目次
はじめに
米ドル債券は、投資を考える上で重要な投資対象であり、幅広い投資家にとって魅力的な選択肢です。しかし、基礎知識を理解していないと、期待通りのリターンが得られないだけでなく、場合によっては損失を被る可能性もあります。本記事では、初心者の方のために、米ドル債券の基礎知識について解説します。米ドル債券の種類や特徴、リスクとリターンのバランスなどについて詳しく説明します。さらに、具体的な投資方法や、投資に際して考慮すべきポイントについても解説します。投資を行うまえに、まずはこの記事を参考にして、米ドル債券についての基礎知識をしっかりと身につけておきましょう。
米ドル債券の種類と特徴
米ドル債券には、国債、企業債、地方自治体債など様々な種類があります。国債は、米国政府が発行する債券であり、信用度が高く、安定運用を好む方に適した債券です。企業債は、米国の大手企業が発行する債券であり、利回りが高めの特徴があります。地方自治体債は、米国の地方自治体が発行する債券であり、利回りが米国債に比べて高い一方、流動性がやや劣るという特徴があります。
米ドル債券は、信用力の高さや利回りの高さ、流動性が高いことによる取引のしやすさが特徴といえるでしょう。
米ドル債券のリスクとリターンのバランス
米ドル債券には、一定のリスクが存在します。ここでは、米ドル債券投資において、比較的大きなリスクである信用リスクおよび価格変動リスクについて紹介します。
【信用リスク】
債券とは、国や地方公共団体、企業などが一般投資家から資金を集める借用証書のようなものです。このため、発行体によって利払い遅延やデフォルト(債務不履行)に陥る信用リスクがあります。発行体の信用力は、格付け機関が発表する信用格付を参考にするのが一般的です。債券の利回りは信用力が高い(格付けが高い)ほど低く、信用力が低い(格付けが低い)ほど高くなります。
出典:日本証券業協会
なお、米ドル債券は昨今の金利上昇によって高い利回りが期待できるうえ、信用力が高いことから、投資家の間で人気の投資対象となっています。
【価格変動リスク】
債券の価格は市場金利によって変動するので注意が必要です。
次の図のとおり、債券は市場金利が上昇すると、その金利で発行される新しい債券の方が有利となるため、既存の債券は価格が下がります。
逆に、市場金利が低下すると、その金利で発行される新しい債券の方が不利となるため、既存の債券は価格が上昇します。
債券は、満期まで保有すれば額面で償還されますが、途中で売却する場合は時価となるため、元本以下の金額でしか売却できない可能性があります。
このため、債券は満期まで保有できることを前提に投資を行い、中途売却時には価格変動リスクが存在する点に注意が必要です。
米ドル債券への投資方法
米ドル債券の購入方法は、金融機関や証券会社を通じて行うことが一般的です。また、売買のための手数料や手続きについては、各社で異なるため注意が必要です。米ドル債券の保有方法としては、直接保有する方法や投資信託を活用する方法があります。投資信託を通じて投資する場合は、運用会社やファンドごとの運用方針、信託報酬など投資信託特有の手数料にも注目しましょう。
投資に際して考慮すべきポイント
投資をする際には、自身の投資目標やリスク許容度を明確にしましょう。米ドル債券に投資することで、どのようなリターンが期待でき、どのようなリスクが存在するのか明確にすることが重要です。また、市場動向や政治情勢の影響も把握しておくことで、投資判断をより的確にすることができます。
まとめ
米ドル債券は、投資対象の一つであり、幅広い選択肢が存在します。しかし、投資に際しては基礎知識をしっかりと身につけることが重要です。米ドル債券の種類や特徴、リスクとリターンのバランス、投資方法、考慮すべきポイントなどを理解し、投資をする際には適切な判断をすることが大切です。自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、資産形成を進めていくための参考にしてみてください。
経営者・ビジネスエグゼクティブの人生を豊かにするための情報を発信しています。
富裕層向けにIFAを始め不動産、税務などの資産全体のコンサルティングを行う
株式会社ウェルス・パートナーが運営