2019
05/07
ライフスタイル

はじめに

富裕層の家に必ずあるのが高級車ですが、名車と言われるクラシックカーをコレクションしている富裕層も多いようです。職人たちの粋と歴史が刻まれたクラシックカーには優雅さ、美しさ、気品が漂います。

世界が認める厳選クラシックカーは100台以上列挙できますが、今回は1970年以前のヨーロッパ車に絞り、厳選した15車をご紹介してまいります。好みも人それぞれですので、著者の主観も交え順不同でご紹介します。

1.ジャガーEタイプ/イギリス

マルコム・セイヤーのデザインによる流麗なボディラインと、最高速度240km/hを謳うスポーツカーで、英国の貴族的な気品漂う名車です。
1960年ル・マン24時間レースに参戦後、1961年のジュネーブモーターショーでEタイプとしてデビューしました。

それまでに活躍したCタイプ、Dタイプのレースイメージを引き継いでEタイプと命名され、1975年まで14年間に3回のモデルチェンジをし、オープンタイプとクーペの2種が発売になりました。

2.ジャガーMK2/イギリス

1955年にジャガーが開発したMK1の改良版として1959年に登場し、高性能スポーツサルーンとして人気を博し1969年に生産が終了しています。
窓の面積が増え開放的で明るくなり、シートシート及びダッシュボードのデザインも豪華で洗練されたデザインに一新されました。

3,781ccXKエンジンを追加すると最高速度は201km/hに達し、進化したメカニズム搭載の小型セダン車として一世を風靡しました。1967年にはパワーステアリングも採用しています。

3.ブガッティ・タイプ35/フランス

イタリア人エットーレ・ブガッティによるデザインで、機能的な造形美が高く評価されています。SOHC直列8気筒エンジンを搭載、世界で初めてアルミホイールを使用し、前車軸のスプリング構造など、メカニックの大きな向上を実現しています。モナコグランプリでは第1回、第2回の連続優勝など、1000勝以上のタイトルを獲得しています。

4.ブガッティ・タイプ57SC・アトランティーク/フランス

1934年から1940年までに、歴代ブガッティ車最多となる710台を製造した高級車モデルのタイプ57をベースに、シャシー、エンジン、サスペンションの改良を加えたのが57Sタイプです。

さらにスーパーチャージャーを加えて高性能化したのが57SCタイプで、最高速度は185km/hに達しました。
新車は2台しか製造されていませんが、40台生産された57Sタイプは多くが57SCに改造されています。

5.アストン・マーチンDB4/イギリス

正式名称「アストンマーティン・ラゴンダ」は性能と品質を重視したイギリスを代表する高級スポーツカーで、1960年代から「英国王室御用達」に指定されている名車です。

映画「007シリーズ」でボンドカーとして登場することでも有名で、ル・マンやF1などのモータースポーツ界でも優勝した歴史があります。
DB4は1958年から1963年に製造されたスポーツカーで、5つのモデルがあり、1959年には高性能版のDB4GT 、翌年には軽量化したDB4GTザガートが発売されました。

6.フェラーリ・ディーノ246GT/イタリア

ディーノ246は206と共に、初のミッドシップ2シートスポーツカーで、創始者エンツォ・フェラーリの息子がエンジンのアイデアを出したことから、彼の愛称ディーノの名がつけられました。

246GTはポルシェ911に対抗して実用的なスポーツカーとして、1969年から1974年にかけて製造されました。
206GTを改良してコストダウン、性能アップ、2割の排気量アップを図り、235km/hの最高速度を実現しました。

7.フェラーリ250GTO/イタリア

現在でも価格、名車ランク共に、世界トップレベルにランクインされる高級スポーツカーで、デイトナ24時間レースに初めて登場した1962年から1963年にかけて36台製造されました。先代の250GTベルリネッタSWBを改良し、 軽量化、冷却性能向上、出力向上を果たしました。

1964年製作の250GTO64は、ピニンファリーナが設計し、同年のデイトナ24時間レースで勝利しています。
プロトタイプを含む39台の250GTOはその後もレースで素晴らしい成績を残し、全て現存しています。

8.マゼラッティ・ギブリ1969-73/イタリア

ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインで、フェラーリやランボルギーニと一線を画す、エッジと局面を使い分けたウェッジシェイプが特徴的な彼の代表作品です。
1966年から1973年まで計1,274台生産され、インテリアにはレザーを多用した高級仕様、 車体にはV8エンジンを前方に搭載し、最高速度265km/hと、発売当時は世界最速を誇りました。

9.メルセデス・ベンツ300SL/ドイツ

ドイツの有名なカーデザイナー、フリードリッヒ・ガイガーによる設計で、カモメの羽のように開くガルウィングドアと世界初のガソリン直噴エンジンが特徴的な名車です。1952年にはル・マンや南米の過酷レースに優勝し注目され、1954年から1963年にかけて市販されました。

直列6気筒とガソリン直噴エンジンの搭載により最高時速260 km/hを達成しています。乗降性や快適性よりスポーツ性能を重視した設計となっています。

10.メルセデス540K/ドイツ

上述の名車メルセデス・ベンツ・300SLを設計したデザイナー、フリードリッヒ・ガイガーが戦前にデザインを手がけた、ドイツ車の歴史に残る名車です。1936年から1939年まで注文生産され、エンジン出力は180HP、高速アウトバーンで最高速度が170km/h超えを記録するスーパーカーでした。

美しいテールライン、直列8気筒5400ccの大型エンジンを収める長いボンネットなど、戦前のドイツ帝国的な雄々しさと凛々しさを兼ね備えた、ドイツを代表する名車です。

11.ランボルギーニ・ミウラ/イタリア

トラクターの製造販売などで成功したフェルッチオ・ランボルギーニが、フェラーリに対抗して興業したランボルギーニ社から1966年に発表した名車で、V型12気筒DOHCエンジンをミッドシップに横置きするという当時前例のないスーパーカーの登場に、世界の注目が集まりました。

スペインにあるミウラ牧場にちなんで命名され、「闘牛」はランボルギーニのシンボルとして1966年から1973年までに約750台が生産されました。マルチェロ・ガンディーニによるデザインは、流麗でスタイリッシュですが、その洗練された外観とは裏腹に、荒々しい排気音、熱気と爆音など、まさに闘牛のような豪快さが魅力です。

12.ランボルギーニ・カウンタック/イタリア

上述のミウラをデザインしたマルチェロ・ガンディーニが「プロペラのねじれ」をコンセプトにデザインし1971年に発表された、近未来的なウェッジシェイプが特徴的なスーパーカーです。

カウンタックはイタリアの方言で「驚いた」を表し、1974年から1990年まで製造販売されました。
400馬力を超えるV型12気筒5,000ccのモンスターエンジン搭載など、コンセプト、デザインなど全てが斬新で1970年~1980年代の日本のスーパーカーブームの火付け役となりました。

13.アルピーヌA110/フランス

1956年レーシングドライバーで、ルノーのディーラーだったジャン・レデレがパリで設立したアルピーヌ社で、A108をベースにしたA110が1962年から1977年までディエップ工場で製造されました。
流線形とアルピーヌブルーが美しく、カーボン車体の圧倒的な軽量仕様で、名レーサーを投じたラリーやル・マンなどのモータースポーツ界で大活躍しました。
2017年にアルピーヌ・ブランドが復活し、2018年には新型アルピーヌA110の発売が開始しました。

14.ポルシェ911・1970/ドイツ

既存のポルシェ356の後継車として、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが開発し、1964年から現在まで製造・販売され、第1級の走行性能を持つスポーツカーとしてトップに君臨する名車です。発売当初よりRR方式を採用し、現在も量産式RR車を掲げ、 流線形のフォルムと丸いヘッドランプや、カエルに似ているフロントマスクは今も変わっていません。

15.モーガン4/4/イギリス

1909年創業のモーガンが1936年に発売した名車で、4/4は「4輪の4気筒車」を意味しています。以来主力モデルとして、ボディのモデルチェンジはほとんどされずに現在も販売されています。当時軽量素材だった「木」が車体の随所に使われ、格調高い雰囲気を当時のまま維持しています。フォード製直列4気筒エンジンを搭載し、軽量化により十分な走行性能を備えたヒストリックカーとして、今も根強い人気を誇っています。

16.まとめ

今回ご紹介したクラシックカーは、ヨーロッパに限定した名車の中でもかなり厳選したものですが、世界中で愛される名車は沢山存在します。週末は最新型の高級車を休ませ、古き良き時代のロマン漂うクラシックカーに乗り替えて、童心に返って自然の中へと羽を伸ばしてみませんか?

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
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超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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