスクがあるからです。

景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄でも複数の銘柄に分散投資するべきです。予想配当利回りが3%以上のディフェンシブ銘柄に分散投資し、5年、10年と保有し続けることが、着実に資産を増やしていく方法だからです。

また、一度に大量に購入するのではなく、時間をわけて購入することもおすすめです。株価が下がっても、1株あたりの配当が変わらなければ、配当利回りは高くなります。

株価が下落する局面でも、配当利回りが高くなるので、有利に株が買えるのです。ただし、個別銘柄のニュースは必ずチェックするようにします。業績が悪化すると、株価が大きく下がったり、将来の配当金が減配されたりするリスクがあるからです。

連続増配銘柄

配当利回りの高さだけでなく、連続増配している企業に投資するのもおすすめです。米国では、代表的な株価指数であるS&P500種の構成銘柄のうち、過去25年以上連続して毎年増配している銘柄を対象にした「S&P500配当貴族指数」があります。

日本でもTOPIX(東証株価指数)において、10年以上にわたって毎年増配をしているか、または安定して配当を行っている最も配当利回り高い企業のパフォーマンスを測定するように設計されている「S&P/JPX配当貴族指数」があります。代表的な銘柄は、以下の通りです。

2914 JT       6.69% 
2651 ローソン    3.99%
9437 NTTドコモ   3.83%
8078 阪和興業    5.44%
8591 オリックス   3.92%

まとめ

今回は配当株の選び方について解説しました。配当金は比較的長期で安定的に得ることができ、配当利回りが高い銘柄は、大きく株価が下がりにくいというメリットがあります。

配当狙いの株はディフェンシブ銘柄か、S&P/JPX配当貴族指数の中から選ぶようにするといいでしょう。ただし、配当は保証されているわけではありません。業績の悪化などで減配されたり、無配になったりする恐れもあります。ですから、なるべく一銘柄に集中投資

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者20万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
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特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
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