はじめに
「グローバル化が進んでいる」このような言葉を見聞きする機会が増えたように感じます。
グローバル化という言葉を聞いたことがある方も、グローバル化の意味をご存知でしょうか?
また、グローバル化が進むことで与える日本経済への影響や、メリットデメリットを考えたことがあるでしょうか。
今回は、グローバル化について詳しくお伝えしていこうと思います。
グローバル化とは
グローバル化を文部科学省では、下記のように定義しています。
【「グローバル化」とは、情報通信技術の進展、交通手段の発達による移動の容易化、市場の国際的な開放等により、人、物材、情報の国際的移動が活性化して、様々な分野で「国境」の意義があいまいになるとともに、各国が相互に依存し、他国や国際社会の動向を無視できなくなっている現象ととらえることができる。】
引用元:文部科学省
つまり、さまざまな分野で国や地域といった隔たりがなくなることを一般的に、グローバル化と言います。
グローバル化と言っても、企業のグローバル化や、人材のグローバル化、文化のグローバル化などさまざまな意味で使用されています。
最近よく耳にする機会が多い「グローバル化が進んでいる」という言葉は、簡単に言えば国境を越えた取り組みが活発になっていると捉えられるでしょう。
例えば、建設業界など多くの業界では、外国人労働者の受け入れを行っていますが、これを“人材のグローバル化”と呼べます。
企業が他国に進出したり、他国の企業から協力を受けたりすることを“企業のグローバル化”といえますよね。こういった現象をグローバル化と呼びます。
グローバル化が日本経済に与える影響
グローバル化が進むことで、日本経済へは多大な影響を与えます。
グローバル化が進むということは、国境を越えた国際取引が容易になること。貿易を通じたサービスや商品、海外への投資が増すことを意味するとも捉えられます。
つまり、グローバル化が進めば、日本のサービスや商品の質が向上し、海外の良いところを取り入れていくことでしょう。結果として、購買意欲が増し経済が活発になります。
グローバル化のメリット・デメリット
グローバル化が進むことで日本へ与える影響は、メリットばかりではありません。
雇用問題や文化的な問題などデメリットもあります。グローバル化が進むことで発生するメリットデメリットについて見ていきましょう。
3-1 メリット
グローバル化によって得られるメリットは、主に2つ、生産性の向上と経済問題の解決です。
例えば、企業がグローバル化を目指し、国際的な取り組みを積極的に行えば、技術や知識、人材などさまざまな分野での活躍が見込めます。
また、他国企業との国際的なつながりを持つことで、生産性向上につながることでしょう。
そして、国際的な経済問題は、一国で解決できる問題ではありません。国際的に協力し合い、取り組みを行うことで解決へ向かいます。
経済の活性化や経済問題の解決は、グローバル化の1番のメリットであると言えます。
3-2 デメリット
グローバル化によって生じるデメリットは、雇用の損失、文化の違いの2点です。
企業の海外進出が進めば、日本での雇用機会が減ってしまいます。他国で現地の人を雇えば、賃金を抑えられることも要因のひとつです。結果として、失業率の増加を招きかねません。
そして、文化の違いも問題視しなければいけません。
文化と一言で言っても、食文化や建築・美術・学問などさまざまな“文化”が存在します。
文化はその国々に根強く浸透しているため、受け入れざるを得ません。
他国の文化に驚くこともあるでしょう。もちろん日本の文化を受け入れられない方もいるかもしれません。
グローバル化が進むということは、さまざまな国と地域の人達がつながりを持つことでもあります。お互いに理解し合うことも大切ではないでしょうか。
まとめ
今回は、グローバル化とは?についてお伝えしてきました。
グローバル化とは、広義で国境や地域といった隔たりがなく、国や国際社会の動向を無視できなくなっている現象ということでした。
グローバル化が進む現在、日本のみならず他国の動向についても着目しておいたほうが良いでしょう。