富裕層向け!IFAが解説する劣後債とは?どれくらいポートフォリオに入れればいい?

はじめに

富裕層の方々が資産を運用する際に投資対象として検討したいのが、「劣後債」やその他のハイブリッド証券です。

本記事では、富裕層向けに資産運用の相談を担当しているIFA(資産運用アドバイザー)が劣後債について解説します。劣後債がどのような特徴を持ち、どの程度のリスクとリターンが期待できるのかについて触れながら、ポートフォリオに劣後債をどれくらい組み入れるべきかについてもアドバイスします。富裕層の方々が劣後債をうまくポートフォリオに組み入れ、リスクを最小限に抑えながら収益を最大化するためのポイントをお伝えします。

劣後債とは?

劣後債とは、株式と債券の性質を併せ持つハイブリッド証券の一種です。

【ハイブリッド証券の種類】

・劣後債
・永久劣後債
・CoCo債


作成:ウェルス・パートナー

劣後債とは名前の通り、弁済順位が劣後(遅い)債券のことです。

普通社債に比べ、企業が倒産した場合の弁済順位(お金が戻ってくる順位)が劣後(遅い)するために劣後債と呼ばれています。

劣後債は、元本と利息の支払順位が低くなるため、返済リスクが高くなりますが、高い金利が設定されていることが一般的です。劣後債に投資することで、一般の社債よりも大きなリターンが期待できます。

劣後債のリスクとリターンについて

劣後債は返済順位が低く、企業が倒産した場合に元利金が回収できないリスクがあります。このため、劣後債には一定のリスクが伴いますが、それに見合った高い利回りを期待することができます。劣後債へ投資を行う場合は、リスクを理解し、適切にポートフォリオに組み入れることが重要です。

劣後債のポートフォリオ組入のポイント

富裕層にとっての劣後債の意義

劣後債は、ポートフォリオ全体の利回りを高めたい場合に組み入れるべき債券です。本記事執筆時点(2023年11月10日)の水準では、5%台後半の利回りを目指す場合に劣後債を組み入れるケースが多いです。
ただし、5%前後の利回りを狙うのであれば、格付けBBB-以上の普通社債だけでポートフォリオを組める可能性も高いです。

金利情勢は日々変化しているので、債券投資に興味のある方は、まず私たちIFAにご相談ください。

劣後債の組み入れ割合の考え方

劣後債の組み入れ割合は、個々の投資家の投資目的やリスク許容度によって異なります。また、ポートフォリオ全体の目標利回りによって変わってくるので、一概に何割がよいとはいえません。

現在では、米国10年国債でも4%台後半という高い利回りとなっているため、あえて劣後債の組み入れ比率を高める必要は少ないといえるでしょう。

特に、米国は2024年にリセッション入りが懸念されているため、普通社債や米国債をベースにしたリスクの少ないポートフォリオ構築がベストな選択肢といえるかもしれません。

劣後債の活用方法とリスク管理

劣後債は普通社債では足りない部分を補う

普通社債だけでポートフォリオを組もうとすると、投資できる銘柄が限られるため十分に分散効果が得られないケースも考えられます。

このような場合は普通社債を軸にポートフォリオを組みつつ、利回り・残存年数・業種を分散させるとよいでしょう。

劣後債の選定と評価基準

劣後債を選定・評価するポイントは格付けです。格付けとは、債券の元利金支払い能力を格付機関が評価して、アルファベットで表したものです。

格付けはBBB以上が、「投資適格格付け」とされており、「格付けBBB以上であること」が劣後債選定の基準となります。

劣後債のリスク管理

劣後債もリスクを伴いますが、適切なリスク管理策を取ることで、高いリターンを得ながらリスクを抑えることができます。これには、適切なポートフォリオ構築や適切な分散投資、リスクヘッジ手法の活用などが必要です。

また、分散には銘柄分散だけでなく、通貨分散、業種分散、償還期間の分散などさまざまな方法があります。

いずれにしても、適切なポートフォリオ構築や分散投資には専門知識と経験が必要であるため、IFAなど専門家に相談するのがよいでしょう。

富裕層向けIFAの劣後債アドバイス

富裕層向けIFAの役割と提供する劣後債に関するアドバイス

富裕層向けのIFAは、劣後債を含むハイブリッド証券について豊富な提案実績があるため、最適な債券運用方法をアドバイスできます。

本記事では通常の劣後債についての解説に留めましたが、ハイブリッド証券にはよりハイリスク・ハイリターンの永久劣後債やCoCo債と呼ばれる債券もあります。

ハイブリッド証券に興味をお持ちの方は、ぜひIFAからの説明や投資アドバイスを受けられてはいかがでしょうか。

劣後債の適切な運用方法とポートフォリオ構築のヒント

劣後債の適切な運用方法は、お客様の目標利回りやリスク許容度によって異なります。IFAは、お客様からヒアリングした内容をもとに、適切な劣後債の選定や組み入れ割合の設定、リスク管理策の提案などを行います。IFAとともに、劣後債を活用しながら最適な債券投資を実践してください。

まとめ

劣後債は、ポートフォリオ全体の利回りを高めながらリスク分散にも役立つ債券です。劣後債の特徴やリスクを理解し、適切な選定とリスク管理を行うことで、高利回りの債券運用を実現することができます。富裕層向けのIFAが提供する劣後債に関するアドバイスを参考にしながら、ぜひ、最適な資産運用を実現させてください。

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