目次
はじめに
時間をかけてゆっくりと旅を楽しむ余暇があるのなら、是非おすすめしたいのが豪華な列車の旅「クルーズトレイン」です。欧米では豪華客船同様、豪華列車の旅が周知されていますが、日本ではまだまだ知られていません。
列車が動いている間は地上の娯楽施設には立ち寄れませんが、刻々と動く車窓の景色はまるで動く絵画!風光明媚な地方の景色を楽しみながら、日常を忘れて優雅なひと時を楽しむことが出来ます。
日本で現在稼働しているクルーズトレインは3種類あります。最も安価なものでも一泊二日で25万円ですが、常に予約が取りづらい状況です。それぞれのクルーズトレインにはどのような特徴があるのでしょうか。
参考サイト 東洋経済ONLINE 「豪華観光列車」料金があまりにも高額なワケ
日本発のクルーズトレイン!「ななつ星 in 九州」
ななつ星は日本初の豪華列車として産声をあげ、2018年10月で約5年が経過しました。JR九州が運行する、九州の自然・食・温泉・歴史等を楽しめる豪華寝台列車です。運行の開始から今でも大変人気で、2017年春時点での予約倍率は約20倍前後と大変な人気を博しています。
客室は和洋・新旧を融合したモダンなもので、全体的に重厚な大人の魅力を感じさせる内装です。生ピアノの演奏が流れるラウンジや、共有スペースでのジーンズ・サンダル等が禁止といったドレスコードもあります。ツアー参加資格は中学生以上と、正に大人のためのクルーズトレインでしょう。
3泊4日のプランでは九州現地に1泊したり、九州の食材を使った料理を提供したりと、地元に根差したツアープランが特徴です。1泊2日で30~45万円、客室はスイートの他デラックススイートを2部屋擁しています。2018年11月段階で、88万円のツアーもあります。
1車両1室のみの車体も存在!「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」
JR西日本管轄のトワイニングエクスプレス瑞風は、2泊3日で山陽・山陰をめぐる旅をする豪華寝台列車です。その最大の特徴は、頭上までぐるりとガラス張りになった展望デッキ。パノラマの景色を楽しめる上、デッキに出られる車両もあるので、体で風を感じることができます。
客室はロイヤルシングル、ロイヤルツインがあり、なんと7号車は車両まるごと1室の「ザ・スイート」という特別仕様になっています。バスタブ付きのバスルームや小さなバルコニーまでついているというから驚きです。
2泊3日で山陰・山陽両方をめぐり、1泊2日ではそのどちらかをめぐるコースとなります。1日1回は現地に立ち寄り観光することができますから、両方楽しみたいところですね。お値段は25万円~78万円となっています。
車内だけでない盛りだくさんなプログラムの「TRAIN SUITE 四季島」
関東圏ではJR東日本が運営する「四季島」が活躍しています。上野発着の豪華寝台列車で、コースの目的地にバリエーションが豊かなことが特徴です。関東のみならず、北関東、東北、北海道までと幅広いコースがあります。
1泊2日~3泊4日までの多彩なコースは、車外イベントやバス移動なども含まれ、列車一辺倒ではない面白い企画が盛りだくさんです。お子様連れに人気なのもうなずけます。
車内は和風とモダンをミックスした内装で、特に客室には伝統工芸品が使われています。メゾネットタイプではお風呂が檜風呂です。ダイニングレストランでは日本人初のミシュランひとつ星を獲得したシェフ監修の料理を楽しめます。
お値段は32万円~140万円以上と、コースによって変わりますので注意しましょう。
日常を離れて、ゆったりと列車旅行を楽しもう
長距離移動が大変だった時代、寝台列車は一晩寝ているうちに目的地に着くことが出来る大変便利な列車でした。今では移動手段が広がり移動速度も変わりましたから、あえて遅い移動になる電車は利用しない人も多いでしょう。
しかし、クルーズトレインでしたら話は別。訪れる地方の景色を眺めたり、地元の特産品を食べたりと楽しみ方が広がります。
ゆったりした時間を楽しむために、急いで移動する気持ちからは脱却しましょう。車窓を流れる景色を眺め、日常のストレスを忘れて極上の癒しを感じて下さい。