はじめに
2020年11月3日に投開票が開始され、接戦を制したのはジョー・バイデン氏でした。開票、当選確実までにかかった日数は数日、日本時間で11月8日未明のことでした。
世界中が注目をしていた米大統領選も終わったかと思えば、アメリカ現大統領のドナルド・トランプ氏は、選挙の不正を疑って法廷闘争に発展。
未だに注目が集まっていますが今回は、ジョー・バイデン氏勝利を確実にしましたので、今後のアメリカや日本経済へ与える影響を考察します。
ジョー・バイデン氏が勝利確定
2020年に行われた米大統領選では、接戦を制しジョー・バイデン氏が勝利を確定させました。ジョー・バイデン氏は、オバマ政権時に副大統領として側近に務めていたことで知られています。
ジョー・バイデン氏が勝利を確定させたことによって、77歳、最高齢での米大統領となり任期満了時には81歳とかなりの高齢です。そのため、健康面や年齢面などが危惧されています。
そんなジョー・バイデン氏は、ドナルド・トランプ氏とは異なり、新型コロナをかなり慎重に見ているのが特徴です。ドナルド・トランプ氏は、自分自身も新型コロナに感染し、回復したことをアピール材料にしましたが結果は負け。良く言えば、「経済を優先させた」とも言えるのかもしれません。
そんなトランプ氏とはまったく正反対で、新型コロナには徹底した慎重派のバイデン氏。
ソーシャルディスタンスの徹底やアクリル板の設置など徹底した予防策の打ち出しなしなどを主張しています。
アメリカでは、新型コロナの感染者数・死亡者が世界で一番多く、医療崩壊なども懸念されていました。その一方で、経済との両立も図らなければいけないなど、難しい局面での米大統領選。
ジョー・バイデン氏は、新型コロナ対策を含めた政策を今後はどのように行っていくのか要注目でしょう。
アメリカはどうなっていく
ジョー・バイデン氏の主な政策は3つ
・新型コロナ対策
・ミドルクラスの再生
・国際自由主義
です。これらの政策をもとに、今後のアメリカについて考察していきましょう。
【新型コロナ対策】
先にもお伝えしたように、ジョー・バイデン氏は新型コロナに対してかなり慎重派です。トランプ現大統領とは、正反対と言って良いほどの慎重派ですから、収束に向けたさまざまな対策を打ち出していくでしょう。
【ミドルクラスの再生】
ミドルクラスを再生するために、富裕層や大企業の増税、労働者や労働組合の権利保障など、さまざまな対策を検討しています。今後は、ミドルクラスの人々がより生活しやすい環境へと変わっていく可能性は極めて高いでしょう。
【国際自由主義】
ジョー・バイデン氏はいわずもがな国際自由主義の信奉者であり、時には民主党の方針に反することもありました。もっと言えば彼は、銃社会にも強く進言してきた側面を持ち、ドナルド・トランプ氏とは全てにおいて真逆であると言われています。
日本へ与える影響
バイデン氏が行う政策によっては、日本経済へプラスの影響を与える可能性があります。結論から言えば、バイデン氏が掲げる政策によって、アメリカ経済の拡大ベースが加速すれば、日本への経済影響もプラスに働いてくる可能性が高いです。
とくに、輸出が盛んになるとの見方が強く、実質GDP値も拡大していくと見られています。これは、輸出が盛んになることで、雇用機会の増加、家計への波及などが大きな要因の一つと言われています。
まとめ
2020年の米大統領選挙は、新型コロナ禍で行われ、郵便投票も多かったことを理由に当選確定まで多くの時間を要しました。
その結果、勝利を確実としたのはジョー・バイデン氏。カニエ・ウェスト氏など、複数人の候補者がいましたが、選挙はドナルド・トランプ氏との一騎打ちとなり、政権交代という結果になりました。
今後、米大統領が変わり、本格的な政権交代へ移行していくわけですが、世界一の経済大国アメリカの大統領選。日本へ与える影響も甚大なので、今後の動向もあわせて注目していきましょう。