【2022年最新版】債券とは?債券の市場とリスクと費用感

はじめに

債券投資を検討している場合は「どのようなリスクがあるのか」「債券投資にかかる費用はどれくらいか」など、費用やリスクについて気になるのではないでしょうか。
市場で債券投資をする際にかかる費用や予想されるリスクなど、債券投資の基本的な知識を解説します。

1.債券投資とは

債券投資とは金融商品である債券へ投資することです。
金融商品には株式や投資信託などの種類があります。債券も資産運用の際に投資される金融商品のひとつです。
債券の特徴は「お金を貸す」「利息を受け取る」ところです。

たとえば、日本国内で発行された債券に100万円投資するとします。償還日は2024年11月9日になっていました。貸したのは2022年11月9日です。この場合、債券投資した額面100万円は償還日である2024年11月9日に返済してもらえます。貸した額面での返済を保証してもらえるのが債券の特長です。
債券では貸した金額と金利に応じた利息を受け取れるところも特長になります。たとえば、上記の債券に1%の金利が設定されているなら、利息として年1万円を受け取ることが可能です。

債券はこの他に、市場で売却することもできます。債券価格は変動します。債券価格が上昇しているタイミングで売却すれば利益が出て、低下しているタイミングで取引すれば損することになります。上記の債券で考えると、償還日の前に市場の債券価格が102万円になっていれば利益が出ますが、債券市場で98万円のタイミングで売却すれば2万円の損失になるわけです。

債券は日本の国が発行している日本国債の他に、企業や地方自治体なども発行しています。米国など各国も債券を発行しており、グローバルなマーケットで投資家たちが取引しています。

2.債券市場の実態

債券にはふたつの市場があります。

・発行市場
・流通市場

債券市場の「発行市場」とは、新しく発行される債券が取引される市場です。もうひとつの「流通市場」とは、すでに発行された債券の市場になります。償還日を待たずに途中で取引された債券の市場が流通市場です。

債券投資をする場合は、投資家がそれぞれの市場で取引するというわけではありません。なぜなら、債券投資は証券会社など金融商品の取り扱い窓口でできるからです。

債券は利回りや発行している団体、償還日など一部のデータが違うと基本的に別銘柄として扱われます。そのため、債券市場に出回っている銘柄は非常に種類が豊富です。債券投資をしたい場合はIFAや証券会社などの金融商品取り扱い窓口に相談すれば取引できます。

3.国内債券の取引にかかるリスク

債券投資は「貸したお金を返してもらえる」という特長があることから、リスクが低いとも言われています。しかし、リスクが一切存在しないというわけではありません。

国内債券には国内債券の、外国債券には外国債券のリスクがあります。
国内債券にはふたつのリスクがあります。

・デフォルトリスク
・債券市場で売却して損失を出すリスク

債券は貸したお金を約束の日に返してもらえる金融商品です。しかし、貸した先が倒産や破綻してしまうと、約束の日になっても投資分のお金を回収できない可能性があります。

たとえば、A企業の事業債に100万円投資したとします。約束の日になったら投資した100万円を返してもらえる見通しでした。しかし、A企業が経営破綻したため、予定通りの金額を返してもらうことは難しくなったのです。このように、国内債券にはデフォルトリスク(返済してもらえないリスク)があります。

債券は償還日の前に市場で売却することも可能です。そのため、市場の債券価格によっては損失を出すリスクもあります。

100万円の債券が101万円のときに売却できれば1万円の利益になります。しかし、98万円のときに取引すると2万円の損失になるわけです。このように、債券市場で売却する際のリスクもあります。

4.国内債券の取引にかかる費用

国内債券の取引にかかる費用は債券の銘柄により異なります。

たとえば、個人向け国債の場合は1万円から債券投資が可能です。債券によって10万円単位や100万円単位など、必要になる費用が違っています。
債券投資をする際は、その国内債券にいくらから投資できるのか確認してみましょう。

5.外国債券のリスクと費用について

外国債券にも日本債券と同様にデフォルトリスクがあります。この他に注意したいリスクとしては、海外通貨の為替リスクです。

為替相場は常に変動しています。1ドルが100円のときもあれば、98円になる可能性もあります。逆に1ドルが101円以上になるケースもあります。外国債券はそれぞれの国の通貨に換えてお金を貸すケースが少なくありません。そうすると、外貨に換えるタイミングと、償還後に外貨から日本円に換えるタイミングによって、為替相場により損失を出す可能性があります。

為替相場は各国の政策や景気状況によっても変動するため、今後の見通しや判断が難しいという問題点もあります。外国債券に投資する際は注意が必要です。

外国の債券投資に必要な費用は貸し付ける通貨や債券の条件によって変わってきます。通貨と銘柄によっては10万円くらいから投資できる外国債券もあります。

6.まとめ

債券投資ではふたつの市場が登場し、債券によって費用感も違ってきます。債券は比較的リスクの低い方法とも言われますが、国内債券か外国債券かを問わずリスクが存在しないわけではありません。

債券投資をする際は仕組みやリスク、費用感などを知って行うことが重要です。
債券投資について分からないことがあれば、まずは専門家に相談することをおすすめします。

債券に関するご注意事項
(1) 個人向け国債
個人向け国債を募集により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。
個人向け国債は、原則として、発行から1年経過すれば中途換金が可能です。なお中途換金する際、原則として「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」の中途換金調整額が、売却される額面金額に経過利子を加えた金額より差し引かれます。ただし、発行から一定期間の間に中途換金する場合には、中途換金調整額が異なることがあります。
(2) 円貨建債券
円貨建債券を募集・売出し等又は各金融商品取引業者との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。
債券の価格は、市場の金利水準の変化に対応して変動しますので、償還前に換金する場合には、損失が生じるおそれがあります。
(3) 外貨建債券
外貨建債券を募集・売出し等又は各金融商品取引業者との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。
外貨建債券を円貨で購入される場合、為替取引には為替スプレッドがかかります。
外貨建債券の利金・償還金の円貨での受取を指定した場合、為替スプレッドがかかります。
外貨建債券の途中売却は、外貨決済のみの受付となります。
外貨から円貨への為替取引には、各金融商品取引業者の定める為替スプレッドがかかります。為替スプレッドについては各金融商品取引業者のWEBサイト等をご確認ください。 。
債券の価格は、市場の金利水準の変化に対応して変動しますので、償還前に換金する場合には、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営、財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。詳しくは「外国証券の国内店頭取引について」及び「公社債の売買取引について」をご覧ください。
外貨建債券は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
詳しくは、各金融商品取引業者のWEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

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