2019
12/11
経済・マーケット

はじめに

2019年8月20日に、Appleが発行するクレジットカードがアメリカで一般提供を開始しました。

Appleユーザーの方は、Apple Cardの日本上陸を心待ちにしているのではないでしょうか?

本記事では、注目されているApple Cardについてメリットやデメリットを解説し、Apple Cardの保有がどんな方に向いているのかを見ていきます。

Apple Cardってどんなカード?

Apple Cardはアメリカの大手IT企業であるAppleが、アメリカの金融グループであるゴールドマンサックスと提携して発行しているクレジットカードのことです。

Appleの電子決済サービスであるApple Payの利用を促進したいという意向から、デジタルのクレジットカードとしての利用を基本としていますが、みなさんが持っているクレジットカードのように物理的なカードとしても利用することが可能です。

気になるカードのデザインですが、一般的なクレジットカードとは違いチタンで製造されており分厚めで、すでにApple Cardの提供が開始されているアメリカではそのスタイリッシュなデザインがSNS上で話題となっています。

Apple Cardは残念ながらまだ日本での提供は開始されていません。

ただし2019年7月時点で日本においてApple Cardの商標登録を申請していることが判明していますので、日本上陸も時間の問題でしょう。

Apple Cardを利用するメリット

IT企業のAppleが提携発行しているということもあり、ほかのクレジットカードと比べて一段と話題性があるApple Card。

保有することにどんなメリットがあるのでしょうか?

保有コストが無料

クレジットカードを保有するとなると、気になるのが発行手数料・年会費・文化部払い利息・キャッシング手数料などのコストではないでしょうか?

なんとApple Cardは以下の手数料が永年無料となっています。

発行手数料
年会費
キャッシング手数料
海外利用
キャッシングの返済手数料
遅延損害金

いかがでしょうか?ほとんど保有コストがかからないといっていいでしょう。

やむを得ず手数料が発生するのは、分割払いやリボ払いなど一括払い以外の支払い方法を利用したときや、キャッシングの通常金利のみです。

「支払い方法は一括払いのみでキャッシングも利用しない!」という方であれば、保有コストは永年無料といえます。

キャッシング手数料や遅延損害金が不要というカードは非常に珍しいため、非常に良心的なカードといえます。

即日キャッシュバックを受けられる

一般的なクレジットカードは「ポイント還元率」が設定されており、利用金額に応じてポイントを貯めることができることがほとんどかと思います。

ただし、Apple Cardはポイントではなく「DailyCash」というキャッシュバック制度を採用しているのです。

キャッシュバック率は利用シーンによって異なります。
Appleでのショッピング(UberやUberEatsも含む)…3%
Apple Payでの支払い…2%
Apple Pay非対応店舗でのチタン製カードによる支払い…1%

自社サービスであるApple(Apple Store・iTunes・AppleMusic・iCloudストレージ)やApple Payの利用を促進していることが、キャッシュバック率の高さから読み取ることができますね。

還元率「3%」というのはなかなか聞くことがないので、普段からApple製品を利用しているという方には非常におすすめです。

このキャッシュバック分は利用したその日のうちに受け取りが可能なので、すぐにほかの支払いに利用することができます。

防犯性が高い

上記でも少し触れましたが、Apple Cardはチタン製で非常にスタイリッシュなデザインをしています。

というのも、本来なら記載されているクレジットカードのカード番号や有効期限、セキュリティコードがカード券面に記載されていないのです。

つまりカードを故意に落としてしまったり盗み見されたりしたとしても、第三者による不正利用を防ぐことができます。

また、Apple Cardは支払いに利用されると、そのたびに通知が届きます。

そのため、万が一不正利用に遭ったとしてもすぐに気付くことができるので、被害を最小限に食い止めることが可能です。

Apple Cardのデメリット

では次に、Apple Cardにおけるデメリットをご紹介します。

日本上陸前に「Apple Cardが自分に合っているのか?」を見極める指標にしてみてください。

Appleユーザーしか利用できない

Apple Cardはやはり、Appleユーザーの利用が想定されています。

Appleのデバイスに含まれているWalletアプリを利用してデジタルカードとして利用することになるので、Androidユーザーの方はApple Cardを最大限に利用することは難しいでしょう。

Appleからすると、AndroidユーザーをAppleユーザーとして巻き込むチャンスであるといえます。

旅行保険やショッピング保険が付帯されていない

クレジットカードを選ぶときは、旅行保険やショッピング保険の手厚さを重視するという方もいらっしゃるかと思います。

ただし、現時点(2019年11月)でApple Cardに上記のような保険は付帯されていません。

今後付帯内容が拡充される可能性はありますが、クレジットカードを保有する際に保険を重視するという方はApple Cardだと少し物足りなく感じるかもしれませんので、サブカードとして利用するのがベストでしょう。

まとめ

日本上陸が期待されるApple Cardについて解説してきました。

ポイント還元率や即日キャッシュバックなどお得な点もあるなかで、Androidユーザーだと利用しにくく付帯保険がないといったデメリットもあります。

Apple製品をよく購入するという方やカードの保有コストを抑えたい方にとっては、非常に使い勝手がよくおすすめです。

Apple Cardに興味を持った方は、ぜひ今後の情報をチェックしてみてください。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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