目次
はじめに
皆さん、こんにちは。株式会社ウェルス・パートナー代表の世古口です。
本日のテーマは、「医師が米ドル債券に投資する本当の理由とは?」です。いろいろな理由で米ドル債券に投資される医師の先生方がいらっしゃいます。医師の先生の場合、必ずといっていいほど入っている理由が一つあります。それについて今回は詳しくご説明します。
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手間いらず
今回の結論から先にお伝えしましょう。医師が米ドル債券に投資する本当の理由は「手間いらず」です。いろいろなお仕事があるなかで、特にお忙しく、投資にご自身の時間を割くことができないのが医師の先生の特徴かと思いますので、「手間いらず」は必要不可欠といえます。医師の先生方は、できるだけ手間がかからずに、時間をかけずに投資実行できて、管理の手間もいらない資産がよいというお考えをお持ちです。ですから、医師の先生が米ドル債券に投資する理由に必ずといっていいほど「手間いらず」が入っているのかと思います。医師の先生のお忙しさがあるからこその理由がこの「手間いらず」になっているわけです。
ポイント1)家やオフィスから一歩も出ずに投資が可能
1つ目のポイントは、初めに米ドル債券に投資するときの「手間いらず」です。ご自宅やご自身のオフィスなどから一歩も出ずに投資可能なので、投資実行の時点でかなり手間いらずであることがわかると思います。1億円~数億円台の債券投資でも、本当に家から一歩も出ずにできてしまいます。この理由としては、ネットが発達したことがあると思います。ネット銀行からネット証券に送金して、そのまま買付けができる世の中になっているので、本当に家から一歩も出ずに投資実行が可能なのです。
不動産投資の場合そうはいきません。実際に銀行に行ったり物件を内見したりしなければなりませんし、いろいろな書類を書く必要もあり、投資実行までにすごく時間がかかります。それと比較すると、米ドル債券は本当に手間いらずといえます。
実際に投資までの手続きや期間にはどれくらいかかるかを簡単にご説明します。まず証券会社に口座を作り、そこにお金を入金します。そして、私たちのようなIFAから債券ポートフォリオを提案してもらい、どのような債券に投資するのかを決めて、そのリスクや内容を説明してもらって、取引を実行するという流れです。実際に債券の買付けが完了するまでには、スムーズにいけば大体1ヶ月~2ヶ月くらいで完了します。
何度も言っていますが、それも家から一歩も出ずに、私たちIFAとのミーティングもリモートで全て完結し、投資が最後まで完了するということも状況によっては可能ですので、本当に手前いらずです。
ポイント2)管理不要、利息の出金や再投資もネットで完結
2つ目は管理です。ほとんど管理不要と言っても過言ではないほど、管理の手間もいりません。何かしなければいけないことが発生するのは、利息が入ってきたときと元本が返ってきたときです。債券なので満期が決まっており、元本が返ってきます。1債券につき年2回利息が入ってくるので、これを何かしなければなりませんが、それ以外の手間は基本的にありません。
利息はどうするかというと、入ってきた米ドルを出金して銀行に入金することは、ネットでボタン1つでできますし、入ってきた利息を株などに再投資することもネットでできるので非常に簡単です。もし面倒であれば、利息が入ってきたときに、米ドルを円にするような仕組みにしておくとよいでしょう。ネット証券であればそれができるので、円がある程度貯まったら銀行に出金することもできます。
また、米ドルのまま持っていて、米ドル建ての株などに投資するのであれば、証券会社で「定期買付け」という米ドル建てのETFに毎月投資するという設定をしておけば、自動的に投資が完了します。利息の出金や再投資もネットで全て完結して、ほとんどのものが自動化できるので、本当に管理不要ということで、管理面でも手間いらずといえます。
ポイント3)やめたいときには1週間で換金可能
米ドル債券に投資して債券を持っているけれども、「やめたい」「違うことにお金を使いたい」「自宅を買いたい」「不動産を買いたい」ということがあると思います。やめたいときに手間がかかると思われるかもしれませんが、それも簡単にできます。
私たちのようなIFAや証券会社に電話して売却の注文を出していただければ、1週間で換金が可能になっています。もちろん、為替やそのときの価格によって金額は異なりますが、1週間で現金として投資した金額が戻ってきます。ですから、非常に流動性が高く、やめたいときもほとんど手間入らずといえます。
不動産投資の場合そうはいきません。「やめたい」と言っても、不動産の区分マンションでも一棟のマンションでも、すぐにはやめられず、売却して1週間でお金が返ってくることはありません。買ってくれる人を探さなければならないので、数ヶ月で売却できればいいですが、半年ほどかかる場合もあります。やめるときは、登記を移転したり、手続きも複雑でお金も発生したりするので、結構大変です。
ポイント4)保有中に死亡してもそのまま相続可能
米ドル債券に投資するのはいいのですが、もし自分が亡くなってしまったとき、万が一のときに家族に迷惑をかけるのではないかと心配される方が結構いらっしゃって、弊社にご質問をいただくことも多いです。仮に米ドル債券を保有したまま死亡されたとしても、ご本人様が持っていた米ドル債券を、そのまま遺族の方が相続することが可能になっています。
万が一亡くなったときも、不動産のように登記を移転する手続きや、売却などの必要はありません。その他の金融資産も同じですが、米ドル債券の場合、あまり相続のイメージや知識をお持ちではないかもしれませんが、亡くなったときも手間いらずで、資産が遺族に移転可能であると考えていただければと思います。
本日は「医師が米ドル債券に投資する本当の理由とは?」という内容でお届けさせていただきました。
株式会社ウェルス・パートナー
代表取締役 世古口 俊介
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。
2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者1万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
メディア掲載情報:「m3.com」「ZUU online」「MONEY zine」「マネー現代」でコラムを連載中