はじめに
「ラップ口座」という口座を聞いたことがあるでしょうか。
ラップ口座は、日本国内では最近注目され始めたため、あまり聞いたことがない方も多いでしょう。そんなラップ口座は、あることを理由に、投資初心者の方からとても人気を集めています。
今回は、ラップ口座の魅力や特徴、注意点について詳しくお伝えしていこうと思います。
ラップ口座とは
ラップ口座とは、投資家がある程度まとまった資産を証券会社などに預け、資産運用や資産管理を行う専門口座です。
ラップ口座は「SMA(Separately Managed Account)」やファンドラップとも呼ばれています。
日本でラップ口座や投資一任契約、ファンドラップが浸透し始めたのはここ数年と言われており、比較的新しい投資手法であると言えるでしょう。
ラップ口座が日本で浸透し始めた理由は、2004年に緩和された投資顧問業法が始まりです。
2004年の投資顧問業法改正に伴い、証券会社において投資一任契約が可能となりました。
しかし法改正が行われ、投資一任契約であるラップ口座のサービス提供を開始しましたが、ただちに注目を集めたわけではありませんでした。
実際に、ラップ口座に注目が集まり始めたのは、2013年頃からであると言われています。
とくに2014年を過ぎたあたりからは、右肩上がりにラップ口座の注目が集まっています。
注目され始めて数年しか経過していない「ラップ口座」については、まだまだわからないことだらけですよね。次に、ラップ口座の特徴や注意点についてお伝えしていこうと思います。
ラップ口座の特徴
ラップ口座の特徴について
・投資信託との違い
・投資初心者にとくに人気
という2点の特徴について詳しくお伝えいたします。
【投資信託との違い】
資産を預けて管理や運用を行ってもらうのであれば、投資信託となにも変わらないのではないか?と思われた方も多いはずです。
投資信託とラップ口座の根本的な違いは、「すべてを一任できるかどうか」です。
投資信託は、自分で決めなければいけないことが多く、投資がまったくの初心者であれば悩んでしまうことも多いはず。
一方でラップ口座は、ある程度運用方針を定めておけば、あとは証券会社のプロが運用を行ってくれます。
そのため、「すべてを一任できる」という点は、ラップ口座の一番の特徴とも言えるでしょう。
【投資初心者にとくに人気】
先にも紹介したように、ラップ口座は「すべてを一任」できてしまいます。
ある程度の方針を示さなければいけないため、まったくの無知識では難しいかも知れませんが、投資信託よりも始めやすいです。
投資初心者で、あまり知識がない方はラップ口座から始めてみても良いでしょう。
ラップ口座の注意点
ラップ口座は、すべてを一任できるため、“注意点が多い”のも事実です。
ラップ口座の一番の注意点と言えば、「手数料」です。
投資信託であっても、株式投資であっても必ず「手数料」は発生しますが、ラップ口座の手数料は少し高めに設定されています。
すべて一任するため、ある程度手数料が高いのは承知です。という方も多いですが、ラップ口座の手数料は基本的に、取り引きをしていなくても発生するので注意してください。
「すべて任せられるからラップ口座にしよう」と単に考えて行動するのでなく、注意点についても把握した上で、投資手法を選択しましょう。
まとめ
今回、ラップ口座についてお伝えしました。
注目され始めたのは、2013年頃からと、比較的新しい投資手法です。
すべてを一任できる投資ということで、初心者には魅力的に見えるかも知れませんが、注意点があることもしっかりと覚えておいてください。