【米ドル債券投資戦略2025】平均利回り5%目指す投資戦略

目次

はじめに

皆さん、こんにちは。株式会社ウェルス・パートナー代表の世古口です。
本日のテーマは、「【米ドル債券投資戦略2025】平均利回り5%目指す投資戦略」です。2022年~2024年までの間、アメリカの金利は高い状態が続き、米ドル債券に投資する方が多くいらっしゃいました。アメリカの債券は一旦金利が下がるのではないかといわれていましたが、昨年の11月、トランプ氏がアメリカ大統領に再選され、今後打たれる政策はインフレ的であると期待されて、今また金利が復活している状況です。

2025年以降に関しては、これまでのコロナが明けてからの消費活発化や原油高騰などによるインフレではなく、好景気によってアメリカの金利が上昇することでインフレになり、債券の利回りが高くなると見ています。このように、今までとは少し違う債券の投資チャンスが来ると考えているため、「米債新黄金時代」と言わせていただいています。

トランプ大統領も、就任演説で米国黄金時代の再来というようなことを言っていました。それに似たような感じで、米債新黄金時代と私自身が考え、2025年以降もチャンスが続くのではないかと予想しています。ですから今回は、米ドル債券の利回りや為替の見通し、そして米ドル債券の投資戦略の具体的な内容、最新の米ドル債券ポートフォリオ設計例についてお話しします。米債新黄金時代に対応した、最適な米ドル債券投資戦略を学び、資産形成に役立てていただきたいと思っております。

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利回り復活!米債新黄金時代の米ドル債券投資戦略 利回り復活!米債新黄金時代の米ドル債券投資戦略 2025年1月22日に配信したアーカイブになります。

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▼プロフィール
世古口俊介(せこぐちしゅんすけ)
株式会社ウェルス・パートナー代表取締役
資産数億円以上の富裕層を対象に資産運用コンサルティングを行う。株式や債券、不動産などすべての資産クラスを扱い資産全体を最適化。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者3万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」を通して日本の富裕層に資産運用の情報を発信。

▼経歴
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱東京UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベート・バンキング本部の立ち上げに参画し同社の成長に貢献、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。

▼株式会社ウェルス・パートナー
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アメリカ政策金利の予想(2025年1月21日時点)

米ドル債券利回りの現状と見通しからお話ししていきます。こちらはアメリカ政策金利の2025年1月21日時点の最新の予想です。

一番上が今のアメリカ政策金利のレートです。左にMEETING DATEとあるのは、アメリカ中央銀行の会議日程です。その会議日程に合わせて金利を何%にするのかを決めています。現在のアメリカの政策金利は4.25%~4.5%です。今後の日程ごとにその金利に何%なるのかという確率を表しています。青い網掛けの金利が一番確率が高いと思われている予想金利です。

大方の予想は、次に金利が下がるのは2025年6月に0.25%下がり、さらに12月に0.25%下がって3.75%~4%になるということです。このアメリカ政策金利の流れを大きく赤い矢印で表すとこのようになっています。2025年の年末にかけて、概ね、0.5%ほど政策金利ベースで金利が下がっていく可能性が高いと市場は予想しています。

アメリカの政策金利が全てのアメリカの金利の大元になっているので、この金利が下がると、皆さんが投資しているような債券の利回りも下がる圧力がかかってくる可能性が高くなってきます。

アメリカ10年国債利回りの推移(過去3年)

こちらはアメリカ10年国債利回りの推移、過去3年のチャートです。米国債の利回りは、皆さんが投資されている米ドル債券や社債の利回りになっているので、米10年国債の利回りが上がると債券の利回りも上がりますし、下がれば下がるということになっています。ですから、今の債券投資の利回りが投資チャンスかどうかを判断する上では、一番といってよいほど大事な指標といえます。

一時期は4%を超えていましたが、2024年9月は結構低く3.6%ぐらいまで下がりました。その後、トランプ氏が大統領に就任する可能性が高まってきて、インフレ的な政策をしていくのではないかということで、じわじわと上がってきています。2024年の12月6日は4.1%でしたが、そこからさらに一段今月にかけて上がってきて、2025年1月22日、米10年国債利回りは現時点で4.5%になっています。昨年9月からは0.9%上昇しており、あらゆる債券の利回りが上昇していることがうかがえます。大きなトレンドは2024年9月からは右肩上がりになっています。

代表的な債券種類・格付けの利回り(最新・予想)

次に代表的な債券種類と格付けの利回りの、最新と予想の数値をお伝えします。皆さんがよく投資されているような債券種類の格付けや利回りですので、大体これぐらいの債券や格付けで作れば、これぐらいの利回りになるというのが分かると思います。

米国債はAA+、普通社債はA-のもので、比較的格付けが高めの社債のイメージです。その下が劣後債(債券の中でも会社が倒産したときにお金が返ってくる順番が普通社債よりも遅い代わりに利回りが高い債券)でBBBのもの、この3種類の最新の利回りを見ていきます。

2025年1月22日時点の最新の利回りは、米国債が4.5%、普通社債は4.8%で米国債よりも0.3%高いイメージです。劣後債は5.2%なので、普通社債より0.4%利回りが高いイメージです。ですから、現時点で普通社債や劣後債を使って先ほどのポートフォリオを作ると、平均利回り5%のポートフォリオを作ることは難しくないというのが、こちらを見て分かると思います。

次に予想を見ていきましょう。未来のことなので、あくまでも参考に留めていただきたいのですが、私が考えている予想はこのようになっています。2025年12月末時点の予想は、米国債が4.2%で現状よりも0.3%ほど下がり、普通社債も劣後債も0.3%ずつ下がり、普通社債が4.5%、劣後債が4.9%になるのではないかと思います。

この理由としては、トランプ大統領の政策に対する期待感が上がり過ぎていると感じていることや、実際にどこまで大胆な政策ができるのかが分からないことがあります。また、インフレになったら困るのはトランプ大統領です。インフレが厳しすぎて多くの票を失ったのが前回のバイデン政権だと思います。昨年の選挙では、それが理由で負けた可能性がありました。ですから、あまりインフレ的になり過ぎるのは困ると考えている可能性が高いと思います。

一方で、期待感で債券利回りが上がり過ぎている感があります。ですから、通常の状態に収斂されてやや下がるというのが今年の年末の見通しと私は考えています。今年の年末にポートフォリオを作るときは、利回りが若干下がっている可能性が高いのではないかと思います。

米ドル円の推移(過去3年)

ここから、米ドル円の現状と見通しを見ていきましょう。米ドル円の過去3年の推移がこちらです。

2024年9月は一瞬140円くらいドル安円高にいったのですが、そこから先ほどの債券の利回りと同じように、トランプ氏の再選の可能性が高くなるにつれて、米ドルに資金が集中してきました。それによって2024年12月は149円と円安になってきましたが、さらに1ヵ月ぐらい経った2025年1月22日時点では155円になっています。過去3年を見てもかなり米ドル高円安という状況で、このように米ドル高円安トレンドになっているわけです。

米ドル円と米10年国債利回りの推移(過去3年)

米ドル円と米10年国債利回りの過去3年の推移を合わせたのがこちらです。青色のチャートが米ドル円で、数値は右側です。オレンジ色のチャートが米10年国債利回りで、数値は左側です。

このチャートを合わせるとほぼ連動しており、米ドル円と10年国債利回りの連動性が健在しているのが分かります。これが連動しているということは、仮に米ドル高円安の状況だとしても、確かに米ドルは割高になっていますが、その代わりに米10年国債利回りも高いわけですから、為替では不利だけれども利回りでは有利という状態であるといえます。逆に米ドル安円高のときは、為替が有利でラッキーと思うかもしれませんが、逆に債券の利回りも下がっているので、プラスマイナス0という可能性が高いわけです。

多くの富裕層の方は、10年国債利回りより米ドル円の為替の方をよく見ているのではないでしょうか。ですから、米ドル高円安にいくと、為替で損した気分になるでしょう。しかし、その代わりにしっかり利回りが高くなっていることにお気づきでしょうか。逆にドル安円高のときは、米ドル債券に投資するチャンスだと思われているかもしれませんが、その代わりに債券の利回りはしっかり下がっているので、結局同じということが実は多いのです。

もちろん、10年国債利回りが高くて米ドル安円高のときは最高の投資タイミングです。しかしこれを見る限り、2024年後半以降は為替と金利の連動性は健在ですので、米ドル債券投資のタイミングを選ぶことはあまり意味がないということを、こちらのチャートは表していると思います。

【まとめ】米ドル債券利回りと米ドル円の現状と見通し

米ドル債券利回りと米ドル円の現状と見通しをまとめます。ポイントは4つです。

ポイント1)米国債利回り4%以上が常態化する可能性

インフレ期待が高まっているので、米国債の利回り4%以上が常態化する可能性がある程度高いと思います。少なくとも今年はアメリカの新政権の経済効果が出ていなくても、インフレに対する期待感だけでも4%を割る可能性は低いと思っています。

ポイント2)直近は特に社債の利回りが上昇傾向

アメリカは金利が高い状態が続いており、債券の利回りが高い状態です。これだけ金利が高いと、借入している企業が大半なので、利払いの支払いがきつくなってきます。日本では実感がないかもしれません。最近ではよく金利が0.25%から0.5%になるというのが話題ですが、アメリカでは4%以上の状態が続いていて、少し前までは5%くらいまでありました。これにより、企業の利払いの負担が重く、会社の信用が既損してきているわけです。足元では、企業の財務が痛むことによって社債が売られ、社債の利回りが上昇傾向にあります。

このことから、社債でポートフォリオを作るときは、昨年の後半よりは高い利回りでポートフォリオを作りやすいので、そういった意味で、今後投資する方にとってはよい側面もあると思います。

ポイント3)円安も継続するが米債利回りとの連動性は健在

ドル高円安は継続する可能性が高いと思います。米ドル債券の利回りと連動していることをチャートで確認できたので、「タイミングを選ばない」「有利・不利はあまりない」ということをお分かりいただけたのではないでしょうか。

ポイント4)高利回りを求める富裕層の米債投資が再開

米国債が4%以上の状態が長く続きそうですので、まさに米債新黄金時代が来ていることを感じられると思います。昨年の後半は一時的に利回りが下がったので、米債投資に関しては一旦は沈静化しましたが、高利回りを求めている富裕層の方々の米債投資がまた再開しています。

2025年の米ドル債券投資戦略

2025年の米ドル債券投資戦略の概要をまとめました。ポイントを4つお伝えできればと思います。

ポイント①高利回りは期間限定と考え早めに投資実行

1つ目は、高利回りは期間限定と考えて早めに投資実行すべきであるという、タイミングの話です。米国債利回り4%以上が常態化する可能性があるとお伝えしていますが、本当にそうなるかどうかは言い切れません。トランプ大統領の政策がどれぐらいインフレに対して効果があるかというのが正直分からないですし、バイデン政権であのようになったので、インフレを予想以上に恐れている可能性もあります。4年後の次の選挙で負けたくないと考えていると思うので、それほどインフレ的な政策をとれない可能性もあるでしょう。

逆にインフレにそのままいく可能性もありますが、断言できないところがあります。また、今の利回りを見ていると、インフレに対する期待感が高過ぎて、期待され過ぎではないかという側面もあるので、やはり10年国債利回り4.5%の状態は期間限定であると考えるのが、一般的にはセオリーではないかと考えています。

4年後の次のアメリカ大統領選には、トランプ大統領ではなくなる可能性もあります。4年間はもしかしたら高利回りかもしれませんが、それは期間限定といえます。ですから、「今の高い利回りを確定したい」「高い利回りで投資したい」と考えている富裕層の方であれば、早めに投資して、それなりに期間が長い債券を持てば、その利回りが高い状況を享受できますので、早めに投資実行してしまうのがよろしいかと思います。

ポイント②今なら高格付け社債PFで平均利回り5%目指す

2つ目は、現時点であれば、それなりに高格付けの社債で債券ポートフォリオを作れば、平均利回り5%を得ることができると考えています。今債券ポートフォリオを作るのであれば、このように高格付けで5%を目指すのが非常にいい戦略ではないかと思います。

やはり多くの富裕層の方にとって債券の目標利回りは5%であることが多いですし、安心して持てる債券は、高格付けの企業が発行している社債くらいの格付け、安定性といえます。高格付けで利回り5%ですから、すごく相性がいい組み合わせです。富裕層が多く求めている利回りや安全性を達成できる状態にあるわけですから、それを実行していくのが多くの方にとってよいのではないかと思います。

ポイント③残存期間を長くして高利回りを長期間享受

3つ目は、残存期間の基本戦略です。しばらく利回りが高い状態が続くとしても、今後政策金利が下がっていく可能性があります。大きな流れは下がっていくと見ています。一番高い可能性としては、今年の年末には0.5%金利が下がり、来年以降もおそらく下がっていく可能性の方が高いと思われています。

ですから、全体的には下がっていく可能性の方が高く、4%以上というのは基本的に高い状態であると考えていいでしょう。今米ドル債券のポートフォリオ組むのであれば、残存期間の基本戦略としては、できるだけ平均の残存期間を長くして、高い利回りを長期間享受していただくのがよろしいかと思います。

ポイント④債券発行体ごとのリスク管理・分散を徹底

4つ目はリスク管理です。債券発行体ごとのリスク管理と分散を徹底するというのも大事ではないかと思います。守りも大事ということです。

金利が高い状態が続いているので、企業の利払いの負担が重くなってきて、会社によっては業績が悪くなっていることもあります。また今後、トランプ大統領の政策は、ある企業にとってはいいかもしれませんが、別の企業にとってはマイナスであるという可能性が高いです。そのようなときに会社が破綻してしまうことが、債券投資にとってはリスクになります。

ですから、できるだけそのような債券の発行体を避けてポートフォリオの銘柄を選ぶというリスク管理や、その発行体の選定とは違う観点でしっかり分散することが大事です。1~3債券だけではなく、しっかりポートフォリオを作って、少なくとも10債券~20債券に分散して投資し、仮に1社が倒産して回収できなかったとしても、ダメージを少なくするリスク分散をするのが重要ではないかと思います。

それなりに格付けが高い債券でも利回り5%を目指せる状況ですから、それほどリスクのある債券に投資する必要はないと思いますが、それでも銘柄選定のリスク管理や分散、つまり守りの部分を徹底してやっていくのが大事ではないかと思います。

債券というのは、株のように2倍、3倍になることはありません。債券ポートフォリオの利回り5%が利益の上限であることが多いです。そこから上になることはあまりなく、下になることしかない、減点法の投資といえるでしょう。ですから、減点をいかに少なくするかというのが大事ですから、このような守りが大事になってくるわけです。

米ドル債券ポートフォリオ最新設計実例(2025年1月)

先ほどの投資戦略に基づいて、私たちが実際に作らせていただいた米ドル債券ポートフォリオの最新の設計実例をお伝えします。こちらは2025年1月に作った設計例です。

20債券に分散しています。発行体は、保険や銀行などの金融機関が多めで、アメリカのIT会社も4社入っています。ほかには飲料、飲食、投資、通信などさまざまです。国は、米ドル債券なのでアメリカの会社が多く、日本やイギリスやベルギーなども入っています。

債券種類は普通社債が大半ですが、期限付劣後債が5債券入っています。通貨は全て米ドル、金額は1債券2,000万円なので、合計で4億円のポートフォリオになっています。保有比率は、1債券が2,000万円で全体で4億円なので、1銘柄の債券ポートフォリオ全体に占める保有比率は5%になっています。

債券の格付けは、一番多いのがBBB+で、BBB+前後が多いです。低格付け債も1銘柄だけBB+が入っていますが、それ以外は全て投資適格債で、BBBやA-も結構入っています。格付けが高いのはAAやAA+、AAAです。このような債券格付けの分布になっており、平均格付けはA−になっています。日本のメガバンク相当なので、それなりに高い格付けの債券ポートフォリオといえます。

残存年数は一番短くて2.5年、長いところでは30年以上が3銘柄入っています。10年以内、10年~20年、20年~30年、30年以上といろいろな期間の残存年数を分散して投資しており、少なくとも数年に1回は債券が償還してくる残存期間の分散になっています。平均の残存年数は19.4年、結構長めの残存期間の設定になっていると思います。今の債券の利回りは高いと考えており、投資戦略のところでお伝えしたように、今であれば残存期間を長めに組んだ方がいいので、数年に1回返ってくるような設計にはしていますが、意識的に期間が長い債券を増やして、この高い利回りを長い間享受するために平均残存期間を19年と長めに組んでいます。

次は収益性を表す利回りです。利回りは5%前半の債券が多いと思います。5%~5.4%までの債券が多く、4%台は1銘柄です。平均の利回りは5.2%になっています。

債券格付けがA−、残存年数が19.4年、利回りは平均5.2%の債券ポートフォリオになっています。これぐらいの格付けの債券で投資して利回り5.2%、これが平均で19年ですので、それぐらい長期間続くと考えると、非常に優秀な債券ポートフォリオで、今投資するにはいいタイミングであることが分かると思います。

米ドル債券ポートフォリオ設計ポイント

先ほどの米債ポートフォリオの設計ポイントについておさらいします。ポイントは4つです。

ポイント①平均利回り5.2%(米国債上乗せ+0.7%)

平均利回りは5.2%です。米国債の利回りが4.5%ですので、それ+0.7%ということで、上乗せ利回りは結構あると思います。0.7%というのは、社債の利回りが、相対的に米国債の利回りよりも上がっていることを表しています。このような上乗せ利回りは、同じような格付けの債券で組んでも、それほど開きがないことが結構あるのですが、昨年よりは開いているのが分かるのではないでしょうか。企業の利払いが増えて社債の利回りが上がっていることが、上乗せ利回りに表れていると思います。

ポイント②平均債券格付けA-(日本のメガバンク相当)

2つ目は、安定性を表している平均の債券格付けがA-、日本のメガバンク相当なので、平均で見ると、問題ない格付けであることが分かると思います。

ポイント③平均残存期間19.4年(通常は10年前後が多い)

3つ目は、平均残存期間が19.4年なので長いということです。普通に金利の相場観なしに債券ポートフォリオを組むと、平均残存期間は10年前後になることが多いのですが、意識的に長く組むことによって19.4年になっているわけです。

ポイント④平均利回り≒1銘柄の保有比率

4つ目は、平均利回り≒1銘柄の保有比率ということです。平均利回りは5.2%で、1銘柄の保有比率が5%なので、ほぼイコールといえると思います。仮に債券ポートフォリオに投資したとして、1銘柄が倒産して1円も回収できなかったときに、債券ポートフォリオに与えるダメージは、1銘柄の保有比率が最大のダメージになります。全部回収できなかったとしても、1銘柄の保有比率が5%であれば、債券ポートフォリオのダメージは5%になります。仮に債券ポートフォリオの平均利回りが5%あったとしたら、1年間の利回りで、1銘柄の債券の損失の5%をカバーすることができるわけです。それをこの方程式は表しています。

ですから、1銘柄の保有比率と平均利回りを合わせることができれば、万が一1社が倒産したとしても平均利回りをカバーすることができるので、リスク分散としては十分ではないかと思います。

この債券ポートフォリオは平均の利回りが5.2%で1銘柄の保有比率が5%なので十分に分散ができて、仮に万が一損失が出たとしても、利回りで十分にカバーすることができるといえます。このような話をすると1年に1社倒産すると思われるかもしれませんが、そのようなことはない可能性の方が高いと思います。ただし、世の中何が起こるか分からないということを前提にして投資しますので、何が起こってもいいように、このように守りを固めた戦略になっているわけです。

まとめ

本日のテーマである「【米ドル債券投資戦略2025】平均利回り5%目指す投資戦略」をまとめます。

ポイント①米債新黄金時代の投資チャンスを逃さない

米債新黄金時代の投資チャンスを逃さないというのが大事ではないかと思います。

ポイント②今なら高格付け社債PFで平均利回り5%目指す

もう少し具体的にいいますと、今であれば、今回の表で見ていただいたような高格付けの社債だけでポートフォリオを組んだとしても、平均利回り5%を得ることができるので、これを見ていただければチャンスであることがお分かりいただけたかと思います。

ポイント③発行体のリスク管理・分散など守りも徹底

発行体のリスク管理やしっかり分散することも大事だと思います。やはりチャンスがあるときはもちろんリスクもありますので、こういうときこそしっかり守りも徹底することが大事です。

ポイント④富裕層の債券ポートフォリオ設計は専門家に相談

富裕層の方のポートフォリオ設計は、今まで以上に専門家に相談することが大事かと思っています。社債でポートフォリオを組むということは結構難しいことです。米国債だけであればそれほど難しくありませんが、社債はどの発行体の社債を選べばいいかというのが大事です。企業ごとのリスクが増している状態なので、どの社債を入れるべきかということや、残存期間を何年のものを組み合わせるのか、どれぐらい分散するか、社債でポートフォリオを組めば組むほど少し難解になります。ですから、富裕層の方でそれなりにポートフォリオを組むのであれば、しっかり専門家に相談して最適なポートフォリオを作るのがよいと思います。

今回の内容についてはYouTubeチャンネル『世古口俊介の資産運用アカデミー』でもご視聴いただけます。

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