2024
05/08
会社オーナー

はじめに

会社を売却した後、得られた資金を「いかに適切に運用していくか」という戦略は、経営者や事業オーナーにとって大きな課題といえるでしょう。会社売却で得た資産を守りながら、長期にわたり安定した収益を追求するためには、着実な運用計画が不可欠です。本記事では、会社売却後における資産運用戦略の重要性に焦点を当て、安定的なキャッシュフローを確保しながら、資産を守る方法について紹介します。

会社売却後の資金運用の課題

会社売却後に企業オーナーが抱える問題とは?

これまで会社から安定した収入を得ていた企業オーナーは、会社売却によって大きく生活が変わります。

ここでは、実際にウェルス・パートナーが承った相談事例から、会社売却後に企業オーナーが抱える問題を紹介します。

【お客様の属性】
・60代男性・会社売却オーナー
・家族構成:奥様とお子様3名
・保有資産総額:73億円
・年収:なし(会社役員を退いたため)
【お客様が抱える問題と悩み】
・会社の売却代金がたくさんあるが役員を退任したので定期収入がなく不安だ
・現在60代のため真剣に相続税対策を検討したい
・万が一の場合に遺族が相続争いを起こさないよう対策を考えたい
・会社を売却したので有効であれば資産管理会社で運用を検討したい

会社売却後に同じ悩みを抱える企業オーナーはとても多いのが現状です。

まとめると、会社売却後の企業オーナーの悩みは次の3つに集約されるといえるでしょう。

・資産運用によって定期収入を得たい
・安定した定期収入を得るため資産を守りたい
・相続対策と相続争いの対策を行いたい

これらの問題と悩みは、適切な資産配分と運用、相続対策、資産承継対策によって解決することが可能です。
相談事例のお客様には、以下のような資産配分の見直しと相続対策、資産管理会社設立による資産承継対策を提案し、実行のお手伝いをさせていただきました。

会社売却を検討している企業オーナーの方は、事前にIFA(資産運用アドバイザー)など、信頼できる専門家に相談してみるのもよいのではないでしょうか。

資金の適切な運用が求められる

企業オーナーは会社を売却した後、売却によって得た資金を適切に管理し、運用することが重要です。資産運用によって安定した定期収入を確保し、経済的な不安をなくすことが急務といえるでしょう。適切な資産運用を行うことで、安定的な収入を確保しながら資産を守り、将来の経済的なリスクに備えることができます。

収益確保と資産保全の両立

資産運用においては、収益性と資産保全のバランスを保つことが重要です。安定的な収益(インカムゲイン)を追求しつつ、長期にわたって資産を守っていくためには、適切な資産運用戦略を立て実行していく必要があります。

資産運用戦略の鍵とは

適切な運用計画の必要性

会社売却オーナーが資産運用を成功させるポイントは、着実な運用計画の策定にあります。運用目的や収益目標、リスク許容度を考慮し、長期的な視野に立った運用計画を作成することで、会社売却資金を効果的に活用することが可能となります。
また、目先の利益を追求する短期的な視野に立った運用は、資産を大きく減らす可能性があるため、特に注意が必要です。

安定したインカムゲイン確保のために

会社売却後の資産運用では、安定したインカムゲインの確保が重要となります。

安定したインカムゲインを得るために最適な投資資産が外国債券です。

特に、米国債は2024年に入ってから利回りが高止まりしており、現在は絶好の投資タイミングといえるかもしれません。

リスク管理と安全性の確保

リスク管理の重要性

資産運用においては、リスク管理が欠かせません。リスク管理には、分散投資やポートフォリオのバランス調整など、様々な方法があります。

特に、会社を売却した企業オーナーは、安全性を重視したポートフォリオ構築が重要となります。

資産運用にリスクはつきものですが、適切なリスク管理によってリスクを最小化するとともに、収益を最大化することが可能です。

リバランスの重要性

安定した収益を追求するためには、リバランスが欠かせません。

リバランスとは、ポートフォリオ運用において資産の再配分を行うことです。

例えば、株価上昇によって、ポートフォリオの株式比率が高まった場合、株式を一部売却して他の資産(債券など)を増やし、当初の資産配分に戻すことが必要となります。


画像出典 : https://www.alliancebernstein.co.jp/glossary/14389.html

まとめ

会社売却で得た資金を効果的に運用するためには、適切な資産運用戦略の策定と実行が欠かせません。適切な運用計画とリスク管理の両立を図りながら、安定的な収益を確保し、資産を守ることが重要です。

なお、ウェルス・パートナーでは、これまで多くの会社を売却した企業オーナー様へ資産運用のアドバイスを行ってきました。
会社の売却をされて資金運用に困られている元企業オーナー様や会社の売却を検討されている企業オーナー様は、ぜひ気軽にご相談ください。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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