2024
01/17
最終更新日:2024/01/22
会社オーナー

皆さん、こんにちは。株式会社ウェルス・パートナー代表の世古口です。

はじめに

本日のテーマは、「会社オーナーが実践する高利回り米ドル債券投資」です。会社オーナーだからこそ投資できる、高利回りの米ドル債券投資を実践される方が多くいらっしゃいます。会社オーナーと一般の方は何が違うのかというと、「リスク許容度が高い」点です。一般のサラリーマンよりも資産が多く、収入も高い方が多く、会社という資産も自社株という形でありますので、一般の投資家の方よりもリスク許容度が高いことが会社オーナーに多いです。今回は、会社オーナーだからこそ目指すことができる、高利回りの米ドル債券ポートフォリオをご説明します。

米ドル債券ポートフォリオ設計例

こちらが、会社オーナーが実践する高利回り米ドル債券投資ポートフォリオの設計例です。

本来は、もう少し分散してポートフォリオを組むことが多いのですが、今回は分かりやすく10債券で組みました。1債券3,000万円で3億円のポートフォリオになっています。発行体は、銀行・保険会社・通信会社・石油会社・自動車会社・投資会社などで、国はアメリカ・イギリス・日本などに分散されています。

債券種類は、普通社債が4債券・劣後債が4債券・永久劣後債が2債券です。通貨は全て米ドルです。残存年数(お金が返ってくるまでの期間)は上から期間が短い順に並べており、平均は12.1年になっています。債券格付けは、比較的格付けが低い「低格付け債」といわれるB・BB+も含まれており、10債券中4債券が低格付け債です。この債券ポートフォリオ全体の平均格付けはBBB-になっています。一番右側の年利回りは、高いもので11.5%の債券もあり、全体の平均利回りは6.5%です。

比較的格付けの低い「低格付け債」を債券ポートフォリオに組み込むことにより、全体の平均年利回り6.5%を実現しています。この6.5%の年利回りはどの程度の水準かというと、今のアメリカの10年国債利回りが4%ですので、それプラス2.5%という水準の収益性の債券ポートフォリオになっています。

まとめ

本日のテーマである「会社オーナーが実践する高利回り米ドル債券投資」をまとめます。ポイントは4つです。

ポイント1)リスク許容度高い現役会社オーナー向け

このように格付けが低い債券も含まれる高利回りの米ドル債券ポートフォリオは、全ての方ができる投資ではありません。リスク許容度が高い、現役の会社オーナーだからこそできるポートフォリオではないかと思います。一般の投資家の方や、会社売却して会社からの収入がない方、現預金しかない・収入がない方は、このポートフォリオで投資することは難しいかもしれません。会社もあり、会社からの収入もあり、資産もそれなりにある現役の会社オーナーだから取れる、高利回りのポートフォリオということがいえるのです。

ポイント2)平均年利回り6.5%(国債上乗せ+2%)

高利回りの債券ポートフォリオを作ると、どの程度の利回りが期待できるかというと平均利回りは6.5%、アメリカ10年国債の上乗せ利回りでいうと+2.5%になります。もちろん、債券ポートフォリオの利回りが高い債券だけを残し、低い債券を除くと、もっと高い平均利回りになります。平均7%~8%の利回りの債券ポートフォリオも作れるのですが、その場合、低格付け債にリスクが集中してしまいます。会社オーナーであっても、それではリスク過多になってしまいます。できるだけ分散を図ることで、平均利回りが6%台にとどまりますが、リスク分散を優先して安定的に運用するという目的もあると思いますので、このような6%程度の利回り目標にとどめることは、正しい戦略ではないかと思います。

ポイント3)低格付け4/10、平均格付けBBB-

低格付け債もポートフォリオに含まれていますが、10債券中4債券ですので、低格付け債が比較的多い債券ポートフォリオといえます。ただし、全体の平均格付けはBBB-ですので、投資適格の格付けを維持している債券ポートフォリオになっています。低格付け債が多めですが、全体で見ると、投資をしても安全性が極端に低いバランスではないといえるのではないでしょうか。

ポイント4)法人保有で運用するのがオススメ

このような高利回りの債券ポートフォリオを作るときは、法人で保有するのがよいと思います。会社オーナーの場合、ご自身の事業会社・持株会社・資産管理会社があれば、そのような法人の方がよいということです。「高利回り=格付けが低い債券」ですので、当然、倒産するリスクも一定程度はあります。ドル建てなどの外貨建ての債券の場合、格付けの低い会社が倒産すると、個人の場合は損失などを他の資産の利益と損益通算できない可能性が高いですが、法人の場合は損益通算できます。また、その年で損失を使い切れなければ、翌年以降10年間は損失を繰り越すことができます。ですから、このような高利回りで格付けが低い、倒産リスクがやや高いような債券ポートフォリオを作るときは、個人よりも法人の方がオススメです。

本日は「会社オーナーが実践する高利回り米ドル債券投資」という内容でお届けさせて頂きました。

今回の内容はYouTubeチャンネル「会社オーナーのための資産戦略アカデミー」でもご視聴いただけます。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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