はじめに
ロシア・ウクライナの情勢悪化で物価の値上がりが不安視されています。
ロシアやウクライナの情勢が悪化すると、2国との取引が難しくなります。
結果、仕入れ値の上昇や品不足などにより物価・サービス料が上がってしまう可能性があるわけです。
ロシア・ウクライナ情勢でどのような物が値上がりするのか、日用品や食品などの中でロシア・ウクライナ問題が影響する商品について解説します。
食品は小麦粉やパンなど
ロシア・ウクライナ問題の影響を受けている代表的な食品が小麦粉です。
ロシア、ウクライナの両国は小麦粉の世界的な産地として知られています。
両国の情勢悪化により小麦粉の輸出が滞り、日本をはじめとして各国で小麦粉の価格が高騰するのではないかと不安視されている状況です。
小麦粉の他にはパスタやパンなどの小麦粉を加工した食品に関しても値上がりするだろうといわれています。
日清製粉などは情勢と小麦の価格上昇を踏まえ、6月から業務用小麦粉を値上げすることを発表しています。
日清製粉に続き、他の小麦粉関連の会社、加工品会社なども値上げに踏み切るのではないかといわれている状況です。
小麦粉は揚げ物やたこ焼きなどの料理にも使われています。
価格が高騰した結果、たこ焼き屋や串カツ屋、パスタ屋、パン屋など外食店の商品価格が値上げされる可能性もあります。
生活用品はスマートフォンやゴミ袋など
ロシア・ウクライナの問題は食料品だけでなく生活用品の価格にも影響を与えます。
ロシアは世界有数の原油生産国です。
ガソリンや原油が必要な生活用品なども、情勢の影響を受けて高騰すると不安視されています。
たとえば、日用品の中ではマスクやゴミ袋、おむつなどが価格上昇の兆しを見せています。
この他には、クリーニング代なども不安視されている状況です。クリーニングに使う洗剤は原油由来だからです。
日常の中で欠かすことのできない機器であるスマートフォンも、ロシア・ウクライナ情勢の影響を受ける代表的な商品になります。
ウクライナはネオンガスの世界シェアが高いため、ネオンガスを使う半導体の製造に影響が出てしまうのです。
半導体はスマートフォンなどに使われているため、ネオンガスの供給が減ってしまうと、価格高騰の要因になります。
ネオンガス不足で半導体が作れないとなれば、ゲーム機など半導体を使っている他機器の製造や販売、価格にも影響が出ることは言うまでもありません。
ガス代や電気代、歯科治療の費用なども注意
ロシアは資源国ですから、輸出入が難しい状況だとガス代や電気代にも影響します。
さらに、ガソリンなどは通勤や買い物だけでなく輸送にも使うため、送料のアップや輸送が必要な商品価格、たとえば家具などの価格上昇にもつながるといわれます。
ロシアはパラジウムという車に欠かすことのできない資源の産出国でもありますから、ガソリン代だけでなく車の生産や価格にも影響が出る可能性もあるのです。
また、意外なものとして、歯科治療があります。
歯科治療の際の銀歯にもパラジウムが使われています。
そのため、車の製造や販売と同様に、パラジウムの相場や仕入れによって影響を受けることがあるのです。
普段当たり前のように受けていた歯科治療の費用負担が上がってしまう可能性があります。
まとめ
ロシア・ウクライナの問題を値上がりする商品、あるいは値上がりが予想される商品で見てみると、日本にとって身近な問題だと分かります。
小麦粉などは日本の食卓に欠かすことのできないものですし、ガスや電気も同じです。
普段から通勤などに車を使っている方は、ガソリン代や車価格の上昇などは見逃せないものがあるのではないでしょうか。
ロシア・ウクライナの問題で家計への影響が懸念されます。
春のうちに一度、家計の見直しをしてみてはいかがでしょう。