知っておきたい!証券担保ローンの活用時の注意点とは?

はじめに

富裕層の資産運用において、証券担保ローンは運用効率を高めるための手段として注目されています。ただし、資金調達の魅力的な方法である証券担保ローンを利用する際には、慎重な姿勢が重要です。単に資金を借りるだけでなく、効果的な活用方法、リスク管理や注意点にも留意する必要があります。ここでは、証券担保ローンの活用時に重要な注意点を解説し、効率的な資産運用をサポートする情報を提供します。

証券担保ローンとは?

証券担保ローンとは、保有する有価証券(株式や債券、投資信託など)を担保にしたローンのことです。

【外国債券担保ローンのイメージ】

保有資産をそのままに、低コストで資金調達できるほか、資金使途が自由であるため、富裕層や資産家の間で大きな注目を集めています。

証券担保ローンのメリット

証券担保ローンは、保有資産をそのままに、低コストで資金調達できる点がメリットです。また、調達した資金を運用することで、レバレッジを効かせた資産運用が可能になる点も大きなメリットです。

例えば債券の利回り低下が懸念される現在、証券担保ローンを活用して再投資を行い、債券をレバレッジ運用した場合、ROE利回り(自己資本に対する実質的利回り)を高めることができます。

証券担保ローンのデメリット

証券担保ローンのデメリットは、担保となる有価証券に価格変動リスクがあることです。

また、あくまでもローンであり、証券会社所定の金利が適用されるため、計画的な返済を行う必要があります。

注意点1:証券担保ローンの利用目的を明確にする

証券担保ローンを利用する際には、まず利用目的を明確に設定することが重要です。具体的な目的を定めることで、適切な金額を借りることができます。無理な借り入れはリスクを高める原因となりますので、慎重に計画を立てましょう。

利用目的の具体的な設定

証券担保ローンは、原則的に資金使途が自由です。また、保有する有価証券を担保にするため、低金利で借入可能です。ただし借入である以上、やみくもに利用することは避けなければいけません。

証券担保ローンを利用する目的を具体的に定めることで、必要な金額や返済計画を具体化することができます。投資や事業資金の調達など、目的に合わせた借り入れが重要です。

余裕を持って借入をする

借り入れ金額は利用目的やリスクを考慮して、余裕を持って決定しましょう。担保資産がどれくらいの下落に耐えられるかを基準にして借入金額を決めることが重要です。

証券担保ローンでは、同じ担保価値であっても借入額を減らすと、担保割れの水準も下がります。

例えば、担保価値10億円のドル建て債券を担保に掛け目50%、マージンコール 60%で借入した場合をみてみましょう。

この場合、5億円まで借入できますが、限度額の5億円を借入した場合は、担保資産価格が17%下落すると担保割れとなります。

一方、余裕をもって3億円を借入した場合、担保割れするのは資産価格が50%下落した場合と、大幅にリスクが低下します。

注意点2:リスク管理の重要性を理解する

証券担保ローンを活用する際には、リスク管理の重要性を理解しておくことが必要です。担保価値の変動リスクや流動性の確保など、リスクを正しく把握し対策を講じましょう。

担保価値の変動リスク

有価証券の価値は市況や企業の業績に影響を受けるため、担保価値の変動リスクがあります。有価証券の価格が大きく下落して担保価値が減少した場合、追加担保が必要となったり、有価証券が強制売却される場合があります。市場の変動に対するリスクを考慮し、借入額を適切に管理しましょう。

担保割れに備え流動性の高い資産を持つ

担保価値が下落し、担保価値が借入額を下回る「担保割れ」が発生するリスクに備えて、流動性の高い資産を持つことが重要です。

担保割れが発生した場合、大体一週間以内に追加担保を差し入れるか、借入を返済する必要があります(金融機関によって異なる)。

借入を返済する場合、証券担保ローンを使って再投資した資産の売却が考えられますが、猶予期間が一週間程度しかありません。

このため、早く換金できるような流動性の高い資産を持つことが大切になります。

注意点3:借入金利の理解と比較

証券担保ローンを利用する際には、借入金利を正しく理解し、証券会社ごとに比較検討を行うことが重要です。適切な条件で借り入れを行うために、費用についての情報収集を怠らないようにしましょう。

金利の変動に注意する

証券担保ローンの借入金利は日本の政策金利(短期金利)に連動します。
国内でも、マイナス金利解除という話が出ているので、借入金利の変動には注意が必要です。

証券担保ローンを利用した資産運用において、借入金利の上昇はリスクそのものといえます。

このため、証券担保ローンを利用する場合は、担保余力とともに、金利情勢に目を向けていく必要があります。

注意点4:専門家の助言を活用する

証券担保ローンを活用する際には、IFA(資産運用アドバイザー)などの専門家の助言を活用することで、より適切な判断を行うことができます。専門家の知識や経験を活用し、効率的でリスクを最小限に抑えた資産運用を実現しましょう。

まとめ

証券担保ローンを活用する際には、利用目的の明確化、リスク管理の徹底、金利の比較、専門家の助言活用といった注意点を把握し、慎重に借り入れを行うことが重要です。効率的な資産運用を目指して、証券担保ローンの活用時には以上のポイントをしっかり押さえることが重要です。

なお、ウェルス・パートナーでは、証券担保ローンについても、豊富な取扱い実績がございます。

無料で個別相談を承っておりますので、ぜひ気軽にご用命ください。

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