目次
はじめに
みずほ銀行などが2021年1月18日以降に通帳を作成した場合、1,100円の手数料を課すというニュースが話題になりました。
みずほ銀行などの動きにより、「金融機関が今後別の手数料も設定するのではないか」と懸念する声が出ました。
この懸念が現実のものになったのです。
2020年末に新たな銀行手数料について発表がありました。
この記事では、三菱UFJ銀行が発表した新しい手数料について説明します。
三菱UFJ銀行が2021年夏に導入する手数料とは?
三菱UFJ銀行が2021年夏に新たな手数料を導入すると2020年12月26日付でニュースになりました。
三菱UFJ銀行が2021年夏に新たに導入する手数料は「入出金なし手数料」、三菱UFJ銀行の口座から2年以上入出金しない場合は「未利用口座管理手数料」として、手数料を課す仕組みになっています。
手数料は年1,320円(税込)となり、対象になるのは2021年7月1日以降に口座を開設した人になります。
なお、すでに三菱UFJ銀行に口座を開設している人は対象外です。
残高不足の口座は自動解約になってしまう点にも注意が必要になります。
三菱UFJ銀行が未利用口座管理手数料を導入する理由
三菱UFJ銀行が未利用口座管理手数料を導入する理由は「不正利用の防止」です。
長く利用されない口座は不正利用などの犯罪行為に利用されるリスクがあります。
口座を開設したが2年間動きがないような口座については、金融機関側に維持管理の負担もあることから、口座を開設しても未利用であるとして管理手数料を請求するかたちになったようです。
三菱UFJ銀行のその他の動き
三菱UFJ銀行は未利用口座管理手数料を請求するだけでなく、他の方針も打ち出しています。
三菱UFJ銀行は2021年から「Ponta(ポンタ)」の付与をスタートする予定です。
ポンタは、ローソンやGEO、auなどで使えるポイントサービスになります。
オレンジ色のタヌキのマスコットが有名です。
三菱UFJ銀行は2021年6月からネットでサービスを申し込むと、引き落とし口座への指定や金融商品の残高、住宅ローン残高、公共料金の引き落としなどに応じてそれぞれポンタでポイント還元をします。
また、デジタル通帳の利用者については振り込みや出金などで回数制限ありの手数料優遇措置を検討しているとのことです。
銀行業界は今後「デジタル化」に向かって動くと予想
みずほ銀行などが打ち出した通帳手数料などもあわせて、銀行などの金融業界は今後デジタル化へと動くと予想されています。
金融機関の口座管理の負担削減などの方向にも動くと予想されているのです。
デジタル化の最先端を行く金融機関は意外にも大手の都市銀行だけではありません。
石川県の北國銀行などです。
北國銀行は金融庁のプロジェクトにいち早く応じ、北國銀行など8つの金融機関と石川信用保証協会が融資の電子化で合意しました。
北國銀行が確立した運用ノウハウを使うことにより、融資書類の提出から融資実行まですべて電子化でできるようになったのです。
金融機関の担当が会社まで出張すると時間がかかります。地域によっては1日がかりになってしまうでしょう。
しかし、電子化されたことで担当の出張の手間や時間も必要なくなり、資金調達したい会社も迅速に手続きできるようになったのです。
北國銀行は住宅ローン契約の電子化でも知られています。
銀行は今後このようにサービスがデジタル化するのではないか。
管理負担が発生する部分については手数料制になるのではないか。
以上のように予想されています。
まとめ
2021年から三菱UFJ銀行が入出金のない銀行口座に手数料を課す仕組みを導入します。
三菱UFJ銀行は大手ですから、今後は別の金融機関が三菱UFJ銀行に倣って手数料を導入するかもしれません。
銀行業界は通帳発行手数料などをはじめとしてデジタル化へと動いています。
今後も金融機関の手数料に動きがあるかもしれません。
注目したいものです。