富裕層向け資産運用の方法!ポートフォリオ例も紹介

はじめに

資産が増えるにつれ、預け入れ先や資産運用の方法に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。銀行で保証されている預金金額は1,000万円と決まっています。そのため、万が一に備えて資産は分散管理しておくことが大切です。また株や債券など、金融商品にもさまざまな種類があるので選び方も難しいですよね。そこでこの記事では、富裕層におすすめの資産運用方法やポートフォリオ例を紹介します。

富裕層におすすめの資産運用方法

長引く超低金利政策やコロナショックの影響により、以前と比べ資産運用はますます注目されるようになりました。富裕層は投資元本が大きいため、株式や債券といった金融資産だけでなく、不動産や太陽光発電などの実物資産も含めた投資先も選べます。また分散投資をうまく行うことでリスク分散だけでなく資産を増やすことも可能です。ここでは富裕層におすすめの投資先を「金融資産」「実物資産」で分けて紹介します。

金融資産

金融資産は現金を含め、株式や債券、投資信託などの実体を持たない資産のことです。株や債券は投資先としても定番であり、「リスクを分散して資産を守る」あるいは「資産を増やす」ためには金融資産の特徴をきちんと理解しておく必要があります。ここでは富裕層におすすめの投資先として、債券・株式・ヘッジファンドについてまとめました。

債券

債券とは国や企業などの発行体が資金を借り入れるために発行する有価証券のことです。国が発行している債券は国債、企業が発行している債券は社債と呼ばれ、数ある投資先の中でも比較的安全性の高い金融商品といわれています。しかし、発行体の経営悪化や破綻などで投資元本を割り込むリスクも視野に入れなければいけません。

基本的に債券はいつでも売買できますが、時価の変動により額面金額よりも低くなってしまうこともあります。企業の業績をチェックし、償還日まで保有するか売買するのか見極めることも大切です。

株式

企業が資金を調達する方法として、社債のほかにも株式を発行する方法があります。企業側の視点で見ると、社債は投資家に返さなければいけないお金になりますが、株は返す期限が決まっていません。

投資家は株を買うことにより、企業の業績が良ければ配当金が受け取れたり、株主優待を受けられたりといったメリットがあります。株価は金利水準の変動や投資家の動向によって価格が変動するため、株の売買タイミングを見極めることが大切です。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、リスクをヘッジ(回避)するファンド(投資信託)です。さまざまな取引手法を用い、複数の金融商品を組み合わせることで絶対収益を狙います。投資信託は公募投信といって一般の投資家も出資できますが、ヘッジファンドは私募投信といって機関投資家や富裕層といった限られた人しか出資できません。

投資信託では運用方法に制限が設定されており、相場の影響を
受けてしまいます。しかし、ヘッジファンドは比較的自由な運用が可能で、先物取引や信用取引などでレバレッジをかけて積極的に利益を狙う運用も可能です。

実物資産

日本経済の低迷により「景気が上昇していれば株、景気が下降して金利が下がれば債券を買う」といった従来の定番である投資手法でリスクバランスを取る手法も難しくなってきそうです。金融危機や景気変動といったリスクを回避するために、価格が急落しにくい不動産や金などの実物資産も含めた分散投資が重要になってくるでしょう。ここでは実物資産の「不動産」「太陽光発電」の投資先について解説します。

不動産

不動産投資は株式やFXと比べると高い利回りは期待できませんが、元本割れのリスクが少ないため「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資といわれています。投資を行うにあたって数百万円程度のまとまった資金が必要であるため、一般の投資家では難しい投資ですが、富裕層であれば問題なく利用できるでしょう。

不動産は実物資産であるため、価値がゼロになるリスクが極めて少ない点や入居者がいれば毎月の安定した収入を確保できる点がメリットです。また生命保険の代わりとして遺族に資産を残すこともできます。

太陽光発電

太陽光発電投資とは、太陽光発電所を設置し生み出した電気を電力会社へ売却して利益を得る投資手法です。発電した電気の売却価格は、「FIT制度(固定価格買取制度)」による国が定めた単価で電力会社に20年間買い取ってもらえます。このように長期的に安定して利益を得られるため、近年注目されている投資のひとつです。

また不動産投資に比べて高い利回りも期待でき、太陽がある限り無限に発電できるメリットもあります。FIT制度は20年間と期間が定められていますが、期間終了後も電気需要があれば利益を得られるでしょう。

富裕層向けのポートフォリオ例

資産運用では運用方針を定めることが大切です。たとえば「低い利回りでもリスクを取らない」といった安定した方針や「レバレッジを効かせて高い利益を狙う」攻めの方針など、運用方針を決め資産運用の目的を明確にしておきましょう。ここでは攻めと守りのポートフォリオ例を紹介します。

利益追求型の攻めのポートフォリオ例

資金を増やすことに重視した攻めのポートフォリオでは、リスクを分散しつつ高い利回りを狙うことが大切です。以下のポートフォリオ例では、プライベートバンクやヘッジファンドに比重を置いています。

・債券10%
・株式20%
・不動産20%
・プライベートバンク25%
・ヘッジファンド25%

ヘッジファンドはリスクを回避して絶対収益を目指すファンドですが、高い利回りを狙えば当然リスクも大きくなります。ある程度の総資産は現金や債券として残しておくのがよいでしょう。

リスク回避型の守りのポートフォリオ例

安定志向の富裕層は期待リターンを低めに設定し、比較的リスクの少ない債券や不動産に資産配分を行うポートフォリオがよいでしょう。以下は、安定志向の強い方向けの守りのポートフォリオ例です。

・債券40%
・不動産40%
・外国REIT20%

リスクの少ない債券やミドルリスク・ミドルリターンの不動産に比重を置き、利回りは少なくても安定して収益を得られるポートフォリオです。高いリターンを期待できる外国REITにも資産を配分している点がポイントになります。

富裕層の資産運用を成功させるポイント

富裕層が資産運用を成功させるポイントは3つあり、「運用方針を一貫する」「分散投資をする」「精通した知識を生かした金融商品を買う」ことです。投資元本の大きい富裕層ならではの強みを生かし、資産運用を行ってみてください。

運用方針を一貫する

資産運用を成功させるコツとして、資産運用の目的を明確にし、しっかりと運用方針を定めることが大切です。運用方針がブレてしまうと、投資商品の売買タイミングを逃したり、投資商品の選定基準がわからなくなってしまったりといったこともあります。

資産を増やすために攻めのポートフォリオを構築するのか、リスクの低い債券に重点を置く守りのポートフォリオを構築するのか、運用方針は明確にしましょう。

資産を分けてリスクヘッジする

「タマゴはひとつのカゴに盛るな」という投資の格言でもいわれるように、資産を分散しリスクを軽減することが投資の鉄則です。リスク分散には「長期投資・積立投資・分散投資」という3つの投資を組み合わせるのがよいとされています。長期投資とは長期間にわたり金融商品を運用することです。安定したリターンが得られやすく、投資期間が長いほど複利も得られるメリットがあります。

積立投資は定期的に一定額の運用商品を購入し続ける投資手法です。投資のタイミングを分散でき、購入単価を抑えやすいというメリットがあります。分散投資とは、性質の異なる金融商品を購入して価格変動のリスクを抑える手法です。複数の金融商品を保持することで、1つの商品が値下がりしても資産全体としての影響を抑えてリスクを軽減できます。このように「長期投資・積立投資・分散投資」を実践することで、リスクを抑え安定した資産運用が期待できます。

精通している知識を生かした金融商品を買う

普段仕事をしている業界や趣味で詳しくなった分野は、知らず知らずのうちに深い知見と経験が蓄積されていることが多いでしょう。そのため、ほかの分野に比べて情報を敏感にキャッチする力があり、見識が深いことから将来性を見通しやすいと考えられます。得意分野を中心に情報収集を行い投資していくことが成功のコツといえるでしょう。

実際に自分の得意分野において、新しい技術やリリース情報などから先見性を見抜いて資産運用に成功している例もあります。投資はタイミングと判断力が大切です。自分の精通した分野であるほど的確かつ迅速な判断ができ、投資には有利に働くでしょう。

まとめ

富裕層はヘッジファンドやプライベートバンクといった限られた人のみが利用できる投資手法が可能です。運用方針や資産運用の目的を明確にし、富裕層ならではの強みを生かして運用していくとよいでしょう。しかし、ITの発展やコロナショックの影響などで今後の日本経済の動向が掴みにくくなっています。「資産運用先に悩んでいる」「ライフプランを含めた具体的な資産運用の相談がしたい」など、資産運用やライフプランに悩んでいる方はぜひ当社IFAへご相談ください。中立的な立場として、具体的な金融商品の選び方や資産運用方法など、お金周りに関するアドバイスを行います。

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