2020
08/31
経済・マーケット

はじめに

「有事の金」と呼ばれる金は、その名の通り有事があるたびに注目されます。
2020年は新型コロナが世界中で蔓延し、世界中で多くの感染者や死亡者を出してしまいました。

国によっては、経済を止めてでも新型コロナを封じ込める対策を打ち出しています。
新型コロナによる経済影響は甚大で、まさに「有事の金」が注目されています。

今回は、2020年金が強い理由と、金の今後の展望についてお伝えしていこうと思います。

金が強い理由

2020年と言えば、世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、各国ではロックダウンなどの対策を行っていました。
日本でも緊急事態宣言を発出し、不要不急の外出を控えるよう国民に訴えかけました。
このことにより、多くの業界で経済的な打撃を受け、経済衰退の懸念から金(ゴールド)への需要が高まったのです。

経済的な打撃を受けた国や地域は、日本のみならずアメリカや中国など世界3大経済大国と呼ばれる国々が打撃を受けてしまいました。

また、新型コロナの感染確認がされた国や地域は、100を超えとても深刻な状況となっています。

新型コロナに関するワクチン開発を行ってはいますが、現状(2020年8月末)ではまだ開発されていません。
各国で感染対策を徹底した上で、経済活動の再開が始まっていますが、未だにもとの生活に戻ったとは言えません。

衰退してしまった経済を少しでも回復すべく、さまざまな対策を打ち出してはいますが、なかなか結果はでません。

今後、各国の経済がどのようになっていくかわからない状況下であるため、2020年は金が非常に強い状況となりました。

2020年8月7日には、過去最高値となる7,769円/1gを記録。
安全資産と言われる金ですが、ここまでの値上がりは過去最高となり、20年前と比較すると約7倍の値が付いています。

金は昔から安全資産とされているため、世界経済に不安があるとたくさん買われる傾向にあります。今回、金の価格が過去最高を記録したということは、それだけ新型コロナが脅威であるということですね。

無国籍通貨が上昇傾向

新型コロナの影響から金の需要が増し、金の価格が高騰しています。
ところが、上昇傾向にある資産は金のみではなく、ビットコインやプラチナ、銀などのいわゆる無国籍通貨も上昇傾向にあります。

ちなみに無国籍通貨とは、「無国籍の通貨」です。そのままの意味です。
日本円は日本の通貨、米ドルはアメリカの通貨、などのように資産にも国籍があるはずです。
一方で、金やビットコイン、プラチナや銀のような世界中で取り引きが可能で、世界中でその価値が認められているものを無国籍通貨と呼びます。

有国籍の通貨は、その国の経済影響などを大きく受けてしまいます。
そのため、各国の経済影響を受けにくい「無国籍通貨」に需要が集まっているのです。

金の今後の展望

何度も言いましたが、現在は新型コロナの影響で金の価値が高騰しています。
しかし、今の金の価値は“異常”とも言える高値であるため、長い目で見ればいずれは、価格が下がっていくことになるでしょう。

しかし直近で見れば、大幅な高値の更新はなくても、若干程度の値上がりは期待できるでしょう。

金の価値は新型コロナの影響のみで決定するわけではありません。
しかし現在は、新型コロナの影響を大きく受けているため、金の価値が高騰しています。

短期的な投資であればおすすめですが、長期的に保有する目的であれば、2020年に金を買うことはあまりおすすめはできません。

まとめ

今回は、2020年金が強い理由や今後の展望についてお伝えしました。

2020年は新型コロナの影響で、金の需要が増し金の価格が高値を更新したほどです。
しかし、いずれは必ず新型コロナの収束が来るはずです。
新型コロナに対する安心材料が出るまでは、金が高値推移する可能性が高いですが、安心材料が出れば調整売りが入るでしょう。

もしも今、金投資に魅力を感じているのであれば、新型コロナについてもしっかりと注目しておいたほうが良いでしょう。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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