2026
01/06
資産運用入門 資産運用 資産運用 初心者

皆さん、こんにちは。株式会社ウェルス・パートナー代表の世古口です。
今回のテーマは、「損失が怖くて資産運用に踏み出せない富裕層がまず始める第一歩」です。

投資初心者の方や、相続によって多額の資産を引き継いで富裕層になった方の中には、「投資後に損失を出してしまうのではないか」という不安から、資産運用に踏み出せない方が少なからずいらっしゃいます。

しかし、当社にご相談をいただき、対話を重ね、ご提案させていただくことによって、実際に勇気を出して資産運用を始められる方が多くいらっしゃいます。そのような経験を踏まえ、今回は、「損失が怖くて資産運用に踏み出せない」富裕層の方が、最初に何をすればいいのか、取り組むべき第一ステップをわかりやすくご説明します。

今回の内容についてはYouTubeチャンネル『世古口俊介の資産運用アカデミー』でもご視聴いただけます。

※今回の内容について当社お客様の実体験をもとにしております。すべての方に当てはまるとは限りませんのでご了承ください。

損失が怖くて資産運用に踏み出せない富裕層がまず始める第一歩

今回のテーマである「損失が怖くて資産運用に踏み出せない富裕層がまず始める第一歩」について、私自身の経験から特に重要と考えるポイントを5つにまとめました。

ポイント1)今の状態が本当にリスクがないか真剣に考える

5億円を円預金でそのまま保有していると、「全くリスクを取っていない」と感じ、安心される方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には額面が変わらないだけで、実質的な資産価値は目減りしていると考えるべきです。円預金の5億円は、1年後も10年後も数字上は5億円のままですが、それが本当に「リスクを取っていない」「損をしていない」状態なのかを考える必要があります。

例えば、インフレで世の中の物価が毎年1%ずつ上昇したとします。そうすると、実質的には毎年500万円ずつ資産が目減りし、単純計算でも10年で約5,000万円の価値が失われている計算になるのです。

つまり、手元の5億円は10年後に必ずしも5億円のままというわけではないことを意味します。何もしなくても、当初の5億円が約5,000万円減って4億5,000万円程度にまでなっている可能性はかなり高いといえます。

今の日本は、インフレ率が1%~2%で推移しており、円預金の価値はその分だけ実質的に目減りしていると考えられます。円安も同じです。外貨高円安になったときも、円の評価ベースは変わらず、5億円は5億円のままです。円安が10%進めば、グローバルな価値は10%下がっていることになります。

額面の5億円が変わっていないので、損していないと思い込んでいるだけなのです。10%円安になると、輸入物価が上昇してインフレを招きます。また、国際的に見ても円の資産価値は低下し、海外で外貨を使う際には損をすることを実感するでしょう。

したがって、インフレや円安が進行するときに、全てを円預金として保有し続けることは、かなりリスクを取っている状態といえます。「円預金100%=リスクゼロ」という考え方は、正しくありません。

「今の状態が、本当にリスクがない正しい状態なのか」「どのようなリスクを抱えているのか」を真剣に考えてみることが、資産運用に踏み出す第一歩となるでしょう。リスクを取りすぎていると気づいたとき、資産運用をしてみようと思えるのではないでしょうか。

ポイント2)リスクが少ない資産クラスに限定して投資する

円預金のままでは目減りしてしまうため、「何かに投資してみよう」と思ったとします。しかし、値動きが激しい資産、つまりリスクが高い資産は、1日で-3%、-5%になるときもあるため、投資初心者の方には不向きな場合があります。

そのような方には、リスクが低い、変動する幅が小さい資産クラスに限定して投資するのがいいでしょう。具体的には債券や、ヘッジファンドの中でも値動きが小さいもの、国内の実物不動産などがあります。

損失が怖い方は、株式や暗号資産のように、値動きが激しい資産にあえて投資する必要はありません。まずは、リスクが比較的低い資産クラスに限定して投資することが、恐怖心を和らげながら投資を始めるための有効な対策の一つになると考えます。

ポイント3)投資タイミングを分散して一時点のリスクを減らす

多くの方が心配されているのは、投資直後にリーマンショックやコロナショックのような想定外の事態に見舞われることです。それによって投資した株式が-20%、-30%となり、あるいは急激な円高によって大きく影響を受けることが恐怖につながっていると思われます。

このように不安になるのは、一時点にリスクが集中しているからと考えられます。例えば、5億円を一括で投資すれば、一時点のリスクをかなり取ることになるので、不安になるのは当然です。

一時点のリスクを減らすためには、投資タイミングを分散する方法が有効です。例えば、5億円を数ヶ月ごとに1億円ずつ投資すれば、一時点のリスクを減らすことができます。さらに時間をかけ、2年や3年と時間をかけてポートフォリオを構築するやり方でもいいでしょう。

特に値動きが激しい株式などの資産クラスは、毎月や毎日の積立投資のように、期間を定め、時間をかけてコツコツ積み上げていく方法が効果的といえます。このように投資タイミングを分散して一時点のリスクを減らすことは、恐怖心を和らげながら投資を始めるうえで、有効なアプローチといえるでしょう。

ポイント4)まずは少額の投資で資産の値動きに慣れる

やったことがないことは、誰でも怖いものです。車の運転でも、飛行機に乗ることでも、初めてのときは不安を感じるでしょう。しかし、慣れてくると怖さは徐々に感じなくなります。資産運用も同じです。

まずは少額でもいいので、投資を始めてみることをおすすめします。そうすれば、毎日の値動きがわかってきます。株式だとこれぐらい、債券はこれぐらい動いて、不動産はこうした特徴があるなど、少額から始めてみることで感覚がつかめてきます。

例えば、5億円を保有されている方の場合、まずは1,000万円程度から、株式や債券、その他の資産に分散して投資して体感してみるのもよいでしょう。その中で、「株式は値動きが激しいのでやめておこう」「株式も入れた方がいい」「債券をもっと増やしたい」「REITやコモディティ、金も入れてみよう」などアイディアが湧いてきて、自分に合ったバランスが見えてきます。

そうしていくうちに、怖さは薄れていくはずです。ですから、少額から始めて、慣れてきたら投資額を増やすというやり方は、損失への不安を和らげながら資産運用に一歩踏み出すうえで、有効な方法といえるでしょう。

ポイント5)多くのアドバイザーや書籍、媒体から知見を得る

「知らないから怖い」という状況は、資産運用においてよくあることです。株式・債券・不動産といった資産がどのように動き、資産運用自体が何をすることなのかがわからなければ、怖いと思うのは当然でしょう。

しかし、資産運用やさまざまな資産に詳しくなることによって、見え方は大きく変わってきます。「思っていたほどリスクが高いわけはない」「むしろ資産運用をしない方がリスクかもしれない」など、考え方が変わり、徐々に怖さが薄れていきます。資産運用を始める可能性も高くなるかもしれません。

それらの知識は、私たちのような資産運用のアドバイザーから得られますし、書籍やメディアや専門の媒体などからも学ぶことができます。まずは幅広く情報に触れてみることが、資産運用を始めるための大きな一歩になるのではないでしょうか。

本日は「損失が怖くて資産運用に踏み出せない富裕層がまず始める第一歩」という内容でお届けさせていただきました。

資産運用は「大きくリスクを取ること」ではなく、「大切な資産を守りながら着実に増やすための土台づくり」です。もし、どこから始めればよいかお悩みの方は、ぜひ私たちウェルス・パートナーにご相談ください。お一人おひとりの不安や目的に寄り添いながら、安心して資産形成を始められるようサポートいたします。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者20万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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