思わずのぞき込みたくなるような路地裏と小さな坂が続く「神楽坂」。日本のプチ・パリとも呼ばれる、魅力あふれるお洒落な街です。
「この価値が分かってくれる人だけ来てくれれば満足だ」というスタンスで、こだわりとセンスの光る店が集まっています。
そんな神楽坂には、夜になると輝く秀逸なバーも多数存在します。とっておきの贅沢が味わえる、隠れ家のようなバーをご紹介致しましょう。
目次
プチ・パリだからこそ集まる上質な店
神楽坂はその名の通り坂が多く、石畳が小粋な路地裏がなんとも情緒あふれる街です。1952年に設立された旧東京日仏学院は、当時フランス国営の語学学校。講師としてフランス人がたくさん暮らしていたため、フランス文化と融合して独自の街を形成してきました。
粋で上質なものを求める人が多く、「ちゃんとした物の価値」が理解される土壌があります。このため、カフェや雑貨店、レストラン、パティスリー、そして夜の社交場であるバーまで、品格と質を備えた一流店が多く集まっているのです。
暗闇と静寂を楽しむ店、「歯車」
まずは神楽坂の中でも少し異質な存在感を放つ、「歯車(はるぐま)」をご紹介します。夜の神楽坂に浮かぶほのかな灯を頼りに扉をくぐれば、そこは外より暗い静かな空間。ぽつり、ぽつりと灯るろうそく以外の照明器具がなく、BGMもありません。ここは暗闇と静寂を楽しむバーなのです。
同時に3組までしか入店できず、巨大な一枚板で出来た木製カウンターに向かえば、時が止まったような感覚に陥ります。聴覚・嗅覚・触覚・味覚をフル回転させながら味わうカクテルの1杯は格別です。ひとり思索に耽りたい人にぴったりの、大人のためのバーといえるでしょう。随所にマスターのこだわりが行き届いた空間で、ゆったりと贅沢な時間をお楽しみください。
歯車 食べログページ(公式ホームページなし/予約可)
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13045080/
極上の割烹料理とフランス文化の融合、「Kagurazaka MAEDA L’escalier」
純和風の一軒家の地下に佇む「L’escalier(レスキャリエ)」。ワインやシャンパン、カクテルを楽しめるバーでありながら、本格的な加賀料理が楽しめます。日本料理の老舗「神楽坂前田」の擁するバーなので、繊細な日本料理からフレンチテイストの創作料理まで、お酒と共に楽しむことができるのです。料理長はこの道30年。食と酒の新たな魅力に気づかされるバーでしょう。
懐石コースはもちろん、会食やパーティー、貸し切りにも対応しており、各種コースが豊富にそろっています。バーとしてもラウンジの他、10名までの個室利用ができるプライベートルームを確保。各種葉巻を取り揃えており、葉巻を楽しめるシガールームとして利用できるのも心憎い演出です。
L’escalier 公式ホームページ
http://lescalier.kaga-ya.com/index.html
ワインは作品!ワインとシャンパン専門店「La Champagne」
https://www.instagram.com/p/BGiUtYlhrpa/?taken-at=412218568
珍しいシャンパンの専門店である「La Champagne(ラ・シャンパーニュ)」のモットーは、「高級よりも上質を」。価格だけでは評価できない、奥深い魅力を発信しているバーです。店内のワインセラーには南仏産を中心に、小規模生産者の希少なワインやシャンパンを取り揃えています。ここでしか飲めない珍しい品に出会えるかもしれません。
グラスでも毎日数種類楽しめますが、やはりボトルでお気に入りを探すのがワインやシャンパンの醍醐味でしょう。ワインセラーから直接購入も可能なので、自宅にお土産を持ち帰ることができます。
カウンター8席にテーブル席がひとつと小さなお店ですが、フードメニューも生ハムやパテ・ド・カンパーニュなど、存分にシャンパンを味わう本格派が揃います。ご夫婦でお気に入りを探すのも楽しいひと時ですね。
La Champagne 公式ホームページ
http://lachampagne.jp/
本物に出会える街「神楽坂」のバーで至福のひと時を!
神楽坂は「ここでしか会えない」、「ここでしか楽しめない」何かに出会える街です。バーひとつとってもアルコールに限らず、空間や演出、マスターとの会話、常連同士の交流や新たな情報との出会いなど、その楽しみ方は無限大です。
大勢でワイワイと訪れる店は限られますが、バーは自分ひとりのとっておきを見つけるのも粋なものです。本物に出会える街・神楽坂で、贅沢な時間を探してみてはいかがでしょうか。