2022
11/10
税金

ファミリーオフィスとは

ファミリーオフィスとは事業に成功し一定以上の資産を築き上げた一族の資産管理を行う組織を指します。組織には法務や財務に詳しい弁護士・税理士・司法書士だけでなく、不動産や保険などの専門家が在籍し、資産・会計の管理はもちろん、子供の教育や医療といった様々な問題をチームとして解決していくことになります。

そのため、現在の潤沢な資産をリスクのある投資で増やすのではなく、後継者に受け継いだ何十年先の未来まで安定して維持していくことを目標に活動します。

2.海外の富豪は、なぜプライベートバンクではなくファミリーオフィスを選ぶ背景?(h2)

一族の資産管理を目的としたもう一つの組織にプライベートバンクがあります。プライベートバンクでは士業事務所や金融機関といった企業と業務委託契約を行い、一族の資産管理を任せることになります。

しかし、ファミリーオフィスでは、それぞれの専門家が一族の資産管理や課題に対して専属で問題解決を行うため、様々な一族に対してサービスとして行なっている企業とは大きな違いがあります。

海外では100億円以上の資産を持つ一族の多くは資産管理を目的とした専属の組織を運用していると言われ、そのニーズは世界中で拡大しています。

ファミリーオフィスの目的は「一族の永続的な発展」

豊富な資産を有する一族をターゲットにしたプライベートバンクはヨーロッパ諸国で発達したと言われており、近年は海外のプライベートバンクが日本国内にも数多く進出しています。それに伴って日本の金融機関でも一族の資産管理をサービスとして提供する企業が増えてきています。

ファミリーオフィスは、100億円以上の潤沢な資産を持つ一族の資産を専属として永続的に管理・運用することを目的とした組織で、米国人実業家として知られるカーネギー一族が顧客として利用していたと言われています。

超富裕層にはファミリーオフィスが合理的

プライベートバンクはそれぞれの顧客のニーズに合わせたサービスを、業務委託として企業が引き受けることになります。ファミリーオフィスはあらゆる分野の専門家が一つの組織となり、一族にマッチした資産管理を専属として行うことになるため、潤沢な資産がある超富裕層から見ると、より合理的で効果的な組織といえます。

アジアで急速に広がるファミリーオフィス市場

日本ではまだまだ認知度は低いですが、海外では多くの一族で資産管理の組織化が行われており、今後日本でも普及していくと予想されます。特に中国・香港・シンガポールなどでは、既に専属の組織を作って資産管理を行う富裕層が増えており、ここ数年では欧米を上回る勢いで普及しています。

今後のアジアでのファミリーオフィスの注目ポイント

アジアの情勢を見ると、金融センターと言われている香港とシンガポールで組織が設立される動きが加速しています。しかし、香港では反政府デモの影響が大きく、徐々にシンガポールへ移転する組織も多いです。欧米に留まらずアジア全体での普及が急速に進んでいるだけに、今後日本でどのように普及していくかが注目されています。

まとめ

ファミリーオフィスは超富裕層の資産を管理することを目的に結成される組織で、弁護士・税理士といった多数の専門家が、一族の資産を永続的に継承するための資産管理を行います。

日本での認知度はまだまだ低いと言われていますが、近年はアジア圏での普及率も急速に伸びており、国内での普及も時間の問題と言われます。資産管理を専属の専門家に管理してもらう文化がまだまだ根付いていない日本で、どのように発展・普及していくかが楽しみです。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

<ご注意事項>

  • 当社の所属金融商品取引業者等は株式会社SBI証券、東海東京証券株式会社、エアーズシー証券株式会社です。
  • 当社は所属金融商品取引業者等の代理権は有しません。
  • 当社はいかなる名目によるかを問わず、その行う金融商品仲介業に関して、お客様から金銭および有価証券のお預かりを行いません。
  • 各商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

[金融商品仲介業者]

商号等:株式会社ウェルス・パートナー

登録番号:関東財務局長(金仲)第810号

[所属金融商品取引業者]

商号等:株式会社SBI証券

金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

商号等:東海東京証券株式会社

金融商品取引業者 登録番号:東海財務局長(金商)第140号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人日本STO協会

商号等:エアーズシー証券株式会社

金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第33号

加入協会:日本証券業協会

ご相談はこちらから
お名前*
お名前カナ*
メールアドレス*
電話番号*
第一希望日*
ご希望のお時間*
第二希望日*
ご希望のお時間*
面談場所*
ご相談を希望するアドバイザー
当日は代表の世古口が同席する場合がございます。
大まかな保有資産額を教えてください。*
ご年収を教えてください
当社を知ったきっかけ*
ご相談内容
利用規約*
上記でご入力いただいた内容は、当社からの連絡や情報提供などに利用するためのもので、それ以外の目的では使用いたしません。
また、その情報は、当社以外の第三者が利用することはございません。(法令などにより開示を求められた場合を除きます)
詳しくは、個人情報規約をご覧ください。
https://wealth-partner-re.com/policy/