相続手続きをしないと、どうなるのか?放置による5つのデメリット

はじめに

よく「相続がはじまったら速やかに相続手続きをした方がいい」という話を耳にしますが、相続手続きは書類の準備や窓口に足を運ぶなど面倒なことが多く、億劫に感じてしまうかもしれません。
面倒だからこそ、「相続手続きは後でいい」「時間があるときにやろう」と放置する人がいるのも現状です。

相続手続きの放置にはデメリットがあることをご存じでしょうか。
相続手続きをしないと、後から後悔しないとも限りません。
相続手続きの放置による5つのデメリットについてお話しします。

相続手続き放置による5つのデメリットとは

相続手続きは確かに面倒ですが、放置してもメリットはありません。
むしろ、相続手続きをしないことによるデメリットの方が大きくなります。
相続手続き放置によるデメリットは次の5つです。

・遺産の使い込みが発生する
・遺産を使うことができない
・相続放棄などが難しくなる
・不動産処分の困難や維持管理負担の発生
・相続登記が面倒になる

デメリット①遺産の使い込みが発生する

たとえば長男が亡くなった父母の介護などをしていた場合、長男による父母の遺産の使い込みが発生する可能性があります。

預金口座の名義人が亡くなれば預金口座自体は凍結されますが、被相続人の死と預金口座の凍結にはタイムラグがあるのです。
相続と同時に預金口座が自動的に凍結されるわけではなく、銀行側が相続(亡くなったこと)を知ることで預金口座などが凍結されます。
それまでの間はキャッシュカードなどで普通に預金を下ろせてしまうため、使い込みが発生する可能性があるのです。

デメリット②遺産を使うことができない

相続手続きをしなければ、基本的に遺産は放置状態です。
使うことができません。

たとえば非常に良い立地に不動産を有しており、地価の上昇と共に「売り時だ」と判断したとします。
不動産の相続手続きをしていなければ相続人が被相続人名義の不動産を売却できませんから、遺産を使うことができない、要は売却もできずに損する可能性があるのです。

デメリット③相続放棄などが難しくなる

相続手続きの中には期間が決まっているものがあります。
代表的なものが「相続放棄」です。

相続放棄は借金など遺産にマイナスが多いときによく使われます。
しかし、相続放棄には3カ月という期限が定められているため、期限を過ぎてしまうと相続放棄が認められない可能性があるのです。

借金が多くても借金に対処できなくなるというデメリットがあります。

デメリット④不動産処分の困難や維持管理負担の発生

不動産は年月の経過と共に価値が変動します。
特に建物は経年と共に価値が下がるため注意が必要です。

不動産の相続手続きをせず放置してしまうと、経年による価値の減少で売却が困難になってしまったり、売却値で損してしまったりします。
また、手放そうと思っている不動産を相続手続きせず放置することで、固定資産税などの維持管理費用がふくらむというデメリットもあるのです。

デメリット⑤相続登記が面倒になる

相続登記は基本的に相続順に行わなければいけません。
たとえば、父から子(相続人)の相続登記をしないうちに子から孫への相続が発生すると、相続手続きが面倒になります。
相続から時間が経つと手続きに使う相続関係資料(遺言書など)を紛失するなどのリスクも発生します。
相続手続きの困難化や面倒さが予想されるのです。

まとめ

相続の手続きは担当の窓口に足を運んだり書類を集めたりと、多くの人が面倒さを覚えるようです。
しかし、相続手続きをしないことにはデメリットが多く、放置するほどに面倒さが増します。
デメリットを回避するためにも、相続手続きが発生したらこまめに手続きをすることをおすすめします。

相続手続きは弁護士や司法書士などに依頼可能です。
自分で相続手続きをすることが面倒。
時間がない。
このようなケースでは、弁護士や司法書士などの専門家に相談するといいでしょう。

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