2021
02/03
資産運用入門

はじめに

社会的に副業解禁が進む中で、少しでも収入を増やそうと思い副業を始めようとしている方が増えています。

数ある副業の中でも、『投資』の分野に対する人気は高まってきています。

「貯蓄から投資へ」の流れから、NISAやiDeCoなど、金融投資がしやすいように制度面も整ってきています。

仮想通貨なども人気を集めていますね。

このように投資が身近になってきた今だからこそ、知人などから持ちかけられる”投資話”には用心しましょう。

「毎月〇〇%の利益がキャッシュバックされるよ!」
「まだ誰も注目していないけど、必ず儲かる案件があるよ」

こんな話を耳にしたことはありませんか?

残念ながら、そんなうまい話はありません。

今回は、よくある投資詐欺TOP3を紹介し、こうした投資詐欺に引っかからないために注意すべき点を解説していきます。

投資詐欺は身近にある!投資詐欺の現状とよくある手口

「自分は引っかからない!」
そう思っている方、お気をつけください!ここ数年、投資詐欺の認知件数が上昇傾向にあります。

平成21年から平成29年の9年間で、7,340件から18,212件まで投資詐欺の認知件数が増えています。

また、これまでは高齢者の方が被害者の代表例でしたが、最近の投資詐欺は若年層も被害にあうケースが増えてきております。

それでは最近よくある投資詐欺について紹介していきます。

よくある手口 ①ファンド型投資詐欺

ファンドとは、複数の投資家から資金を集めて運用し、運用益を投資家に分配する仕組みです。

ファンド型の投資詐欺では、「高利回り」「プロの投資家が運用する」というトークで投資家に安心してもらい資金を集めますが、集めた資金を投資運用ではなく自分の懐にしまったり、他の投資家への分配資金に回してしまい、結局何も利益を得られないどころか資金を奪われてしまいます。

ポンジ型スキームと呼ばれることもあります。

投資した初期のころは分配金が帰ってくるので安心してしまうのですが、それこそ詐欺師の狙いです。

分配金があることで詐欺ではないと信用させますが、徐々に分配金が入金されなくなり、最終的には音信不通で逃げられてしまうのです。

よくある手口 ②架空のプロジェクトへの出資詐欺

上記と似たような例ですが、架空のプロジェクトへの出資を募る投資詐欺も非常に多いです。

iPS細胞関連の事業や東南アジアへのインフラプロジェクトへの出資、新しい仮想通貨への投資案件など、話題性のあるものや最先端の技術を謳う傾向にあります。

話題になっているものや最先端技術については、投資家側の知識が不足しています。

そのため、話を持ちかけてくる口のうまい詐欺師に専門性の高さを感じてしまい、かつ「儲かりそう!」という心を巧みにくすぐられるため、投資意欲が掻き立てられてしまうのです。

また最近大きく話題になった事件の中にジャパンライフという会社がありました。

ジャパンライフが提供する健康器具を購入し他の人に貸し出せば、高い配当金が得られるという謳い文句で、多くの投資家から資金を集めました。

ただ、仕組みとしてはねずみ講であり、他の人に貸出せなければ何も収益が生まれないのです。

ファンド型詐欺と同じように、最初の頃は配当金を出していたものの徐々に配当が出なくなり、そして資金繰りに窮して倒産。多くの投資家が被害にあいました。

よくある手口③未公開株詐欺

「将来有望な会社があり、この会社は必ず上場する。だから今この株を買っておけば必ず儲かる」という謳い文句で未上場の株式を購入させようとする詐欺もあります。

未公開株詐欺には、実在する会社の未上場株を相場よりも不当に高く売るパターンと、実在しない会社の未上場株投資を持ちかけるパターンがあります。

前者の場合は実在する会社ではありますが、本来値付けされるべき企業価値よりもかなり高い金額で売られます。

その株を購入したとしても、本当に上場するのかはわからないので、紙切れ同然の価値しかないかもしれません。

ただそれよりも怖いのは後者です。

実在しないにも関わらず投資家を信頼させるために、ホームページや従業員、オフィスまで用意し、魅力的な事業プランを披露します。
そして多くの投資家から資金を集めたら、オフィスを引き払って行方をくらますのです。

投資詐欺に騙されないために気を付けるポイント

このように、投資詐欺のよくある手口やパターンを覚えるのはもちろん大切なのですが、最近の手口は巧妙化してきているため、詐欺だと見破るのが難しくなってきています。

ですが、下記の特徴に注意することで、投資詐欺にかかるリスクを少なくすることができます。

・利回りが異常に高い
・元本保証をうたっている
・聞いたことのない投資内容
・聞いたことのない海外投資
・「必ず」「絶対」を多用する

そのうえで、投資詐欺被害を未然に防ぐために、

・そもそもそんなうまい話が、一般人に出回るわけがない
・「元本保証」と「高利回り」は両立しない
・海外投資や聞いたことの内容は疑う
・提案している人・会社が金融庁の登録を受けているか調べる
・投資の提案を受けたら、その内容の根拠と裏を取る

ように心がけましょう。

まとめ

投資・資産運用を通して資産を増やしていくはずなのに、貴重な資産をだまし取られてしまう、こんな目には誰もがあいたくないと思うはずです。

ただこうした投資詐欺の被害は、誰にでも起こる可能性があります。

自分だけは大丈夫、そんな過信は捨てて投資案件を持ちかけられた時は用心し、貴重な財産を奪われないようにしましょう。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者14万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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