勝率7割!高確率で儲かるIPO株の仕組みを解説

はじめに

個人富裕層の間でも人気が高く、比較的容易に儲けることができると言われているIPO株。2016年に新規上場した92社のうち69社が初めの公募価格より上場後の初値の方が高いといった結果からも分かるように、総じて確率の高い投資方法と言えます。そこで、今回はIPO株の概要とIPO株のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

1.IPO株とは

IPOは「Initial Public Offering」の略で直訳すると「最初の公開の売り物」という意味で、未上場企業が新しく株式を証券取引所に上場し投資家に株式を取得させる新規公開株のことを指しています。

株式上場にあたって、新たに株式が公募されたり株主が保有している株式が売りにだされたりしますが、証券会社を介して投資家に配分することをIPOと呼びます。

現在、上場企業のうち9割以上が上場しているのが東京証券取引所でありさらにその中でも、市場第1部、市場第2部、JASDAQ、マザーズと4つに分けられており、それぞれ調達額や必要株主数などが異なります。IPO株の特徴としては、公募段階の購入を上場日初値が上回る傾向が多いという点が個人富裕層に人気の理由です。

しかし、その一方で上場前の公募では抽選が行われ、抽選方式も証券会社によって異なり、投資家全員が当選する可能性のある完全平等抽選や買い付け余力の大きい投資家を優先的に当選させる方法が有名です。

2.IPO株のメリット

IPO株のメリットは、上場後に大きく飛躍している銘柄が多く、前評判の高い調達資金も多い企業が上場すると一般の投資家に買われることでさらに大きく値を伸ばす可能性があるという点です。

例えば、2004年8月に株式公開(IPO)を行った世界的大企業のGoogle株はIPO時には1株85ドルでしたが、翌年には1株600ドルと約600%以上の上昇率を記録しました。当初の、IPO株のほとんどが元従業員によって買われていた為、Google株で銀行口座の預金額がいっぱいになった元従業員たちは次々に退職して新たに起業したり引退したり自由気ままに生きていると話題になりました。

Googleの例は稀であり、いつでもこのような上昇率が期待できるわけではありませんがそれでも企業自体の可能性を見込んで、今後の業務急拡大が期待できる企業に賭けてみる、というのは利益を最大限伸ばすことができ、まさに夢のある投資と言えます。

3.IPO株のデメリット

当然のことながら割安で購入できたとしても株式である以上、公募割れリスクも存在します。IPO株は上場後にたくさんの投資家の手によって売買され、ジェットコースターのように株価も乱高下することがあるので思わぬ損失を抱えてしまうリスクが付きまといます。

一般的に企業が上場する場合、上を目指すためのスタートラインとして東証2部から始まり、ベンチャー企業などの場合はJASDAQ・マザーズからスタートしますがこの上場先によって、必要株主数や流通株式数、流通株式時価総額の規定が存在し最上位の東証1部がもっとも厳しい条件が求められます。

もっとも、条件の易しいJASDAQ・マザーズでは株主数=200人以上、流通株式時価総額=5億円以上が必要ですが、ベンチャー企業に多くみられるように数年後に東証1部上場し大躍進する企業もあれば数年後には倒産する会社も多いのでハイリスクを抱えている点には注意が必要です。

まとめ

個人富裕層に人気のIPO株ですが、金融商品である以上メリット・デメリットが存在します。IPO株が儲かるという気概は持たずに、あくまでも上場企業の可能性や業務急拡大が期待できる企業を見つけて長い目で投資の対象として充分なのか調査した上で、購入を検討してみると良いでしょう。

また、前評判が高く株主優待の付いた人気の高いIPO株は必ず厳しい抽選を勝ち抜かなければなりませんので、複数の証券口座を作り実績作りをしておくことも同じくらい重要と言えます。

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