はじめに
「投資」と言えば、株式投資や不動産投資、投資信託などがポピュラーですが、最近注目され始めている「インパクト投資」をご存知でしょうか。
日本では2000年代頃から始まったと言われており、比較的新しい投資であると言えます。
今回は、そんなインパクト投資について詳しくお伝えしていこうと思います。
インパクト投資とは
インパクト投資とは、社会的な事業を行うファンドや企業に投資をし、経済的な利益のみならず、社会的な影響を生み出す投資です。
具体的に言えば、貧困層支援や教育問題などの社会問題を取り扱う企業などに対して行う投資です。インパクト投資を行うことによって、「投資」に対するリターンのみならず、社会的な問題解決まで目指せるという点が魅力的で、世界的に注目を集めています。
日本では、2000年代から始まったと言われており、市民バンクやさまざまなインパクト投資のNPOが代表格です。
投資は、リスクとリターンの軸が主でしたが、リスク・リターンに加え、インパクトを加えた3軸投資をインパクト投資と言います。
今までの投資の概念とは少し異なる点がとても魅力的な投資手法であると言えるでしょう。
インパクト投資のメリット・デメリット
インパクト投資のメリット・デメリットについても詳しく見ていきましょう。
2-1 メリット
インパクト投資のメリットは3つ
・社会貢献ができる
・テーマが充実している
・安定した資産運用が可能
です。それぞれのメリットについて詳しくお伝えいたします。
【社会貢献ができる】
インパクト投資の1番のメリットは、投資をしながら社会貢献ができる点です。
投資に関する知識が少ない方でも、「社会貢献」を目的としながら投資をできるのはとてもメリットです。
自分が投資をしたお金が、直接誰かの助けになっていると思えれば、きっと心も豊かになっていくことでしょう。
【テーマが充実している】
投資と言えば、自分の利益を優先的に考えるため、将来性のある企業へ投資をしたり、信用できる金融商品へ投資をしたりします。ほとんどの方は、利益ありきで投資手法や投資先を選択します。
もちろん、インパクト投資も「投資」を目的としているため、リターン重視で選択をしても良いでしょう。
ただ、インパクト投資は、さまざまな社会問題や社会貢献に関する項目から投資先を選択できます。
自分がどのようなことに投資をしたいのか、社会貢献したいのか、という視点から投資先を選択してみても良いのではないでしょうか。
【安定した資産運用が可能】
インパクト投資は、長期的にじっくりと安定した運用が可能です。
逆に言えば、短期間で大きなリターンを得られる可能性は低いですが、長期的に社会貢献度が目に見えるのはとても魅力的です。
2-2 デメリット
インパクト投資の魅力は2つ
・短期間でのリターンは見込めない
・あくまでも投資
です。それぞれ詳しくお伝えしていきます。
【短期間でのリターンは見込めない】
先にも紹介しましたが、インパクト投資は長期的にじっくりと運用する投資です。
そのため、短期間で大きなリターンを得たい人には、向きません。
【あくまでも投資】
インパクト投資はあくまでも「投資」であるため、必ずしも利益が出るとは限りません。
しかし、たとえ利益が出なくても、社会貢献ができていることに変わりはないです。
自分の目的を明確にし、インパクト投資を行いましょう。
インパクト投資と新型コロナの関係
世界中で新型コロナウイルスが蔓延している昨今、新型コロナに対応した企業やファンドに対する注目が集まっています。
新型コロナ対策を行う企業等への投資は、投資としても可能性は無限大ですし、社会貢献度としても非常に高いです。
今後、新型コロナの状況によっては、インパクト投資の注目度が増していくことでしょう。
まとめ
今回、インパクト投資についてお伝えしました。
インパクト投資とは、社会貢献にも直結する魅力的な投資手法であるということでした。
昨今、世界中で猛威を振るっている新型コロナ関連のインパクト投資も注目されています。
投資・社会貢献ふたつの側面を持つインパクト投資、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。