目次
はじめに
こんにちは。ウェルス・パートナー代表の世古口です。
今回、家族を連れて豪華客船「MSCベリッシマ」での日本一周クルーズを体験してきました。
豪華客船といえば正装で堅苦しいイメージがあるかもしれません。豪華客船「MSCベリッシマ」は特に堅苦しいこともなく、遊びたい盛りの子供を連れてもカジュアルに楽しめる客船でした。
実際にクルーズを体験してみて富裕層にかなりおすすめだと思いましたので、感想やサービスなどをご紹介します。
▼今回の内容はYouTubeでご覧いただけます
豪華客船「MSCベリッシマ」とは?
今回、私も家族も豪華客船でのクルーズははじめてでした。
そのため、乗船する直前まで「どんな旅になるのだろう」「楽しめるか不安」という感じでした。日本一周クルーズを実際に体験した今、「とても良かった」「自分も家族もかなり楽しめた」という感想です。
まずは今回乗船した客船についてご紹介します。
豪華客船は世界中にさまざまあり、客船によって他国の発着や日本発着など、発着地・クルーズ予定も違っています。
MSCベリッシマはイタリアの客船で、日本発着の豪華客船の中ではナンバーワン。世界的に見ても22位と、かなり大きな客船です。大きなマンションが動いているような客船でした。
クルーズのお客さんが宿泊するのは5階から上です。さらに15階から18階には特別客室(いい部屋)があります。詳細な部屋数は分からないのですが、いい部屋だけで数十〜100くらいはあるのかなと思います。
乗組員だけで1,500人以上。製造年は2019年なので、比較的新しい客船です。乗ってみて「新築の豪華マンションみたいだな」と感じました。
MSCベリッシマ内にはレストランやプール、キッズルーム、ジム、シネマなどがあります。船内施設もかなり充実しています。
豪華客船「MSCベリッシマ」のスケジュール
私と家族がMSCベリッシマに乗船したのは2024年10月2日です。寄港地である東京から乗船しました。
東京で乗船してそれから北海道の室蘭、山形県の酒田、石川県の金沢に寄港します。
航路は日本一周になっていますが、韓国も寄港地になっています。そこから八代〜高知〜大阪と巡り、10月13日に東京に帰ってきました。
スケジュールのうち終日航海(ずっと客船の中)は3日ほどあります。日本+ちょっとだけ韓国という航路で、10日ほどのスケジュールでした。
MSCベリッシマの日本一周の航路は、いくつかの寄港地に停泊します。
中には私や家族がほとんど知らない地域もありました。室蘭や酒田、八代などはほぼ知らない地域で、事前に調べてもあまり食事・観光の情報を得られなかったこともあり、ちょっと残念でした。今度行くときは、事前に寄港地のことを調べて行きたい、その方が豪華客船の旅も充実しそうだと思いました。
皆さんが豪華客船MSCベリッシマに乗船する際も、事前に寄港地情報(グルメや観光、歴史など)を調べておくことをおすすめします。
豪華客船「MSCベリッシマ」の客室
今回の豪華客船の旅では2つの部屋に宿泊しました。客船のヨットクラブ15階の「ロイヤルスイート」と、ヨットクラブ18階の「デラックススイート」です。
まずはロイヤルスイートについてご紹介します。
ロイヤルスイートには家族4人(自分と妻、子供2人)で宿泊しました。
ロイヤルスイートは客船の部屋(約2,000室)のうち2部屋しかなく、豪華・広い・家族で過ごしやすい(ゆっくりできる、自由にできる)と3拍子そろっています。この部屋は個人的に富裕層のご家族にかなりおすすめです。
ロイヤルスイートはシティホテルに雰囲気が似ています。客船は狭い印象がありますが、この部屋は広く、開放感があります。バルコニーからは海の景色も楽しめ、お風呂やダイニングなども広々しています。仕事ができるスペースもありました。
個人的に面白かったのが、バルコニーにあったジャグジーです。
バルコニーで海の景色と風を感じながらジャグジー。あまりありませんよね。個人的にはこのジャグジーが一押しです。
あと、この部屋は客船の進行方向の真正面にあるため、雄大な進行方向を眺めながら、客船が進むときの海風を感じながら風景を楽しめるところが良かったですね。
ちょっと気になったのがベッド。シングルベッド2つだったので、夫婦と子供2人だと、ちょっと狭かったです(エキストラベッドなどで対応してもらえると思います)。それと、もう一点気になったのが、天候が荒れたときの音。波音や風の音が凄いので、ちょっとびっくりしました。
宿泊料金は税込327万円です。1泊30万円くらいでしょうか。東京のシティホテルのスイートに宿泊しても1泊20万円〜かかりますから、さほど高い印象はありません。むしろ、宿泊料金以上の価値があると感じました。
次にデラックススイート。
デラックススイートはヨットクラブで一番多いタイプの部屋です。こちらには大人1人で宿泊しました。今回は1人での宿泊ですが、2名以上での宿泊も可能です。
ベッドやバスルーム、バルコニーなどがあります。バルコニーはさほど広くありませんが、各部屋にあります。
ちょっと広めのビジネスホテルのような印象の部屋です。
デラックススイートはロイヤルスイートと違い、客船の側面にあります。そのため、海や天候が荒れても、あまり音が凄くありません。
波や風の大きな音が苦手。ゆっくり静かに外を眺められれば満足。このような富裕層の方には、こちらの部屋もおすすめです。
MSCベリッシマのデラックススイートの宿泊料金は税込136万円でした。大人1名での宿泊でしたが、2名で宿泊しても料金的にはあまり変わりません。1泊10万円〜20万円くらいでしょうか。
豪華客船「MSCベリッシマ」のヨットクラブ特典
富裕層の方は、ヨットクラブの部屋(15階〜18階にある特典付きの良い部屋)に宿泊した方が快適です。
ヨットクラブの部屋には24時間バトラーサービスやルームサービスなどが付いていますので、子供連れでも快適に旅行できます。
特に便利だったのはルームサービスやコンシェルジュデスクです。
特に日本語のコンシェルジュデスクには助けられました。
それぞれの特典・サービス・感想は次の通りです。
- 24時間バトラーサービス / 24時間いつでも専属のバトラーが対応してくれる。「すぐに服を洗濯して欲しい」など、用事や細かいことをお願いできるので便利です。
- 24時間ルームサービス / 24時間いつでもルームサービスをお願いできる。子供連れだとレストランに食べに行けなくなるような想定外のことがよく起こります。そんなときに部屋に食事などを用意してくれるので、助かりました。
- コンシェルジュデスク(日本語対応)/ MSCベリッシマはイタリアの客船なので、基本は英語やイタリア語。ただ、英語やイタリア語で細かなニュアンスを伝えることは難しいので、日本語対応のコンシェルジュデスクにはかなり助けられました。
- 限定レストラン / ヨットクラブの宿泊客のみが利用できるレストラン。席が確実に用意されており、便利で美味しいので、乗船中の8割くらいはこちらで食事していました。
- 専用プール / 4つあるプールのうち1つはヨットクラブ宿泊客の専用プールです。客船の一番上の階の前方(進行方向)にあり、かなり開放的で良かったです。
- シアターの優先予約 / シアターは優先的に予約でき、確実に席を取れる感じです。
- 優先チェックイン・アウト / 普通の客室だとチェックイン・アウトの時間はかなり厳しい(融通が利かない)のですが、ヨットクラブ宿泊客の対してはかなり柔軟です。レイトチェックアウトなどもできます。子供が小さいと助かります。
- 寄港地 / 寄港地では優先的に外出でき、帰船も優先です。子供が小さいので有難かったですね。
豪華客船「MSCベリッシマ」の各施設
次は客船内の各施設についてご紹介します。
ヨットクラブ限定のレストラン
MSCベリッシマの18階にあるヨットクラブ宿泊客限定のレストランです。
客船の進行方向にあるので、朝や昼はかなり景色が良いです(夜はあまり見えませんが)。
夜の食事は、皆さんちょっと良い服装で来ていました。タキシードとはいいませんが、スマートカジュアルのような感じでしょうか。お客さんは海外の方が多かったです。7割〜8割は海外の方でした。
食事は毎食内容が変わり、乗船中ずっと通っても飽きません。パスタや肉、魚、パエリアなど、さまざまです。キッズメニューもかなり充実していました。子供連れでも安心して行けます。
右下の写真はヨットクラブ以外のレストランです。こちらは鉄板焼きですね。
個人的にはヨットクラブ以外のレストランも気楽に行けるという点でかなり気に入りました。
ヨットクラブ限定のプール
子供が小さかったので遊びきれませんでしたが、プールも充実していました。うちの子供は3歳なので、ウォータースライダーなどはちょっと早かったようです。あと、プールが充実し過ぎていて、子供がちょっと怖がっていました。もう少し大きくなったら、大喜びで遊んでくれたと思います。
室内プールもあります。室内プールは客船の揺れで水面に波ができており、海で泳いでいるような感覚です。水もちょっとしょっぱかったです。そのあたりも海っぽいですね。
右上中央の写真は15階のプール。このプールはベッドもあり、飲食もできます。浅いところもあり、子供も遊びやすいプールです。客船の中心部にあるので、常に多くのお客さんが来ていました。
プールではイベントも開かれており、富裕層の方によってはこうしたイベントなども楽しめると思います。
私と家族が参加したのは「ホワイトナイト」というイベントです。白い服を着て集まった大勢の乗客がいろいろな国の音楽に合わせて踊るというちょっと変わったイベントでした。あまり体験できるイベントではないので、これはこれで良かったです。子供も楽しんでいました。
右上と右下の写真はヨットクラブ宿泊客限定のプールです。
ヨットクラブのプールは進行方向にあり、景観を楽しみながらゆったり遊べます。ビュッフェ形式で料理も提供されているので、プールで食事を済ませることも可能です。小部屋も予約すれば使えますので、子供の昼寝などに使えます。
MSCベリッシマのシアター
MSCベリッシマには2つのシアターがあり、毎晩違ったショーが開かれています。
片方のシアターでは毎晩違ったショーが行われており、もう片方のシアターでは2つの演目を順番に繰り返しています。演目はダンスナイトやテーマに沿ったショー、演劇っぽいものなど、さまざまです。
右側の写真は有名なサーカスの楽団がプロデュースしているショーだそうです。いろいろな芸が見られ、子供が喜んでいました。
シアターでは本当に毎晩いろいろなショーが開かれているので、飽きません。とりあえず「暇だからシアターに行ってみようかな」でOK。手を変え品を変え、楽しませてくれます。
MSCベリッシマのその他の施設
MSCベリッシマにはその他にもいろいろな施設があります。
渡り廊下のような場所では散歩や買い物を楽しめます。他にバーやスポーツ施設などがあります。
スポーツ施設は乗船中の運動不足解消におすすめです。借りられる時間は決まっていますが、バドミントンなどを楽しめる他、子供と走り回って遊ぶだけでもかなり運動不足解消になります。
右はヨットクラブ16階にあるカフェです。天気の良いときはかなり景色が良く、いつでもお茶を楽しめます。下はヨットクラブのレストランの入り口です。造り・デザインは全体的に豪華です。
右上は客船のプールです。夜間にライトアップされているところを上から見ています。下はカジノですね。子供と一緒に旅行した関係で、カジノには行きませんでしたが。
MSCベリッシマクルーズでの寄港地観光
MSCベリッシマはいろいろな寄港地に停泊します。MSCベリッシマの日本一周クルーズはいろいろなところに一気に行けるので、「日本各地を旅行したい」という方にはおすすめです。北海道や山形、熊本、石川など、いろいろな寄港地をちょっとずつ旅行できます。
左上は韓国の釜山。釜山のマチュピチュと呼ばれるところです。お土産屋さんや料理屋などがたくさんあり、楽しいところでした。
右下の真ん中あたりにあるのは、高知の揚げ餃子です。この餃子、とても美味しくて気に入りました。後は石川の海鮮市場。右側が大阪のグルメと山形でのせんべい作り体験です。
寄港地には半日くらい停泊するので、地元グルメを楽しむ時間が十分あります。富裕層の方の食べ歩きとして豪華客船で旅しても面白いかもしれませんね。
まとめ|MSCベリッシマでの日本一周は富裕層のご家族におすすめ
- MSCベリッシマはカジュアルで気軽に乗れる
- 子供連れでの快適かつ楽しく旅行できる
- 富裕層の方は特典の多いヨットクラブへの宿泊がおすすめ
- ロイヤルスイートは空いていたら「即予約してください!」というレベルでおすすめ
などがMSCベリッシマで日本一周旅行しての個人的な感想です。
ただ、ネット環境があまり良くない点や、ドレスコードが面倒という点がややマイナスでしょうか。ドレスコードは厳しくないのですが、客船の中でも自宅のような格好で過ごしたい方にはちょっと面倒かもしれません。
逆に言うとマイナス点はこのくらいしかなく、全体的にはとてもおすすめの客船・クルーズでした!
富裕層の方にも自信を持っておすすめします。
株式会社ウェルス・パートナー
代表取締役 世古口 俊介
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。
2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者1万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
メディア掲載情報:「m3.com」「ZUU online」「MONEY zine」「マネー現代」でコラムを連載中