はじめに
国内大手の銀行、三菱UFJ銀行が2019年に紙の通帳を廃止し、デジタル通帳への移行を促し、話題になりました。
インターネットの普及が進む昨今では、当然のことなのかもしれませんが、時代以上に重くのしかかるコストが原因でした。
今後、紙の通帳が廃止になり、デジタル通帳に移行したら、どのようなメリット・デメリットが発生するのでしょうか?
今回は、紙の通帳廃止について紹介するとともに、デジタル通帳のメリット・デメリットについて紹介します。
紙の通帳が廃止に!?
ほとんどの方は、法人や個人として、銀行口座を保有していることでしょう。
給与の受け取りや、現金の保管として保有していることでしょう。
銀行の口座を開設すると、当然に受け取れるのが、キャッシュカードと“通帳”です。
当然のことですがじつは、通帳がこの世から無くなるかもしれません。
無くなるとは言っても、完全に無くなるわけではありませんので、安心してください。
無くなる通帳というのが、“紙の通帳”です。
恐らく、ほとんどの方が当然に保有している通帳はすべて、紙の通帳です。
しかし、インターネットが普及する昨今、紙の通帳の必要性について考えられはじめています。
そもそも紙の通帳は、さまざまな“コスト”が発生しています。
例えば、通帳発行時や交換時の紙代、通帳記入時のインク代。
さらに、意外と知られていないのが“印紙税”という税金です。
印紙税は、顧客が負担するものではなく、銀行側が負担をしているため、あまり知られていません。
しかし、この印紙税は1口座あたり200円もの費用が発生してしまいます。
銀行側が負担する印紙税は、数十億~数百億円にもなると言われています。
そういったコストを削減するためにも、紙の通帳を廃止し、デジタル通帳化していこうという見解が強まっています。
紙の通帳廃止によるメリット・デメリット
紙の通帳を無くし、デジタル通帳にすることで、銀行側は大幅にコストを削減できます。
では、銀行口座を保有している顧客側には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
【メリット】
紙の通帳を無くすメリットとしては、盗難・紛失リスクの低減です。
自分の大事な資産を守るためにも、通帳を自宅のわかりにくい場所に隠している方も多いことでしょう。
ですが、紙の通帳が無くなれば、わざわざ隠す必要はありません。
すべてデジタルで管理ができますので安心ですね。
さらに、紛失のリスクも無くなります。
通帳はあまり持ち歩くものではありませんが、口座からお金を下ろす際や、通帳記入時には持ち歩くことでしょう。
持ち歩いていれば当然に紛失リスクが伴います。
デジタル通帳にしてしまえば、そもそも無くしてしまうものがありませんので安心です。
【デメリット】
デジタル通帳の唯一のデメリットは、セキュリティ問題です。
デジタル通帳が当たり前になれば、資産状況の確認や振り込みなどすべてネット上で完結します。
そうなれば、不安なのがセキュリティ問題です。
もちろん細やかなセキュリティ設定を行っていますが、“なんとなく不安”と思われる方も多いことでしょう。
そういった方々の不安をいかにして解消していくかも今後の課題かもしれません。
今後は紙の通帳がまったく無くなるのか
今現時点では、紙の通帳とデジタル通帳の共存です。
しかし、今後のさらなる技術発展に伴い、デジタル通帳が主流になっていくことでしょう。
具体的にいつから完全移行されるのか?といったこともわかりません。
ただ、これから長い月日をかけて確実に紙の通帳が減っていくことでしょう。
まとめ
今回、紙の通帳について紹介しました。
銀行側の目線で見れば、インクや紙代、印紙税などの多くのコストが発生していました。
もしも紙の通帳が無くなれば、銀行側のメリットは大きいですね。
もちろん顧客側も、盗難・紛失リスクを考えれば、メリットがあります。
デジタル通帳は、管理も楽になりますのでおすすめです。