2019
06/21
不動産

はじめに

「老後の蓄えのため」「死亡保障のため」このような理由から生命保険への加入を検討されている方は多いでしょう。

生命保険への加入を検討している方であれば、「外貨建て生命保険」について聞いたことはあるかと思います。

外貨建て生命保険は通常の生命保険に比べてリスクが高いです。ただリターンが大きいのも外貨建て生命保険の特徴であると言えます。

つまり外貨建て生命保険とは「ハイリスク・ハイリターンの保険である」ということです。そんな外貨建て生命保険のメリット・デメリットについて、詳しく紹介します。

そもそも外貨建て生命保険とは?

外貨建ての生命保険とは、外貨で保険料を支払ったり、外貨で保険金を受け取ったりする保険契約のことを言います。

保険料や保険金の支払いが外貨で行われるとは言っても、契約者は保険会社に日本円で支払うので、何ら難しいことはありません。

つまり、保険料や保険金額が外貨で決まっているということであり、契約する保険会社は日本の生命保険会社なので、日本円で支払いをします。

外貨建ての代表的な米ドル建て(1米ドル110円の場合)生命保険を例に詳しくみてみましょう。

契約保険料および保険金
保険料︰月々100米ドル
保険金︰10,000米ドル

このように契約時には外貨建て通貨で支払保険料や保険金が定められています。

支払い保険料
保険料︰月々11,000円
保険金︰110,0000円

上記のように実際には日本円で保険料を支払ったり保険金を受け取ったりします。

このような生命保険を「外貨建て生命保険」と呼びます。

外貨建て生命保険のうち、一番代表的な外貨は「米ドル」です。米ドルは為替変動リスクが他国に比べて小さく、安定している通貨として人気があります。

ただ、生命保険会社によってはユーロや豪ドル、NZドルなど様々な国の通貨を取り扱っていますが、米ドルに比べて為替変動リスクが高いです。

リスクを把握してどこの通貨で生命保険に加入するかを検討しましょう。

外貨建て生命保険のメリット

外貨建て生命保険のメリットは「為替差益に期待ができる」「保険料が安い」の2つがあげられます。それぞれ詳しくみていきましょう。

為替差益に期待ができる

為替レートは24時間365日変動しているため、為替差益に期待することができます。

為替レートは世界情勢など様々な状況によって変化します。円高時に外貨建て生命保険に加入し、円安時に保険金支払い事由が発生すれば為替差益が得られます。

外貨建て生命保険は米ドル建てが主流ですが、先程も紹介したように様々な国の通貨で加入することができます。

米ドルに比べて他国の通貨は変動が大きいため、大きな為替差益を狙える反面、為替差損リスクも大きいので注意しましょう。

保険料が安い

保険金額が同一の場合、外貨建て生命保険のほうが支払う保険料が安いです。

それは予定利率が関係しているからです。保険会社はそもそも、支払われた保険料を有価証券等で運用し、収益をあげています。

そして将来に向かって得られるであろう収益を見込んでおき、その分の保険料を割り引いているのです。これを「予定利率」と言い、外貨建て生命保険は「予定利率」が高いため支払う保険料が安く済みます。

外貨建て生命保険のデメリット

先程、外貨建て生命保険のメリットとして紹介した「為替差益」ですが、もちろん「為替差損」が発生する可能性も高いです。

そして外貨建て生命保険のデメリットは「為替差損」のみならず、計画が立てにくいという一面もあります。

生命保険は自身の死亡保障のみならず、老後の貯蓄として活用している方も多いです。

ですが、為替レートは日々変動しているため、はっきりと「いついつに〇〇万円支払われる」ということがありません。

外貨建て生命保険は資産運用としても有効だが、計画が立てにくいということは覚えておきましょう。

外貨建て生命保険は資産運用としても有効

保険料が安く為替差益に期待できる外貨建て生命保険は資産運用としても有効であると言えます。

終身保険に加入されている方であれば、保険料支払い平均為替レートよりも円安になった時点で解約すれば、為替差益はしっかり受け取れます。

「為替」をメリットと取るかデメリットと取るかは加入者次第です。

まとめ

今回、外貨建て生命保険のメリット・デメリットについて紹介しました。

外貨建て生命保険は為替差益に期待ができるが、為替差損に対するリスクも把握しておかなければいけません。

上手に為替差益を活用できれば、通常の生命保険に比べてリターンは大きいです。

今回紹介した内容をもとに、外貨建て生命保険への加入を検討してみましょう。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者14万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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