芸術を愛する富裕層が憩う 世界で最も美しい美術館ティーサロン10選

芸術観賞は富裕層の嗜みとして日常生活の一部となっている人も多いのではないでしょうか。芸術を愛でる繊細な感性なしには、人を感動させることも人を動かすこともできません。

そんな芸術に親しむ富裕層の方々は、世界旅行で立ち寄る美術館にお気に入りのカフェをお持ちです。富裕層が集う優雅な憩いのカフェ&ティーサロンを、世界から厳選してご紹介してまいります。

1.ウィーン美術史博物館/オーストリア

世界で最も美しいミュージアムカフェのトップに挙げたいのが、ウィーンの「美術史博物館」内にあるカフェです。ホーフブルグ王宮の反対側にあるこの美術館は、1872~1891年にかけてハプスブルク家の美術品のコレクションを収納・陳列するために皇帝が建てたもので、15~18世紀の絵画やブリューゲル、フェルメール、クリムトといった名画が展示されています。

その2階中央ホールは大理石の列柱や化粧漆喰、金箔、壁画で飾られた華麗典雅な空間となっており、
1847年創業の皇室御用達菓子店「カフェ・ゲルストナー」が入るカフェとなっています。現在はゲルストナーの様式を受け継いだ「Goumet」が営業し、「世界一美しいカフェ」に選ばれています。

重厚で優美なカフェ空間で、ウィンナーコーヒーのモデルとなった「アインシュペンナー」と一緒に老舗の繊細なケーキをいただきながら、非日常な時間を体験してみませんか?

2.オルセー美術館/フランス

パリのルーブル美術館に次ぐ世界的に有名な美術館で、元鉄道駅を改装し19世紀の美術、特に印象派の作品が多く展示されています。その中二階にある「ル・レストラン」は元鉄道駅だった時代に来賓用レストランとして使われていたサロンを改装したカフェ・レストランで、ガブリエル・フェリエ作の天井画、豪華なシャンデリアや彫刻といった、ヴェルサイユ宮殿を彷彿させるロココ調の内装に、モダンなデザイン家具の対照が印象的なカフェとなっています。

ランチ時にはビストロ風のフレンチがふるまわれ、午後にはティーサロンとして美術鑑賞の合間の優雅な休憩場所として人気です。ランチもリーズナブルで予約やドレスコードも不要です。

3.ヴィクトリア&アルバート博物館/イギリス

ロンドンにある「ヴィクトリア&アルバート博物館/通称V&A」は1852年に創設され、ギャラリー数145、通路の全長13キロメートルという広大な館内に、服飾品・絵画・彫刻・家具・陶磁器など、世界各地から集められた装飾品や工芸品が並ぶ、装飾美術とデザインの博物館としては世界最大で、400万点もの膨大なコレクションが展示されています。

美術品もさることながら、館内にある世界最初の「美術館カフェ」がこのV&Aにあります。3つあるティールームのうちデザイナーの名をあしらった「ギャンブルルーム」が最も豪華で、古典とモダンを組み合わせたクラシック・リバイバル様式のゴージャスな空間が広がります。

また同じくデザイナーの名を冠した「ポインタールーム」は、壁一面にポルトガル伝統の装飾タイル「アズレージョ」が飾られ、幻想的なステンドグラスや日本をモデルにした暖炉など、格式を感じさせる気品が漂います。美術館は入場無料でカフェはセルフサービスながら、上質なグルメ料理を提供し特にスコーンは極上と評判です。

4.ジャックマール・アンドレ美術館/フランス

パリ凱旋門裏の閑静な8区の住宅街に住んでいた銀行家のエドゥアール・アンドレと妻で画家のネリー・ジャックマールの邸宅を改装した美術館で、18世紀のフランス絵画やルネサンス期のイタリア絵画の豊富なコレクションを展示しています。「ベルばら」のオスカルが住む邸宅のモデルになったそうです。

当時、夫妻がダイニングルームとして使用していた部屋がティーサロンに改装され、高い天井にはティポロ作のフレスコ画や壁には大きなタピスリーが飾られ、クラシック音楽のBGMを聴きながら優雅なティータイムの時間が流れます。中庭に面したテラス席もあり、天気のいい日には日差しを浴びながら心地よいティータイムも楽しめます。

5.バッグと財布の博物館/オランダ

世界遺産の町アムステルダムの駅近くに位置する華麗な「カナルハウス」の中にある、ヨーロッパのバッグや財布を集めた世界最大級のバッグ博物館です。17世紀建造の元アムステルダム市長の邸宅を改装し、元アンティーク・ディーラーのヘンドリーケ・イヴォ氏の5000点以上のコレクションが展示され、年間85,000人の人が訪れる人気の美術館となっています。

館内にあるティールームは17世紀当時の客間を利用し、当時のままの天井画や18世紀に描かれた作品など、華麗なお城の一室のような雰囲気をたたえています。ここで出されるお菓子は、博物館に飾られているコレクションをイメージして作られているそうで、美術館に来たら是非お茶と一緒にいただきたい逸品です。

6.プティ・パレ~パリ市立美物館/フランス

シャンゼリゼ通りに1900年のパリ万博を記念して建てられたグラン・パレの正面に佇むプティ・パレは、現在パリ市立レ美術館として、ドラクロワ、セザンヌ、モネなど19~20世紀初期のフランス美術や彫刻などを展示しています。ルーベンス展やゴヤ展といった巨匠の特別展も定期的に開催され行列ができる人気の美術館です。

常設展は無料で館内にある当時の中庭と回廊を利用したテラスカフェは、回廊の美しい風景を背景に優雅な休憩タイムを楽しむことができると人気です。中世の大理石の柱が立ち並びアンティークなタイル床など歴史を感じさせるテラスで、自然の中でのんびりティータイムを過ごせる憩いの場所となっています。

7.ビレロイ&ボッホ博物館/ドイツ

フランスのアルザス国境にほど近いザール川沿いの町メットラッハに、1748年創業の陶器メーカー「ビレロイ&ボッホ」がありあます。元ベネディクト派修道院の跡地にできた創業270年の老舗陶磁器店で、世界遺産のケルン大聖堂の床や壁も同社のタイルで装飾されています。

その本社に内設するカフェは、同社がタイル装飾を手掛けた、ドレスデンにある「世界一美しいミルク屋」としてギネスに認定された「モルケライ・プフント」の内装をモデルにしており、手描きタイルがメルヘンチックながら歴史と伝統の重みを感じさせる豪華な内装となっています。

8.ルーブル美術館~カフェ・マルリー/フランス

ルーブル美術館は6万㎡の展示エリアに先史時代から19世紀までの美術品35,000点が公開展示され、所蔵品は4万点近くになる世界最大級の規模、世界一の入場者を誇る美術館です。地下には沢山の飲食施設がありますが、ゆっくり優雅に一休みするならリシュリュー翼の柱廊に隣接する、ルーブルの中庭を臨む「カフェ・マルリー」がお薦めです。

ナポレオン3世調の素晴らしい店内に、有名なインテリアデザイナー「コスト兄弟」がデザインを加え、クラシカルモダンな店内に様変わりし、エレガントなカフェ空間を演出しています。深夜まで営業しており、夜にはライトアップされたルーブル宮やピラミッドを見ながらロマンチックな飲食タイムを楽しめます。

9.三菱一号館美術館~Café 1894/日本

東京丸の内に1894年にイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによる設計で初めてオフィスビルとして誕生した「三菱一号館」が、100年以上前の姿に忠実に復元され2009年に新たに生まれ変わりました。美術館は常設展はなく企画展のみで、19世紀後半にちなんだ特別展が多くなっています。

元銀行として使われた1階は天井高8m、太い柱が6本立ち並び、重厚ながら開放感のあるレトロクラシックなカフェバー「Café 1894」としてオープンしました。カフェとしてだけでなく、ダイニングメニューも充実しており、イギリス発祥メニューの他、カジュアルフレンチもいただけます。

10.バカラ美術館~クリスタル・ルーム/フランス

バカラは1764年ルイ15世の命で始まったクリスタルガラス製造の老舗会社で、世界でも有名な高級ブランド品として人気を誇ります。パリ屈指の高級住宅地16区に2003年に再オープンした「バカラ美術館」は18世紀の邸宅を改装しており、創業以来歴史を紡ぐ高級クリスタルの食器、グラス、シャンデリアなどが展示されたキラキラしい豪華絢爛な美術館です。

館内にあるレストラン「クリスタル・ルーム」は、有名なインテリアデザイナー、フィリップ・スタルクが手掛けたクラシックモダンな優雅な空間が広がります。食器やグラスは全てバカラ製という贅沢、そして料理は三つ星レストランシェフ、ギー・マルタンが監修する芸術的なフレンチを堪能できます。

11.まとめ

時間が止まった歴史の遺物が息をひそめて生き続ける世界、それが美術館です。美術館に入るだけで研ぎ澄まされた独特の空気が漂います。神聖で張り詰めた空気の中で、ほっと一息つけるのが館内のカフェ&ティーサロンでしょう。ご紹介したサロンには富裕層の方々がくつろぐ姿がよく見受けられます。芸術観賞の合間に芸術的な空間で、芸術家たちの熱い魂に思いを馳せてみませんか?

関連記事

ご相談はこちらから
第一希望日*
ご希望のお時間*
第二希望日*
ご希望のお時間*
面談場所
お名前*
お名前カナ*
電話番号*
メールアドレス*
大まかな保有資産額を教えてください。*
ご年収を教えてください
ご相談を希望するアドバイザー
当社を知ったきっかけ*
ご相談内容
利用規約*
個人情報のお取り扱いについて
下記でご入力いただく内容は、当社からの連絡や情報提供などに利用するためのもので、それ以外の目的では使用いたしません。
また、その情報は、当社以外の第三者が利用することはございません。(法令などにより開示を求められた場合を除きます)
詳しくは、個人情報規約をご覧ください。
https://wealth-partner-re.com/policy/