目次
はじめに
ワインセラーはワイン愛好家のみならず、美味しくワインを飲みたい方やホームパーティーでワインをもてなすことが多い方などに広く重宝するアイテムです。
当記事ではそんなワインセラーの機能やメリット、種類にフィーチャーしていきます。ワインセラーに興味がある、はたまた導入しようと考えているという方の参考になれば幸いです。
ワインセラーとは?
ご存知の方も多いかとは思いますが、ワインセラーとはワインを適正な環境で保存しておくための貯蔵庫です。現在ではコンパクトなものから大型のまで様々なタイプが用意されており部屋のスペースや用途に合わせて選ぶことができます。
また、ワインは温度や湿度で味わいが変わってしまうデリケートな飲み物です。せっかくのヴィンテージワインも保存状態が悪ければ味わいを損ねてしまいます。
ワインの風味を損なわず美味しく頂くためにもワインセラーは欠かせません。
ワインセラーの機能やメリット
先にも触れた通りワインは非常にデリケートな飲み物です。したがってワインセラーにはワインを適正な環境で保存するために様々な機能が付加されています。
そこでここでは機能について分かりやすく解説。合わせてその機能で得ることができるメリットについても紹介していきます。
1.温度や湿度を一定に保つことが可能
ワインセラーは、セラー内の温度や湿度を一定に保つことができます。そのためワインの適正温度である12~15度、適正湿度である70%~80%をセラー内で保つことができワインの劣化を防ぐことが可能です。
またワインセラーと似たものでワインクーラーというものもありますが、こちらは室内の温度を下げるのみ可能なアイテムです。温度を上げる必要がある場合や長期間の保存にはワインセラーが向きますので間違わないよう注意してください。
2.紫外線から守ることが可能
多くのワインセラーのガラス扉には紫外線を防ぐ加工が施されています。これはワインが紫外線に対しても弱いためで、直射日光に当たると化学反応から変色を引き起こし日光臭と呼ばれる嫌な臭いを発生させる原因にもなるからです。
さらにはワインは揺れにも弱いとされています。そのため多くのワインセラーには揺れを抑制する機能も付加されています。
3.ワイン投資も可能
ワインセラーがあればビジネスにも応用することができます。それはワイン投資なるもので、希少性の高いヴィンテージワインの熟成を進めて価値がピークとなったところで売却するというものです。
ワインの特性上、人気の年代のワインだからといって過去に遡り供給量を増やすなんてことはできません。そのため流通量によって価値が下がるリスクが少ないのが特徴です。そして鍵はいかに優れたワインを入手できるか。
近年欧米では拡がりを見せており投資対象として人気になっています。
ワインセラーの種類
ワインセラーは、セラー内を冷却し温度を一定にするために複数の方式を利用しています。もちろんその方式によってメリットやデメリットは異なるので用途やニーズに合わせて選ぶことが必要です。
ここでは主にメリット・デメリットを紹介しますのでワインセラーを導入する際にはぜひチェックしてください。
1.ペルチェ式
ペルチェ式は、直流電流を金属が吸収しセラー内を冷却することで温度を保つ方式です。
メリットは作動音が静かで比較的価格がリーズナブルなところ。そのため気軽にワインセラーを導入したい方におすすめです。
またデメリットは冷却能力のパワーが低い点。したがってワインの本数を多く入れておくには向きません。
2.コンプレッサー式
コンプレッサー式は、冷蔵庫と同じように冷媒を用いてセラー内を冷却する方式です。メリットは冷却能力が強く、かつ消費電力も少ない点。そのため業務用や大型のワインセラーにも使用されており高級ワインの保存にもおすすめです。
またデメリットはパワーが強いために音が大きい点。ただ最近の商品は静音性の高いものもラインナップしています。音が気になる方はそのような商品を選ぶことをおすすめします。
3.熱吸収式
熱吸収式は、アンモニアの気化熱を利用することでセラー内を冷却する方式です。
冷却能力はペルチェ式とコンプレッサー式の中間に位置し、静音性も高いのでバランスに優れていることが特徴として挙げられます。そのため冷却能力と静音性の両方を求める方におすすめです。
また、消費電力はコンプレッサー式よりも多いです。
まとめ
ワインセラーを選ぶ際には複数の冷却方式からニーズに合ったものを選ぶのがポイント。長く使用するものなので購入してから後悔しないよう慎重に選んでください。
中にはセラー内が2つに分かれていることで温度設定を分けることができるタイプもあります。それであれば保存するワインと飲む直前のワインをそれぞれ適正な温度に設定することができるので非常に便利です。
またサイズもワインを収納できる本数によっても大型が良いのか、コンパクトなものが良いのかで適当なものが変わってきます。機能や冷却方式、サイズに関しては事前に良くチェックしておくことが大切です。