資産運用における外国債券の落とし穴とは?デメリットを解説

はじめに

資産運用において、外国債券は人気の投資対象ですが、投資をする前には、債券の性質や特徴を把握しておくことが重要です。外国債券投資にはメリットだけでなく、デメリットも存在し、場合によっては大きな損失へつながる可能性もあるからです。本記事では、外国債券投資におけるデメリットについて詳しく解説していきます。金利変動リスクや為替差益の影響、中途売却時のリスクなど、外国債券投資における落とし穴をみていきましょう。

外国債券投資のデメリットとは

外国債券投資には以下のようなデメリットが存在します。

リスクや為替差益の影響

外国債券は、利息と償還金を外貨で受け取ります。このため、利息・償還金ともに為替の影響を受けます。

為替が円安に動いた場合は為替差益が得られる一方、為替が円高に動けば為替差損が生じる点に注意が必要です。

外国債券に投資する場合は、金利だけでなく、為替相場や今後の見込みも考慮することが大切です。

価格変動のリスク

外国債券の価格は金利変動の影響を受けます

市場の金利が上昇すると、その金利で新たに発行される債券が有利となるため、既存の債券の価格は下がります。

一方、市場の金利が低下すると、その金利で新たに発行される債券は不利なため、既存の債券の価格が上昇します。


画像引用元 : https://www.sc.mufg.jp/products/bond/fb_guide/risk.html

債券は、満期まで保有すれば額面金額で償還されるため問題はありませんが、中途で手放す場合は時価で売却することになるため、価格変動リスクが生じることになります。

発行体の信用リスクがある

外国債券には、発行体の信用リスクも存在します。

発行体の信用リスクとは、債券発行体の財務状況によって利息や償還金の一部が支払い不能(デフォルト)になるリスクです。

発行体の信用リスクを避けるためには、格付け会社が公開している債券の「格付け」をチェックすることが大切です。

画像引用元 : https://www.sc.mufg.jp/learn/start/bond/index.html#basic_04

また、異なる発行体の債券へ投資することで、発行体の信用リスクを分散させることも可能です。

デメリットを把握する重要性

ここまで紹介したとおり、外国債券にはいくつかのデメリットが存在します。

ただし、外国債券には「高い利回りを追求できる」「安定したインカムゲインが得られる」などメリットも多いため、投資を行う際には、メリットとデメリットを把握することが重要です。

正確な情報を得るために

外国債券投資には外国の市場や金利動向など、外国債券特有のリスクが存在します。ただし、正確な情報を得ることで、リスクを最小限にとどめることができます。金融関連サイトやSNS、経済ニュースなどから、情報収集に努めましょう。

また、IFA(資産運用アドバイザー)など、プロの助言を得ることも大切です。

資産運用の判断に必要な知識

資産運用にあたっては、投資判断に必要となる知識を深めることが重要です。投資対象ごとの具体的なメリットやリスク、適切な投資時期やポートフォリオのバランスなど、資産運用を続けていくうえで必要な知識を身につけましょう。

リスクヘッジのための戦略と注意事項

外国債券には、価格変動リスクや為替リスクなど、複数のリスクが存在するため、これらのリスクを上手くヘッジしていくことが投資を成功させるポイントになります。

リスクヘッジのためには、ポートフォリオを適切な比率で分散させ、異なる銘柄・国の債券を組み合わせるなどの戦略が効果的です。ただし、投資はリスクを伴うものであるため、他のリスクヘッジ手法と組み合わせて、適切にリスクを管理する必要があります。

まとめ

外国債券投資は一定のリスクを伴いますが、正しい情報と適切な投資戦略を持つことで、安定した利益を得ることが可能です。投資をする前にデメリットを理解し、リスク管理を徹底することが、外国債券投資を成功させるポイントといえるでしょう。

なお、ウェルス・パートナーでは、経験豊富なIFAが無料で外国債券投資の相談を承っています。

ぜひ、気軽にお申し込みください。

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