目次
はじめに
投資家・投資方法に「エンジェル投資家/エンジェル投資」があります。
エンジェル投資は新型コロナで会社が苦境に立たされる中、資金調達方法・投資方法として注目を集めました。
エンジェル投資家の意味や富裕層がエンジェル投資家をはじめる方法、投資の仕組みなど、基本的なポイントを解説します。
エンジェル投資家とは?
エンジェル投資家とは創業して間もない会社や未上場の会社に対して資金提供する投資家のことです。
創業間もない会社や未上場の会社は資金が必要でも実績不足や業績が不安定なため、銀行融資を使いにくいという実情があります。
日本政策金融公庫でも創業融資などを行っていますが、借りられる金額には限界があり、融資を受けるための審査や条件などもあります。
すべてを自己資金でまかなうことも難しいはずです。
エンジェル投資家は天の助けのように、創業間もない会社や未上場の会社を資金面で助ける存在です。
投資家は上場株式から債券、不動産など広い投資商品に投資します。
エンジェル投資家の場合は創業間もない会社や未上場会社への投資を主としている点に違いがあります。
投資の一貫として未上場会社や創業間もない会社への資金援助などを行っている富裕層も、投資家という広い意味の中にエンジェル投資家の側面を持っていると言えるでしょう。
エンジェル投資家の目的
エンジェル投資家も「投資家」である以上、資産を投資してリターンを得ることを目的としています。
ただ、エンジェル投資家の場合は投資による利益の他に「創業間もない会社を助けること」「まだ小さな会社を育てること」「苦境に立たされている会社を援助すること」なども目的です。
エンジェル投資家の投資の仕組み
エンジェル投資家として投資してリターンを得る基本的な仕組みは次のようになっています。
1.出資したい創業間もない会社や未上場会社を探す
2.見つけた未上場会社や創業間もない会社に出資する
3.会社側から出資によるリターンを受け取る
エンジェル投資のリターンはさまざまなタイプがあります。
期間や期日を決めて一定額を受け取るタイプのリターンや、売り上げの一定額・一定の%を受け取るリターンなどがあります。
この他に、投資先の会社の株式や債券などを受け取るタイプのリターンなど、会社によって多様です。
たとえば株式をリターンとして受け取った場合、その会社が大きくなり業績も育てば株価の成長も考えられます。
また、会社が育って株式上場となれば、株価が一気に上昇することも期待できます。
その分だけエンジェル投資家として会社を育てる喜びを感じられるのではないでしょうか。
エンジェル投資家をはじめる方法
エンジェル投資家をはじめる方法は主に2種類あります。
・エンジェル投資家と会社(起業家)のマッチングサービスを使う
・クラウドファンディングを利用する
マッチングサービス
マッチングサービスとはエンジェル投資家と支援を受けたい会社をつなぐサービスです。
ネット上にはマッチングサービスを提供しているサイトがあります。
サイトなどを通じてエンジェル投資家と会社側がマッチングをはかって、やり取りの上で投資するという流れです。
クラウドファンディング
10万円程度の少額からベンチャー企業に投資できるのがエンジェル投資家のクラウドファンディング型サイトです。
サイトではベンチャー企業の資金調達情報が開示されているので、投資したい会社を選んで融資の申し込みをするという流れになります。
まとめ
エンジェル投資家の意味や投資の仕組み、はじめ方などについて説明しました。
投資家の目線で見れば、自分が応援したい企業を育てるという点で面白みがあるのではないでしょうか。
富裕層の投資先として、創業間もない企業や未上場企業への融資を検討してみてはいかがでしょう。