目次
はじめに
新型コロナ禍中に新たな問題が報じられるようになりました。
ドコモ口座からの不正引き出し問題です。
2020年9月27日の段階で、ドコモ口座不正引き出し問題の被害件数は金融機関11行で219件となっています。
被害金額は同時点で2848万円です。
自分はドコモ口座を持っていないから大丈夫。
このように考えていませんか。
不正利用はドコモ口座の問題だけではありません。
他にも不正利用の手口があるのです。
気をつけたい不正利用の3つの手口と対策について解説します。
ドコモ口座不正引き出し問題だけではない!不正利用の3つの手口
近年問題になっている不正利用はニュースで取り上げられているドコモ口座の不正利用問題だけではありません。
ドコモ口座不正利用関係で「自分には被害がなかったから大丈夫」と思っていては、不正利用の被害者になってしまうかもしれません。
対策方法をご紹介する前に、よくある3つの不正利用手口をご紹介します。
手口①ネットバンキング不正利用
ネットバンキング不正利用の被害は2019年だけで25億円の被害が出ています。
よくある手口としてはSMS(ショートメッセージ)から偽物のサイトに誘導し、偽物サイトにログインパスワードなど必要な情報を入力させるタイプです。
偽物サイトに入力させた情報を使って不正利用の加害者側がログイン。
加害者側の口座に不正に送金するなどの手口で口座内のお金を取られてしまうのです。
「さすがに偽物サイトは見分けがつくだろう」と思うかもしれませんが、手口や偽物サイトの作りが巧妙化しているため、ネットバンキングに慣れている人でも見わけがつかないというケースがあるようです。
手口②クレジットカードの不正利用
クレジットカードの不正利用はスキミング(磁気情報の読み取り)を使って偽造クレジットカードを作る方法がよく使われていました。
しかし近年は偽造カードを作るタイプの不正利用ではなく、クレジットカード情報を盗んで不正利用するタイプの被害が多くなっているといわれています。
クレジットカードはカード番号と名義人、有効期限、セキュリティコードがわかれば勝手に使えてしまいます。ネットショッピングなどを通して情報を盗まれるのがよくあるケースです。
ただ、極論を言えば、街中でカード情報を話しているだけで不正利用のリスクはあるということです。
手口③ポイントの不正使用
加害者がポイントサイトのログインパスワードなどを盗み、ポイントを不正利用します。
「ポイントを使われても特に痛手はない」「お金そのものではないので、金銭被害よりまし」と思うかもしれません。
ポイントにもいろいろな種類があります。
たとえばマイルやクレジットカードのポイントなどは、買い物や旅行に使えることから、勝手に使われると痛手を受けるかもしれません。
また、ポイントの不正利用の場合は加害者側が「他のサイトでも同じパスワードを使っているのではないか」とログインを試すため、パスワードを使いまわしていると、重要なサービスへログインされて個人情報を盗まれるといった被害も考えられます。
ドコモ口座の不正引き出し問題など不正利用への対策方法とは
ドコモ口座の不正引き出し問題などの不正利用には、どのような方法で対処すればいいのでしょう。
不正利用への対処法は4つです。
・パスワードをサービスで使いまわさず人目にふれる物にメモしない
・月に1回は自分のポイントアカウントや銀行口座のチェック、記帳などをおこなう
・パソコンやスマートフォンに不審なメールやショートメールが届いたらURLをクリックしない
・不審なことや気になることがあれば口座のある金融機関や警察、弁護士などに相談する
常日頃から不正利用がないか自分でもチェック体制を作っておくことが重要です。
まとめ
ドコモ口座不正引き出し問題が連日取り上げられています。
対象の金融機関の通帳を記帳してみて「自分には不審な点はなかった」「被害はなかった」と安心し、不正利用関係は対岸の火事だと思っていませんか。
ドコモ口座不正引き出し問題以外にも不正利用の手口があります。
常日頃からパスワード管理に注意するなど、自分なりに対策しておくことが重要です。
不安があれば警察や弁護士などに相談しておくことをおすすめします。