目次
はじめに
新型コロナの流行により生活や社会はさまざまな影響を受けています。
詐欺も同様に新型コロナ禍を取り入れ、社会情勢に合った手口を使っているため注意が必要です。
新型コロナ禍を利用した新手の詐欺の手口をご紹介します。
新型コロナ詐欺とは?
新型コロナの流行やニュースに便乗した詐欺のことです。
新型コロナ関係のニュースには多くの人が敏感になっていることでしょう。
そして、感染防止に努めているのではないでしょうか。
富裕層の中でも会社の経営やビジネスを手がけている人は、新型コロナ関係の助成金の情報などにも敏感になっているかもしれません。
新型コロナ詐欺は、新型コロナ関係の不安や情報を利用した詐欺ケースになります。
新型コロナ詐欺の3つの手口
新型コロナ禍の中で登場した新型コロナにまつわる詐欺手口を具体的に見ていきましょう。
よくある新型コロナを利用した詐欺ケースには以下のようなものがあります。
オレオレ詐欺の新型コロナ版の手口
オレオレ詐欺は日本国内において非常に知名度が高く、被害額の大きい詐欺です。警察庁によると、2020年1年間のオレオレ詐欺を含む特殊詐欺の被害総額は約278億円になります。
認知件数は1万3,000件超えという結果でした。
新型コロナ禍でもオレオレ詐欺は相変わらず起きていますが、電話口で話す内容が新型コロナ絡みのものも散見されます。
たとえば親族や子供を装い「新型コロナに感染して治療費に困っている」「新型コロナの検査結果が陽性だった。治療費や検査費を振り込んで欲しい」などです。
各省庁を装って個人情報などをきき出す手口
「新型コロナの検査をして欲しい」など厚生労働省の職員などを装って電話をかけてきて、個人情報をきき出すタイプの詐欺です。
このタイプの新型コロナ詐欺も最終的に「検査費用を振り込んで欲しい」「検査費用を厚生労働省で負担するので口座情報を教えて欲しい」というお金の話になります。
ただお金を振り込ませたり口座情報をきき出したりするだけでなく、家族などの周囲の情報についても情報を引き出そうとするわけです。
引き出した情報を別の投資詐欺や新型コロナ詐欺に利用することもあります。
厚生労働省などの各省庁では個人にこのような連絡をすることはありません。
注意してください。
新型コロナの給付金に関する詐欺
新型コロナ禍では助成金や給付金の支給が行われました。
新型コロナ関連詐欺の中には助成金や給付金にまつわる詐欺も登場しています。
新型コロナ関連の助成金や給付金などで「至急確認したいことがある」「使い道を確認したい」と連絡し、口座情報や個人情報などを聞き出す手口の詐欺です。
この他に「給付金のためにATMの操作が必要である」といった言葉で誘導するような詐欺の手口もあります。
新型コロナの助成金や給付金関連で電話誘導してATMを操作させたり、使途を確認したりすることはありません。
新型コロナ関連の詐欺で注意したいポイント
新型コロナ詐欺の特徴は財産をだまし取るときの説明や言葉に新型コロナを使うところです。
新型コロナについては現在進行形でさまざまな情報が出ており、さらに自治体や政府も常に動いています。
そのため、最新の正確な情報の把握が難しいという特徴があるのです。
また、新型コロナに不安を覚える人は少なくないことでしょう。
家族や自分の感染などをほのめかされると不安になり、冷静に判断できない可能性もあります。
新型コロナ関連で怪しい勧誘や手続きの誘導があった場合は即座に応答せず、弁護士や警察、国民生活センターなどに確認することをおすすめします。
まとめ
詐欺は世相に敏感です。
新型コロナ禍では新型コロナの関する情報やニュース、手続きなども詐欺に使われています。
新型コロナにまつわる詐欺は警察庁なども注意喚起している状況です。
資産を守るためにも詐欺の情報を知っておくとともに、冷静な対応を心がける必要があるのではないでしょうか。
不安なことがあれば専門家にすぐ相談できるよう、環境づくりや対策も整えておきましょう。