バーの醍醐味は美味しいお酒をゆっくり楽しむこと、そんな自由な時間をさらに贅沢に風流に演出してくれるのが、店の雰囲気とバーデンダ-のセンス、そして美味しいお酒のセレクションです。今回は大人飲みを楽しめる、歴史を刻む世界のクラシックな高級バーをご紹介してまいります。
目次
- 1 1.ヴードゥー・ルームズ/スコットランド
- 2 2.ザ・パルマーハウス・ヒルトン/アメリカ
- 3 3.ライブラリー・バー~ザ・レインズボラー/イギリス
- 4 4.レ・ザンバサダー~・オテル・ド・クリヨン/フランス
- 5 5.グランド・バー・イン・ザ・ドーム/スコットランド
- 6 6.エレファント・バー~ノーマッド・ホテル・ニューヨーク/アメリカ
- 7 7.ザ・オールド・バンク・オブ・イングランド/イギリス
- 8 8.ロビーバー・デル・アルベール~アルベア・パレス・ホテル/アルゼンチン
- 9 9.ライブラリーバー~コペンハーゲン・プラザ・ホテル/デンマーク
- 10 10.ル・バー・クレベール~ペニンシュラ・パリ/フランス
- 11 11.フィッツ・バー~ザ・プリンシパル/イギリス
- 12 12.アトラス・バー/シンガポール
- 13 13.ベネッツ/スコットランド
- 14 14.アスレティック・アソシエーション・ホテル/アメリカ
- 15 15.バー228~ホテル・ムーリス/フランス
- 16 16.オスカー・ワイルド・ラウンジ~ホテル・カフェ・ロイヤル/イギリス
- 17 17.まとめ
1.ヴードゥー・ルームズ/スコットランド
スコッチウィスキーの発祥の地エジンバラには、音楽を楽しめるバーが沢山あります。ヴードゥー・ルームズは1861年に建てられたガス会社を改装し2007年にオープンしたバー&クラブ&レストランで、カクテルコンクールで数々の受賞歴のある逸品のカクテルを楽しめる、エジンバラを代表するバーの一つです。
2.ザ・パルマーハウス・ヒルトン/アメリカ
米国の大富豪ポーター・パーマー氏が妻に結婚プレセントとして建てたシカゴの豪華ホテルが、1871年のシカゴの大火災でオープン後13日で焼け落ち、4年後の1875年にホテルを建て直し、1925年には再建築されました。歴史的文化財に指定され、外観も内装も豪華絢爛なホテルのロビーバーで100年以上のホテルの歴史に思いを馳せてはいかがでしょう。
3.ライブラリー・バー~ザ・レインズボラー/イギリス
ロンドンの高級住宅街ナイツブリッジとメイフェアの間にある、1733年建立の元病院を改装した高級ホテル内にあるバーです。1994年にバー業界の伝説的存在、サルバトーレ・カラブレッセ氏が同ホテルのバーチームに加わたことで、彼のヴィンテージコニャックの知識とセールススキルが発揮され、世界でも類を見ない貴重なボトルコレクションのあるバーとして、世界にその名を馳せています。
4.レ・ザンバサダー~・オテル・ド・クリヨン/フランス
パリの中心コンコルド広場に構える数々のセレブに愛されてきた「オテル・ド・クリヨン」が2017年にリニューアルオープンし、豪華なダイニングルームが食事を楽しめるバースペースに変貌しました。アート・ディレクターの アリーヌ・アスマー・ダマン女史他、3人の著名デザイナーがインテリアを手掛けた歴史と風格を感じさせるバーで、しっぽり大人の時間を過ごしてみてはいかがでしょう?
5.グランド・バー・イン・ザ・ドーム/スコットランド
エジンバラの高級ブランド街ジョージ・ストリートにあるバー&カフェ&レストランで、17世紀に建立された元銀行を改装し歴史建造物に指定されているお店です。ジョージアン調の豪華な雰囲気が漂う店内は、高い天井にスワロフスキーのシャンデリア、24カラットのゴールドで装飾され、都会のオアシス感満載です。歴史あるバーでいただく、クラフトビールや麦芽ウィスキーは最高のエジンバラの思い出となるでしょう。
6.エレファント・バー~ノーマッド・ホテル・ニューヨーク/アメリカ
ニューヨークブロードウェイにあるオスマン様式の建物に、世界的なインテリアデザイナー、ジャック・ガルシア氏が内装を手掛けたゴージャスなホテル内にあるバーです。2014年に「ザ・ノーマッド・バー」も新設し、バーディレクター、レオ・ロビシェック氏の作る絶賛カクテルと、ミシュランのスターシェフ、ダニエル・ハム氏が手掛けるバーフードを楽しめる、ニューヨックの紳士淑女に人気のトレンディスポットです。
7.ザ・オールド・バンク・オブ・イングランド/イギリス
ロンドンの高等裁判所近くに1888年に建てられた元イングランド銀行支店を、1997年にパブとして改装してオープンしました。ヴィクトリア時代の面影を残す重厚な外観と豪華な内装で圧倒されますが、特に2階からカウンターを見下ろしながらいただくお酒は、頭取さながらの優雅な紳士気分に浸らせてくれるでしょう。
8.ロビーバー・デル・アルベール~アルベア・パレス・ホテル/アルゼンチン
アルゼンチンの歴史ある首都ブエノスアイレスにある、チャールズ皇太子など世界の要人も利用する髄一の高級ホテル内にあるバーです。1932年に開業し2012年に改装されたホテルの調度品は全てパリから運ばれ、贅を尽くした美しいロビーバーでは種類豊富なカクテルやドリンク類と共に、寿司や果物などのフードサービスを提供しています。
9.ライブラリーバー~コペンハーゲン・プラザ・ホテル/デンマーク
コペンハーゲンのチボリ公園を見渡す老舗ホテルのロビー奥にあるバーで、壁面には革張りの古書が整然と並び、チェスターフィールドの家具やダークウッドの羽目板による重厚なインテリアが、19世紀のヴィクトリア朝の古き良き時代の紳士の書斎を彷彿させます。世界で5指に入ると言われる名門バーで、グランドピアノが奏でる生演奏に耳を傾けながら、「違いがわかる男」を実感してみてはいかがでしょう。
10.ル・バー・クレベール~ペニンシュラ・パリ/フランス
1928年に香港で開業したペニンシュラ・ホテルが、パリのシャンゼリゼ近くにある1908年建立のオスマン建築とネオクラシックが融合した歴史ある建物を改装し、2014年にパリブランチをオープンしました。その中にある「ル・バー・クレベール」は、歴史を感じさせる重厚な内装で、洗練された大人だけに許される威厳ある雰囲気を漂わせています。
11.フィッツ・バー~ザ・プリンシパル/イギリス
ロンドン大学や大英博物館などが立ち並ぶ文教エリアにある高級ホテル「ザ・プリンシパル」は、ヴィクトリア時代の印象的なテラコッタの外観を擁する豪華ホテルです。ネオクラシックに改装したバーはモダンな高級感が漂い、落ち着いてお酒を嗜める大人の空間となっています。
12.アトラス・バー/シンガポール
シンガポールにある世界のトップバーランキング常連のバーで、吹き抜けロビーのゆったりスペースに、赤絨毯、革張りの家具など、アールデコの優雅なヨーロッパのインテリアが広がります。世界各国から集めた1300種類のジン、250種類のシャンパン、1920年代の蒸留酒など、お酒のラインナップは世界屈指で圧倒されます。
13.ベネッツ/スコットランド
エジンバラのキングス・シアターの姉妹店として1839年に創業したパブで、エジンバラでも最高級パブの一つに挙げられます。マホガニーの家具、ステンドグラスの窓、革張り椅子など、ヴィクトリアン調の歴史と伝統を感じる店内で、常連の劇場関係者や俳優らとキャスクエールとモルトウィスキーを飲み交わしながら、文化の香に酔いしれることでしょう。
14.アスレティック・アソシエーション・ホテル/アメリカ
1892年にシカゴに誕生した社交クラブ「シカゴ・アスレチック協会」所有の、ヴェネチア様式の豪華な内装の歴史的建造物が、2015年にレトロとモダンを融合させたホテルとして生まれ変わりました。ゴシック様式が残るレトロなバーでは、ビリヤードを楽しんだり革張りのソファでお酒を嗜んだりと、ゆったりとした時間が流れます。
15.バー228~ホテル・ムーリス/フランス
10Bar228 Meurice
パリのチュイルリー公園を臨むホテル・ムーリスの歴史は1771年に遡り、現在の場所に1835年に開業しました。そんな歴史あるパラスホテルの一角にあるイギリス風クラブバーです。金の縁取りのある18世紀の板張りの壁、フレスコ画の天井、チェスターフィールドの家具などで飾られ、王侯貴族や芸術家などが止まり木にするのも納得の品格を備えたクラブバーです。夜はジャズのピアノ演奏でシックな時間を演出します。
16.オスカー・ワイルド・ラウンジ~ホテル・カフェ・ロイヤル/イギリス
1865年に創業し王侯貴族や芸術家たちに愛された「カフェ・ロワイヤル」が、2012年イギリス人建築家デヴィッド・チッパーフィールド氏によってホテルとして生まれ変わりました。創業当時から残る「オスカー・ワイルド・ラウンジ」はルイ16世風の壮麗なインテリアのバーで、宝石箱のような雰囲気の中、シャンパンやティーも楽しめます。
17.まとめ
歴史と伝統を紡ぐ高級バーには、どこか時間の流れが止まったような高貴な静寂があります。ほんのり照らす灯りの中でいい感じに酔いしれながら、走馬灯のように消えゆく記憶を辿ってみませんか?