日本の借金総額はいくら?日本が破綻しない理由について

はじめに

新型コロナウイルス感染症の経済対策として、多額の国債を発行することが決まりました。

未知のウイルスに勝利するためには、潤沢な資金や覚悟が必要であることは当然です。

しかし、日本の現在の借金額を考えれば、将来に対する不安感を抱いてしまうことでしょう。
借金に借金を重ねている日本、このままでは本当に破綻してしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、“日本の借金”について紹介するとともに、日本が破綻しない理由について紹介します。

日本の借金

借金大国と言われる日本の借金総額は、2019年3月末時点で1103兆3543億円だったと発表されました。

日本の債務残高はGDP(国内総生産)の2倍を超えており、主要先進国の中でも、かなりの高水準となっています。

そもそも、国の一般会計歳入の1/3は公債の発行に依存している状況が続いており、税収では、約2/3しか賄えていません。

これらの公債の発行などで増えた借金は、結果として将来世代への負担になってしまいます。

現在では、歳出と税収の差が開きすぎているため、結果として公債の発行を行い、借金額は増える一方となっています。

なぜ日本は破綻しないのか

日本の借金総額が1100兆円を超えているにも関わらず、なぜ日本が破綻しないのでしょうか。

そもそも、1990年度と2019年度の歳出を比較すれば、社会保障費が大きく伸びる一方で、公共事業や教育経費は横ばいです。

1990年と2020年での高齢者数を比較すれば、倍以上になっているため、社会保障費が大きく伸びています。

さらに、65歳以上の高齢者が増えれば、働き世代が減り、所得税などの税収が減る一方で、年金などの歳出が増えてしまいます。

結果として歳出が増え、税収が減ってしまうので、公債の発行をせざる負えなくなります。

今を賄うために公債を発行し続けるということは、借金の支払いを先送りにしているだけです。
将来は、借金を返済するためにまた公債を発行するなど、自転車操業状況になってしまいます。

つまり、現状が続いてしまえば、日本という国が破綻してしまってもおかしくはない状況です。

しかし、日本政府は日本円の借金で日本が破綻することは、絶対にありえないと言っています。その理由は、“お金を刷れば良いから”です。

そもそも日本円を発行する日本銀行の株主は55%が日本政府であり、日本政府の子会社のようなものです。

もちろん、日本銀行には経営の自主性が認められていますが、政府から完全に独立することは認められていません。

では、公債に頼らずに日本円をたくさん刷って、世に出せば良いのではないか?と、単純な話も浮かびます。
しかしそれは、当然に“インフレ”が発生してしまいます。

お金を多量に刷って、世に出回るお金が増えれば増えるほど、お金の価値は下がります。

つまり、日本という国が破綻しないためには、お金を刷って借金を返済すれば良いとは言いますが、そう簡単な話ではありません。

国民1人あたりの借金額は世界で何位?

日本の借金総額は1100兆円を超え、GDPの2倍を超えていることは紹介しました。

では、国民1人あたりの借金に換算したらいくらほどなのでしょうか?
答えは“約830万円”です。

1人で830万円もの借金を抱えているかと思うと、とても恐ろしいです。

ちなみに、対GDP比で見たときの借金比率は、世界第1位です。

まとめ

今回は、日本の借金について紹介しました。
日本の借金総額は、1100兆円を超えており、経済的に厳しい状況です。

ところが、日本という国は、対外純資産は年々増加傾向にありますし、2019年時点で28年連続で世界最大の純債権国です。

そして、国としての資産ではありませんが、家計の金融資産も1900兆円以上あると言われています。

日本の借金総額を軽く超える額のお金があると聞けば、少しは安心材料になるのではないでしょうか。

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