今話題のファミリーオフィスとは?プライベートバンクよりも選ばれる理由を徹底紹介

ファミリーオフィスとは

ファミリーオフィスとは事業に成功し一定以上の資産を築き上げた一族の資産管理を行う組織を指します。組織には法務や財務に詳しい弁護士・税理士・司法書士だけでなく、不動産や保険などの専門家が在籍し、資産・会計の管理はもちろん、子供の教育や医療といった様々な問題をチームとして解決していくことになります。

そのため、現在の潤沢な資産をリスクのある投資で増やすのではなく、後継者に受け継いだ何十年先の未来まで安定して維持していくことを目標に活動します。

2.海外の富豪は、なぜプライベートバンクではなくファミリーオフィスを選ぶ背景?(h2)

一族の資産管理を目的としたもう一つの組織にプライベートバンクがあります。プライベートバンクでは士業事務所や金融機関といった企業と業務委託契約を行い、一族の資産管理を任せることになります。

しかし、ファミリーオフィスでは、それぞれの専門家が一族の資産管理や課題に対して専属で問題解決を行うため、様々な一族に対してサービスとして行なっている企業とは大きな違いがあります。

海外では100億円以上の資産を持つ一族の多くは資産管理を目的とした専属の組織を運用していると言われ、そのニーズは世界中で拡大しています。

ファミリーオフィスの目的は「一族の永続的な発展」

豊富な資産を有する一族をターゲットにしたプライベートバンクはヨーロッパ諸国で発達したと言われており、近年は海外のプライベートバンクが日本国内にも数多く進出しています。それに伴って日本の金融機関でも一族の資産管理をサービスとして提供する企業が増えてきています。

ファミリーオフィスは、100億円以上の潤沢な資産を持つ一族の資産を専属として永続的に管理・運用することを目的とした組織で、米国人実業家として知られるカーネギー一族が顧客として利用していたと言われています。

超富裕層にはファミリーオフィスが合理的

プライベートバンクはそれぞれの顧客のニーズに合わせたサービスを、業務委託として企業が引き受けることになります。ファミリーオフィスはあらゆる分野の専門家が一つの組織となり、一族にマッチした資産管理を専属として行うことになるため、潤沢な資産がある超富裕層から見ると、より合理的で効果的な組織といえます。

アジアで急速に広がるファミリーオフィス市場

日本ではまだまだ認知度は低いですが、海外では多くの一族で資産管理の組織化が行われており、今後日本でも普及していくと予想されます。特に中国・香港・シンガポールなどでは、既に専属の組織を作って資産管理を行う富裕層が増えており、ここ数年では欧米を上回る勢いで普及しています。

今後のアジアでのファミリーオフィスの注目ポイント

アジアの情勢を見ると、金融センターと言われている香港とシンガポールで組織が設立される動きが加速しています。しかし、香港では反政府デモの影響が大きく、徐々にシンガポールへ移転する組織も多いです。欧米に留まらずアジア全体での普及が急速に進んでいるだけに、今後日本でどのように普及していくかが注目されています。

まとめ

ファミリーオフィスは超富裕層の資産を管理することを目的に結成される組織で、弁護士・税理士といった多数の専門家が、一族の資産を永続的に継承するための資産管理を行います。

日本での認知度はまだまだ低いと言われていますが、近年はアジア圏での普及率も急速に伸びており、国内での普及も時間の問題と言われます。資産管理を専属の専門家に管理してもらう文化がまだまだ根付いていない日本で、どのように発展・普及していくかが楽しみです。

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