2023
12/11
資産運用入門

はじめに

富裕層の資産運用において、最近とても重要視されているのが証券担保ローンです。本記事では、証券担保ローンを利用するメリットや活用方法について詳しく解説します。富裕層が、なぜ証券担保ローンを活用するのか、その背景や利点について明確にしていきます。さらに、証券担保ローンを活用する際の注意点やリスクにも触れながら、資産運用において証券担保ローンを有効に利用するための活用術を紹介します。富裕層が証券担保ローンをどのように活用しているのか、成功事例も紹介し、資産運用の一助となれば幸いです。

証券担保ローンとは

証券担保ローンとは、株式や投資信託、債券などの有価証券を担保にして借入れできるローン商品です。

借入れた資金の使途は原則的に自由なため、不動産や他の有価証券の買い付けにも利用できます。

証券担保ローンのメリットとは

証券担保ローンを選ぶ理由として、まずはそのメリットについて見ていきましょう。富裕層が証券担保ローンを選ぶ背景には、以下のような理由があります。

資産の売却を避けながら資金を調達できる

有価証券を担保に差し入れることで、手軽に、しかも低金利で資金を借りることができます。資産の売却をすることなく、まとまった資金を手に入れることができます。

例えば株式を担保に借入れを行った場合、株主名簿の名義はそのままで、配当や議決権など、株主としての権利を失うことはありません。

レバレッジ効果の獲得

証券担保ローンを活用することで、投資資金にレバレッジをかけることが可能です。

これにより、手持ちの資産を利用して効率のよい資産運用が可能となります。

通常、株式や投資信託、債券に長期間レバレッジをかけることはできませんが、証券担保ローンを利用し、新たに有価証券を購入すれば、長期間レバレッジをかけたまま資産を運用できるようになります。

スムーズな資金運用

有価証券を担保に差し入れて資金を借りるため、借入までかかる時間が短く、スムーズな資金運用が可能です。

最短当日、もしくは翌日融資に対応している場合も多く、急な資金需要にも対応できるのが大きなメリットです。

証券担保ローンの活用術

富裕層が実践する証券担保ローンの具体的な活用方法を見ていきましょう。資産運用において、証券担保ローンはさまざまな場面で活用されています。

ポートフォリオのバランス調整

証券担保ローンを活用して一部のポートフォリオを調整することで、リスク分散やリターンの最大化を図ります。

例えばポートフォリオで株式の比率が高くなった場合、証券担保ローンを利用して債券を購入することで、ポートフォリオのバランスを調整することができます。

投資拡大と多様化

証券担保ローンの活用により、より多くの投資機会を得ることができます。新たな資産クラスへの投資や新興市場への投資など、リスクとリターンのバランスを追求しながら投資を拡大します。

限られた資金を利用しながら投資を拡大させ、投資対象を増やすことでリスク分散を図ることも可能となります。

リスクヘッジ

資産の価格変動や市場リスクに対するヘッジ手法として、証券担保ローンを活用することがあります。保有している有価証券を担保に差し入れ、資産を潜在的なリスクから保護することができます。

例えば現在保有している資産と値動きの異なる資産に投資することで、価格変動リスクを避けることができます。

また、不動産や株式など成長が見込まれる資産へ投資することにより、インフレリスクを避けることが可能となります。

証券担保ローンの注意点とリスク

証券担保ローンを活用する際には、注意点やリスクも存在します。以下にいくつかのポイントを挙げます。

ローンの返済リスク

証券担保ローンは借金の形態ですので、返済能力の確保は重要です。相場の変動や投資の失敗によってローンの返済が困難になる恐れがあるため、十分な財務計画とリスク管理が必要です。

また、証券担保ローンには、金融機関が設定した金利が適用されるため、利息負担が発生します。

担保価値の注意

証券担保ローンの担保となる有価証券は価格変動リスクを抱えています。担保価値が下落した場合には、ローンの返済に支障をきたす可能性があるため、担保価値の管理が重要です。

また、担保価格が下落し、担保割れとなった場合は、追加担保が必要となる場合もあります。

富裕層が証券担保ローンをどのように活用しているか

最後に、富裕層が証券担保ローンをどのように活用しているのか、近年のトレンドや成功事例を見てみましょう。

投資ポートフォリオの最適化

富裕層は証券担保ローンを活用して、投資ポートフォリオの最適化を図っています。リスクとリターンのバランスを考慮し、各資産クラスへの適切な配分を実現しています。

例えばポートフォリオが国内資産に偏っている場合、国内資産を担保に証券担保ローンを利用し、海外資産へ投資することが可能です。

不動産投資への活用

証券担保ローンを活用して不動産への投資を行うケースも増えています。通常の銀行ローンを使わずに資金を調達できるため、比較的低い金利で容易に不動産投資を行うことができます。。

スタートアップへの投資

富裕層は証券担保ローンを活用して、スタートアップ企業への投資を行っています。リスクが高い投資でありながら、成長性の高い企業への資金提供が可能となります。

ただし、スタートアップ企業へ投資する場合には、事業計画や資金計画を念入りに精査することで、成長性を見極めることが大切です。

まとめ

証券担保ローンは富裕層の資産運用において重要な手法の一つです。資金調達や投資活動の幅を広げるために、証券担保ローンのメリットを最大限に活用しましょう。ただし、リスク管理と注意点の把握も大切です。富裕層が証券担保ローンを効果的に活用するためには、IFA(資産運用アドバイザー)など、専門家のアドバイスを受け、綿密な計画立案を行うことが必要です。

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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