【経営者インタビュー NO.3】〜JFRカード株式会社 代表取締役社長 二之部 守氏〜(後半)

前回は事業内容について教えていただいたJFRカードの二之部社長にこれまでのご経歴についておうかがしました。

ウェルス・パートナー:私たちのメディアの読者の方はお客様が見てらっしゃったりるんですが、半分以上が経営者ということもあって、会社の事業と共に経営者様ご自身のご経歴とかお考えにご関心があられる方が多いので、二之部社長ご自身のことについてもお伺いさせていただいてよろしいですか。

JFRカード:はい。どうぞ。

ご経歴について

ウェルス・パートナー:それでは社長のこれまでのご経歴について、どういう会社でどういうことされてきたのかについてお伺いしてもよろしいでしょうか。

JFRカード:大学出てから、アメリカン・エキスプレスという会社に就職しまして、そこでは21年間いたんですが、様々な仕事をしました。財務にもいましたし、人事にもいましたし、ただ長かったのは提携部門ですね。日本、あるいは海外、韓国とか東南アジアのいくつかの国も含めて、金融機関と提携をしてアメリカン・エキスプレスのビジネスを展開するという仕事をかなり長くやってました。

そういう意味で、グローバル企業の中で日本とアジアのいくつかの国を担当できたというのは、クレジットカードの世界を知るというだけではなくて、新卒で入社をしたので、ビジネスパーソンとしての基礎をしっかり作ってこれたとしたら、アメリカン・エキスプレスで教えてもらったことが基本になっていると思います。

優れたリーダーの近くで、あるいは遠くで見ながら自分がビジネスリーダーとしてどのように考えたらいいのか、どのように振舞ったらいいのか、どういう行動をしたらいいのか、ということを非常に素晴らしいリーダーの手本を見ながら過ごしていました。知識とか業界の専門知識とかノウハウとかももちろんですが、それ以上にリーダーとはなんぞやみたいなところはアメックスでしっかり叩き込まれたかなという思いはあります。

そのあと転職をして、2007年、リシュモン・ジャパンという会社に行きました。ここはアメリカン・エキスプレスとは全く違う物販のビジネスで、カルティエという時計やジュエリーのフランスのブランドです。当時店舗が32店舗あったんですが、そこの責任者をやっていました。全然違う世界に行ってみたかったという理由で行ったんですが、やはり物販の大変さとかリアルの世界の厳しさを知りました。

そういう全然違う世界を垣間見れたっていう部分と、ビジネスモデルを知ることができました。それからリシュモンという会社はスイスに本社があるんですが、カルティエ自体はフランスの企業なので、コーポレートカルチャー的にはアメックスと全然違う世界を体験したと言ったら、ちょっと語弊がありますけれども、3年間という短い期間でしたがいい経験でしたし、楽しかったですね。それから自分の部下として社員が320人ぐらいいたので、たくさんの部下をリードするっていうんですかね。人材育成も含めてリードしていくっていうチャレンジもできたと思います。

そのあとはVisaという決済の会社です。アメリカの会社です。金融機関を相手に特にカード会社、銀行にビジネスディベロップメントを4年半やっていました。Visaとアメックスって似ているようで全然違って、ビジネスモデルも違って。ここでも決済に関してはたくさんのことを学んだという感じですね。

そして、Visaを辞めたあとは一人で、コンサルティングのビジネスを立ち上げて、大企業、中小企業、スタートアップなどいろいろな企業のお手伝いしてたんですけれども、そのあとご縁があって、JFRカードに3年前に来ました。

「社長になりたい」という考えはなかった

ウェルス・パートナー:ありがとうございます。20代、30代のころから今のような経営者様になられることを意識しながらって言ったらあれですけど、いずれやりたいとか、なりたいとか、まあ、なるべくしてなられたとは思うんですけど。そういう意識が昔からあったのかどうかとかそういうところも教えていただいてよろしいですか。

JFRカード:うーん。期待に沿えないですけどなかったですね。社長になりたいとかってあんまりなかったですかね。大きい会社で働いていたので、アメックスとかVisaとかでグローバルにビジネスを展開している会社が長かったので、あんまりなかったですね。

それよりも楽しく仕事をしたいという思いがいつも非常に強かったですね。いやいや仕事したことない、逆に言うと。もちろん自分で楽しいことだけ選んだわけではないですけれど、そんなに選べないので。皆さん自分の想定したポジションで取り組む課題なりチャレンジなりがあると思うんですよね、それを全てに楽しむことかなと。今も楽しいですし、過去もずっと楽しい仕事をしてきたと思います。あまり経営者になるとかならないとかは考えたことないですね。

ウェルス・パートナー:ありがとうございます。それでは経営者になられて苦労されたことというか、大変だった部分だったり、そういったときというのはあられたりしましたか。ご苦労された点というか。

JFRカード:社長業ということですか?それとも今の会社でのチャレンジということですか?

ウェルス・パートナー:どちらかというと、前職でも社長様をされてらっしゃると思うので、経営者としての大変な面、苦労された面、今の会社に限らず社長ご自身としての苦労いうことですかね。

JFRカード:今の会社に限らずっていうことですね。うーん。苦労?苦労はあまり思いあたりません。

ウェルス・パートナー:なければ大丈夫です。

JFRカード:そうですね。あんまり苦労と思わない。やっぱり大変なことありますよ、もちろん。今もそうですし、今までもやっぱりなかなか解決できない課題とか問題にぶち当たるというのは当たり前ですし、結局解決できなかった、あるいはプロジェクトが成功しなくて、プロジェクトクローズしたことも過去にはありました。一方で自分の思うようにビジネスを組み立てることができて成功したっていうのもあります。両方ありますね。

社員のマネジメントについては課題がまだある

ウェルス・パートナー:大丈夫です。例えばですけど私だと社員が10人ぐらいなので、それぐらいの人間は見れるんですけど、正直何百人になったら絶対無理だなと思ってるとか、人の面であったりとか、マネジメントに関するところかとは思うんですけれど。

JFRカード:それは大変は大変ですよね。まあ、苦労?そうですね。やっぱり人数が多いというだけでコミュニケーションが一人ずつと全員には取れないので、そこは大きなチャレンジですよね、経営者として。特にその方向を示していくとか、この会社として何を達成しようとしているのか、ということをしっかりと伝えていくというのは非常にチャレンジだと思います。

ここの会社に限っていえば、過去3年ぐらいいい言葉でいうと改革したりいろんなことを変革したりをしてきて、それに優先順位を置いていたので、十分な説明を社員にしてない部分もあったかなと思っています、そこは反省点でもありますね。今、社員が270人ぐらいいるんですけれども、じゃあ一人一人に会社のビジョンであるとか、今の会社の課題だとか、例えば会社が3年後どこにいたいのかとかいうことをしっかり浸透させることができているかというと、そこはできていないと思いますし、すごい大変な部分であると思っています。

会社の状況によっていろいろあると思うんですけれども、いろんな投資をしたり将来の絵を描いたり、ここの会社の場合はそれをまず実行するということに3年間かかりました。3年間注力してきたので、しっかり社員に伝えていくっていうことはやってきてはいるんですけれど、十分ではないかなというふうには思いますね。

ウェルス・パートナー:はい。ありがとうございます。昨年からコロナで社員たちとも会う頻度っていうのは減ってると思うんですが、そういう中でそういうこと伝えていく工夫であったり、コロナ禍の中でどういうふうにされているかということもお伺いしてよろしいですか。

JFRカード:そうですね。全体としては文章で伝えるようにしてます。なので、例えば組織を変えますっていうのをちゃんと説明して、書いて半期ごとに全社員に送るようにしてます。あるいは、例えば最近でいうと3回目の緊急事態宣言が起こって、社員に対する感謝と共に今の会社の状況、こういうふうにしていきたいみたいなことをちゃんと書いて送る。それから、普段ふっと考えてることとか思いついてることとかを社内SNSみたいのがあるので、そういうところに自分の考えをあげていくという、ちゃんと書いて伝えていくっていうことは自分としては注力してやっているつもりです。

一方で、おっしゃるようにコロナ禍で、なかなかみんなで集まるという機会ができないので、経営者として今やってるのはまず中途入社の3カ月後に一人ずつ会ってます。どう?と。入社して3カ月で何か話が違うぞとかなんかない?とか、あるいはお願いとかリクエストとか注文とかクレームとかない?とかっていうふうにして、一人ずつ会ったりしてます。当社は中途入社メンバーが結構多いんですよね。ここ3年間で多分50~60人は入社してきていると思います。

それからあとは、スキップレベルっていうふうに言ってるんですけれども、直属の部下だけじゃなくて、その部下の部下とかの人と定期的に1対1で会って、最近どんなことに取り組んでるの?とかいう話をなるべく1対1で聞くということはずっとここの会社に来てからやってます。それでも十分とは言えませんが、1対1で話を聞く。それで質問してもらって僕なりの答えを出すとか。そのことは今後もしっかりやっていきたいなとは思っています。コミュニケーションはチャレンジですね。

身体的・心理的なコンディションを保つ秘訣とは?

ウェルス・パートナー:なるほど。ありがとうございます。最後のご質問なんですが、毎回経営者の方にお伺いしてるんですが、余暇の過ごし方、ちょっと経営とは全く関係ないんですが、ご自身のライフスタイルとして余暇はどういうことされて過ごしてらっしゃるのかお伺いしてもよろしいですか。

JFRカード:そうですね。余暇ね。二つですかね。一つは僕はゴルフをやるんで、ゴルフをするということと、そのためにもやっぱり体のメンテナンスは結構気を付けています。ジムとかはあんまりというかほとんど行ってないんですけども、毎朝30分~40分ぐらいトレーニングをしています。なので、体のメンテナンスというのが一つ。

もう一つはやっぱりおいしい物を食べること。これも体なんですけど、健康でいるということですね。うちの妻も食べることやお酒飲むことが好きなんですが、今、コロナ禍でなかなか外食もできないので、家で妻が作ってくれたおいしい料理とおいしいお酒飲むことです。僕は作るわけでも買いに行くわけでもないんですが、妻がしっかり作ってくれたり材料とかを結構選んでくるんです遠いところまで行って。野菜とか魚買ってきたりとかそういうのに多大な労力を妻は使っているので、それを一緒に楽しんでいるという感じですかね。

ウェルス・パートナー:ありがとうございます。こだわってらっしゃるんですね、奥様。

JFRカード:こだわってますね。

ウェルス・パートナー:なるほど。でも、いいですね。

JFRカード:この前、湯河原に妻の友達がいて、妻が会いに行っていたんですけど、お魚屋さんで魚を買ってきて、このヒラメは何日か寝かせてあって取り方がどう、みたいな話をしてくれるんです。道の駅でこういう野菜を買ってきたとか、さやえんどうがおいしいとかそんな話をしてくれるんです。

そんな話が多いですね、おいしいというかきれいなもの食べることが体にもいいと僕は思ってるし、妻もそうなんです。定期的な食事、それからあんまり添加物が入っていないとか間食をしないとか寝る前に食べないとか結構気を使ってますね。それが身体的なコンディションとメンタル、心理的なコンディションを保つにもプラスになってるんじゃないかと思いますね。

ウェルス・パートナー:なるほど。ありがとうございます。ご質問は以上となります。

JFRカード:どうもありがとうございました。

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