2025
05/09
ヘッジファンド

こんにちは。株式会社ウェルス・パートナー代表の世古口です。

ヘッジファンドとはただ株式などを持っているだけでなく、頻繁に売買したり、ときに空売りしたり、オプションといった高度な金融の技術を駆使したり、AI技術を使ったりするなど、さまざまな手法で利益を上げようとするファンドのことを言います。

私が2025年4月に投資したヘッジファンドがありますので、概要や投資の理由などをご紹介したいと思います。

投資したヘッジファンド(ファンドA)の実績と特徴

ファンドAの投資戦略

ファンドAの投資戦略はファンド・オブ・ファンズです。ファンド・オブ・ファンズとは、投資家から集めたお金を株式や債券などに投資するのではなく、複数のファンドを投資対象とするファンドになります。

私の投資したファンドAは、ファンドを通していろいろなヘッジファンドに投資し、投資リターンや経済効果を得るというようなスタイルのファンド形式です。

そんなファンドAのもうひとつの戦略はマルチ戦略になっています。

マルチ戦略は基本的に「マルチに」なので、何をやっているかはよく分かりません。

マクロの運用もすれば株式の売り買いもする。AIの戦略的な投資もする。金利に投資したりする。あの手この手で運用することで利益を上げようとする。そんなマクロ戦略が7割のファンドAなので、ほぼほぼマルチ戦略に投資していると言えるでしょう。

ファンドAの通貨

ファンドAの通貨はユーロ建てです。

「ユーロ建てって珍しいよね」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実際、その通りです。

世の中に存在する外貨建て商品のほとんどが米ドル建てになっている中、このファンドAはユーロ建てになっています。こちらはもともとヨーロッパのファンドなので、ユーロ建てになっているわけです。

ファンドA(ユーロ建て)をドル建てにしたタイプもあるのですが、今回私はユーロ建てがいいと思いましたので、ユーロ建てのタイプに投資しました。

ファンドAの年率平均リターン

「実績ベースで毎年の年間にならすとどれくらいのリターンで運用できているのか」を表しているのが年率平均リターンです。

ファンドAの過去9年弱の実績で見てみますと、年率平均リターンが+ 7.4%になっています。

株式の期待リターンが大体6%〜7%なので、かなり高いですね。株式相応の期待リターンや実績で運用できているのがこのユーロ建てのファンドAです。

ファンドAのリスク(変動率)

変動率とは「値動きの激しさがどれくらいか」です。

ファンドAの変動率がどれくらいかと言うと、3.1%になっています。高いか低いかで言うと、低いです。

たとえば株式の場合、ほとんどの株式で変動率は10%後半から20%前半になります。それと比較すると変動率は低めで、安定した推移をしています。

では、債券はどうかと言うと、このチャンネルでもよくお話ししている米ドル債券は10%前後かなと思いますので、そういった債券などと比較しても変動率が低くなっているわけです。3%ほどの低い変動率で、安定していて、その上で年率7.4%というリターンを出しているファンドになります。

ファンドAの相関係数

相関係数も大切なポイントです。

相関係数とは、「株式や債券にどれだけファンドのリターン、値動きが連動しているのか」の数値です。

  • 1→100%連動
  • -1→まったく逆の動きをする
  • 0→まったく関係のない動きをする(連動していない)

ファンド1の世界の株式との相関関数は0.2です。少しだけ連動していますが、ほぼほぼ連動していないと言えるでしょう。

米ドル債券など米ドル建ての債券との相関関数は-0.05です。0と言ってもいい数値で、相関性はほぼほぼないと言えるでしょう。

このファンドAへの投資は、今持っている資産とはほぼ連動しない実績として積んでいく可能性が高いと言えるのではないかと思います。

ファンドAの管理報酬

ファンドAには実績報酬はありません。

ファンドAにかかる管理報酬は、毎年1.875%になっています。管理報酬を除いたリターンが7.4%です。

ファンドAは管理報酬を除いても十分高い実績を出せていると言えるのではないかと思います。

ファンドAには実績報酬はありませんので、管理報酬だけです。

なお、ファンドAはファンド・オブ・ファンズですので、別のファンドにいろいろ投資しています。ファンドAが投資しているそれぞれのファンドについては別に管理報酬や実績報酬がかかってきますので、ご理解いただければと思います。

ファンドAの換金性(流動性)

ファンドAの「売り注文を出してからどれくらいで現金になるのか」です。

こちらについては注文を出してから3カ月くらいかかりますので、普通のファンドと比較すると換金性はかなり低くなっています。

私がヘッジファンドAに投資した4つの理由

私がファンドAに投資したのは4つの理由からです。

理由①資産に占めるヘッジファンドの割合を高めリスクを再分散したかった

第一の理由が、資産に占めるヘッジファンドの割合を高め、リスクを再分散したかったからです。

もともとヘッジファンド自体は持っているのですが、会社を経営することで収入がありますので、資産が増えていくわけです。

その資産を株式や不動産、債券などに投資することで、資産全体に占めるヘッジファンドの割合が下がってきていました。

リスク分散の観点から「資産に一定の割合のヘッジファンドがあった方がいい」と思いますので、リスク分散の観点からファンドAに投資しました。

理由②ファンドAに高実績リターンなどの3本柱がそろっていた

ファンドAは高実績リターンに低変動率、低相関性という3本柱がそろっていました。

ユーロ建てで、実績ベースでリターンが7.4%あって、変動率が3.1%で、ほとんど株式や債券に連動しない。このようなTHE・ヘッジファンドという実績のあるヘッジファンドは、正直なかなか無いです。

私も20年くらいこの仕事をしていますが、これほど低変動率で高実績、低相関性のヘッジファンドってありませんので、これは素晴らしいファンドで、ヘッジファンドに投資するのだったらこういうファンドに投資した方がいいと思いました。これが第二の理由です。

理由③スター集団のファンド・オブ・ファンズだったから

ファンドAが投資しているファンドを見ると、スター集団ではないかと思えたのです。スター集団のファンド・オブ・ファンズになっています。

ファンドAを通して投資することになるファンドはどれもかなり著名なファンドばかりです。

アメリカでトップ10の預かり残高を誇るヘッジファンドであったりと、かなり著名なヘッジファンドばかりです。サッカーでレアル・マドリード、野球で言えばドジャースみたいな、そういったレベルのヘッジファンドになっています。

ファンドAがスター集団だったから。これが3つ目の理由です。

理由④米ドル以外の通貨を増やしてリスク分散したかったから

私の資産の外貨の中心は米ドルです。

もちろんそれ以外の外貨も持っていますが、割合としては圧倒的に米ドルが多い状況です。

資産配分の考え方からすると、外貨に関しても米ドル以外をそれなりに持った方がいいという考え方があります。だからこそ、かねてより米ドル以外の外貨を保有する機会をうかがっていました。

ただ、ユーロ建ての債券などを見ても、ラインナップが少なく利回りも低いのが実情です。なかなかユーロ建ての良い債券が見つからないなと思っている中で、このファンドAはちょうどユーロ建てで発行されているものでした。

ユーロ建てでもこのくらいのパフォーマンスがあれば十分投資していいのではないかと判断しました。ちょうどいいので、このファンドAに投資した次第です。これが4つ目の理由になります。

株式相場も乱高下していて、経済の行く末もどうなるか分からない。

そういった不安がある中でヘッジファンドは株式のように乱高下しなくて、安定的な実績リターンの、今回ご紹介したようなファンドも数多く存在しています。

こういった経済状況の中で資産運用にお悩みの富裕層の方や、ヘッジファンドへの投資を検討したいという富裕層の方は、ぜひ当社ウェルス・パートナーにご相談いただければと思います。

今回の内容についてはYouTubeチャンネル『世古口俊介の資産運用アカデミー』でもご視聴いただけます。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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