2019
07/23
経済・マーケット

はじめに

キャッシュレス決済が主流になりつつあるこの時代には、さまざまな決済サービスが溢れています。

「~~ペイ」や「〇〇払い」といった支払い方法の名前をよく耳にする方も多いのではないでしょうか。

2019年7月1日に大手コンビニのファミリーマートとセブンイレブンが、独自のバーコード決済サービスを導入することを発表しました。

本記事では、それぞれのコンビニの決済サービスの詳細や今後の動向についてお話していきます。

決済サービスの詳細

ファミリーマート

ファミリーマートが導入するサービス名は「ファミペイ」です。

ファミペイの専用アプリに電話番号や性別を登録し、残高のチャージは現金をレジにてチャージするもしくは、ファミマTカード(クレジットカード)をアプリに紐づけることでカードからチャージをするという2つの方法があります。

支払いは、アプリに表示されているバーコードを見せて店員さんに読み取ってもらえば完了です。

還元率は0.5%(200円購入ごとに1円分)で、「ボーナス」という形で還元されます。

公共料金の支払いにも利用することが可能で、収納代行では1件につき10円分のボーナスがもらえます(※一部の収納代行やFamiポート関連の支払いの支払いには利用できません)。

ほかにもクーポンが届いたりスタンプを集めるといったお楽しみがあったりと、機能が盛りだくさんです。

導入自体は7月1日からスタートですが、11月以降はファミペイの利用に応じてTポイントやdポイント、楽天スーパーポイントなどが併せて貯まるように機能を拡大していくようです。

また、銀行口座からのチャージを可能にしたりファミリーマート以外の店舗でも利用できるようにするという考えも明らかになっています。

ファミリーマートの社長である沢田氏の「我々の仕事は、お客様の利便性が第一だ。」という言葉がよく反映されていることが分かります。

セブンイレブン

セブンイレブンが導入するサービス名は「セブンペイ(7pay)」です。

従来からある「セブンイレブンアプリ」に登録し、残高のチャージはレジ・セブン銀行のATM・nanacoポイント(セブンイレブン独自の電子マネー)・クレジットカードもしくはデビットカードなどさまざまな方法で可能です。

支払いは、ファミペイと同様にアプリに表示されているバーコードを見せて店員さんに読み取ってもらえば完了です。

還元率は0.5%(200円購入ごとに1ポイント)でnanacoポイントが還元され、ボーナスポイントが付与される商品もあります。

また、貯まったnanacoポイントは1ポイント1円として、残高にチャージすれば支払いに利用できます。

こちらも7月1日からサービス自体はスタートしますが、今後はセブンイレブンだけではなくイトーヨーカドーなどグループ内外で利用できるようにする方針です。

運営会社セブン・ペイの社長である奥田氏は「利便性が向上すれば集客に繋がる。」と話しています。

バーコード決済にあるのは利便性だけ?

ファミリーマートとセブンイレブンが7月1日から導入するバーコード決済について見てきました。

両社の社長が「利便性」という言葉を用いてサービスについて述べていますが、バーコード決済がもたらすのでは実は利便性だけではなくもう1つあります。

それは、「購買データ」というものです。

購買データとは、どんな人がいつ何を買ったかという資料のことです。

これらが把握できることは、新商品の開発に役立ったり販売促進のアイデアの助けに繋がったりします。

さまざまな年齢層の方が訪れるコンビニなので、そういった購買データは非常に重要なものになります。

ファミリーマートに関しては11月以降に3社と連携してTポイントやdポイント、楽天スーパーポイントなどが併せて貯まるようになるので、3社とデータを相互利用し合うことを検討しています。

このようにバーコード決済は、お客様にとって便利なだけでなく取り入れる店舗にもメリットがあるのです。

もう1つの大手コンビニ、ローソンは?

ファミリーマート、セブンイレブンと来たら、思い浮かぶコンビニはローソンですよね。

しかしローソンは、独自のバーコード決済を導入していません。

金融デジタル事業本部長の熊谷氏は「バーコード決済が一時のブームなのかを見極めたい」と述べて非常に慎重な姿勢を貫いているのです。

また、ローソンは共通ポイントサービス「Ponta」があるのでそこで得た利用者の購買データの蓄積が十分にあるというのも理由の1つです。

まとめ

このように2019年10月の消費増税を前に、コンビニではキャッシュレス決済サービスの競争が激化しつつあります。

ローソンも、実際は何もしていないのではなくて10月に「ローソンスマホペイ」というサービスを導入予定です。

これはファミペイやセブンペイとは一味違って、店内の買いたい商品のバーコードを読み取るだけでその場で決済が完了するというものです。

つまり、ファミペイやセブンペイのようにレジに並ぶ必要がないのです!

このようなレジ待ち時間ゼロを可能にする、ありそうでなかった新しいサービスが生まれつつあるので、次はどのような決済サービスが生まれるのか期待が膨らみ

本記事の著者

世古口俊介
世古口俊介 代表取締役
プロフィール
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイスのプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。超富裕層のコンサルティングを行い1人での最高預かり残高は400億円。書籍出版や各種メディアへの寄稿、登録者14万人超のYouTubeチャンネル「世古口俊介の資産運用アカデミー」での情報発信を通じて日本人の資産形成に貢献。医師向けサイトm3.comのDoctors LIFESTYLEマネー部門の連載ランキング人気1位。
当社での役割
超富裕層顧客の資産配分と税務の最適化提案。
特に上場会社創業者の複雑な相続対策や優良未上場企業の組織再編に注力。
同社の代表として書籍の出版や日本経済新聞、週刊東洋経済、ZUUonlineなど各種メディアへの寄稿、投資教育普及のために子供向けの投資ワークショップなどを開催。

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