金融の役割とは
大きな駅前には必ずと言って良いほど、銀行や証券、保険といった『金融機関』の店舗が店を構えています。
こうした金融機関は、実際にはどういう働きを担っているのでしょう?
金融機関は、前回お話した私たちの生活に直結する経済成長に一体どのような関係があるのでしょう?
経済全体の中で、お金が不足している人(主体)と、お金が余っている人(主体)とがあるのが普通です。
リッチな人と貧しい人がいるという意味ではなく、激しい競争をする上で事業資金を必要としている人(主として営利企業)と、当面使わないような資金を抱えている人(主に一般家計)がいる、という構図とご理解下さい。
しかし、一般家計が資金を必要としている企業を見つけて個別に貸し出しをする、などということは全く考えられませんね。
ここに金融という機能が登場します。経済の中で必要な部分にお金を回す機能であり、経済の血液と呼ばれるのもこうした機能ゆえなのです。
家計(皆様がまさにこれに当たります。)が預けた預金が、銀行という金融業者を通じて企業に貸し出されており、不足している人と余っている人とが間接的に結ばれている訳です。
金融には他にも機能があり、以下の表のようにまとめられます。
上記銀行の例は「間接金融」と呼ばれる金融機能です。他には、「直接金融」という機能があり、ここでは、「預金者」ではなく「投資家」が登場し、仲立ちする金融業者は証券会社という風に変わります。
「投資家」の立場になりますと、「預金者」とはグッと違う感じがしますね。
次回は、この辺をもう少し詳しく述べたいと思います。
その上で、株式市場・株式投資を知っていただくと、理解がより深くなりますので、よろしくお付き合い下さい。
次回記事:今さら聞けない!「マイナス金利」とは?3つの金融市場についても解説!
前回記事:経済とは何か?GDPについてもわかりやすく解説!
連載一覧:人生100年時代に備える!資産運用入門
(本稿は経済学の知識ではなく、株式やオルタナティブ投資を中心とする資産運用の基礎知識を学んでいただく目的で長期連載いたします。 ”今年の有望銘柄30選”といった内容ではないことをご承知おき下さい。)